畏敬

以前からだけれども、私がよく言うのは「あの作曲家は絶対チャラ男だよ」(チャラチャラした男だっただろう、という意味)という言葉。たいていオペラの大家だったバロック時代の作曲家に対して言う。まともな見識を持つ人からは「そんなこと言ったら、大作曲家H氏に怒られるよ... ^_^; 」とツッコミを受ける。確かにそうだろう。
でも、決して作曲家を否定したり貶したりする言葉として使っているのではない。一つの賛辞としての表現である。畏敬の念も持っている。
そんな私の毒舌と共に、あっちの世界に行った時、もし会えたら怒られるだろうなぁと思うことは、大作曲家の作品をいじくり回していることである(編曲していることである)。
BIP!のコンサートにあたっては、J.Ph.ラモーとJ.S.バッハの作品をいじったし、今、9月のとある演奏の場の為に、J.S.バッハの作品をまたコネコネしている。
大作曲家たちに比べて一分の音楽の才もない私が、コネコネするのは物凄く恐れ多いことなのだけれども...編曲という行為の度に思うのは、作品はやはりオリジナルが良い。だけど、オリジナル作品の立場では条件的に叶わないながらも、楽器の良さを伝える為と作品の魅力も伝える為なら、大作曲家たちも笑って許してくださるかなぁと願うのである。許してほしいなぁ... でも、あっちに行った時に怒られるのかなぁ...

そんなことを思いながら、五線譜に向かっています。


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今年に入って話題になっていますが、更新報告に使ってみよう、という意図で始めてみました。しかし、それに加えてblogを書くためのネタ帳に今後使って行くような気がします(笑)
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7/19、Barocco Impression Plus! Vol.3 無事に公演を終えることが出来ました。お越しくださった皆様、本当にありがとうございます。
私個人としては、BIP! は今回3回目の公演でしたが、コンサートを行う度に、そして何処かで演奏するごと・録音をするごとに、BIP!の向かいたいところがだんだん明確になってきています。Vol.4へ向けてより明確にBIP!サウンドの追究をしていきたい、と思っています。
これからもどうぞ宜しくお願い致します m(__)m


↓お客様が撮ってくださったお写真。

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記録写真を撮って頂いているので、また記録を後日upするかもしれません...

P.S. CDを買ってくださった皆様、ありがとうございます。当日置いていた分、完売しました。

当記事、暫くtopに置きます。最新の記事は次をご覧ください。

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オーボエの小林千晃さんとのプロジェクトBIP!の第3回公演を7/19(日)に行います。
2005年から行ってきたプロジェクトBIP!の公演は、2年に一度、大阪市内で行ってきました。第1回と第2回は大阪上本町(私の地元!)で行ってきましたが、今回は大阪・梅田に場所を移して行います。大阪梅田よりすぐの茶屋町のドルチェ・アーティスト・サロン大阪(ドルチェ楽器内)にて。
又、第2回まではソロ・デュオ曲だけを演奏していましたが、今回はそれらだけでなく、ラモーのコンセールやバッハ「管弦楽組曲」(第1番・序曲除く)をオーボエとチェンバロだけで演奏することにも挑戦します。是非BIP!サウンドを聴きにいらしてください!!
尚、お昼と夜、同一プログラムで二回公演があります。


2009年 7/19(日) Barocco Impression Plus! Vol3.

オーボエとチェンバロで聴く「バロック音楽の印象」
   ソロ曲から"二人演奏での管弦楽"まで

・日時 : 2009年 7月 19日(日) 昼・夜の2回公演
    お昼の部 : 開演 15:00 (開場 14:30、16:20終演予定)
    夜の部  : 開演 18:00 (開場 17:30、19:20終演予定)

・会場 : 大阪・梅田 ドルチェ・アーティスト・サロン 大阪 Map

・入場料 : 各公演 3,000円(全席自由)

・出演 : BIP! : オーボエ 小林 千晃、チェンバロ 中田 聖子

・プログラム
 ♪ J.B.ボワモルティエ : 組曲 第2番 ト長調 op.35-2 (Ob+Cemb's B.C.)
 ♪ J.B.A.フォルクレ
    : 「ラ・マレッラ」「ラ・フォルクレ」「ラ・ルクレール」(Cembalo Solo)
 ♪ J.Ph.ラモー : 第2コンセールより「アガサント」「メヌエット」(BIP!編 Ob+Cemb)
        第5コンセールより「キュピ」「マレ」(BIP!編 Ob+Cemb)
 ♪ J.S.バッハ : ソナタ ト短調 BWV.1020 (Ob+Cemb)
 ♪ J.S.バッハ : フランス組曲第2番 ハ短調BWV.813 (cembalo solo)
 ♪ J.S.バッハ : 管弦楽組曲 第1番 ハ長調 BWV.1066 (BIP!編 Ob+Cemb)

お問い合わせ、及びチケットの御予約は
  info@klavi.com宛にE-mailでお申し込みください。
  又、KLAVIのチケットカウンターも御利用ください。
お電話のお問い合わせは、 Klavi 080-2414-1096まで。
 尚、ドルチェ楽器でもチケットの購入が出来ます。

大阪はとても暑いです... お土産のハーブ入浴剤に入りました。入浴剤を開封すると、所謂お茶パックのようなものにレモングラスが詰まっていました。これは嬉しい♪
まるでハーブティーに浸かっているかのようなハーブ風呂、夏でも心地よい暖かさで気持ち良いです。
お風呂上がりにハーブティーが飲みたくなるのは、言うまでもなし。

さて、BIP! 公演で配布予定のプログラム・ノートからの抜粋Musicologyのページにupしました。公演前にプログラム・ノートをupするのは初めてのような気がします。
音楽の魅力を伝えたいけれども、言葉ではなかなか難しいです。いつも曲目解説を書いていますが、音楽をより楽しんで頂くきっかけや補助になれば...と思ってやっていることです。何度かんでも懲りずにマイクを持つ、「大阪人のくせに笑いがない」私のMCも、同じ姿勢です。難しいけれども「私なりの明確な言葉」がガイドになることもあるかもしれない、と思うからです。

Musicologyなんて大それたタイトル・ページを作っていますが、単なる奏者による音楽考コラムでしかありませんから...(何か良いページ・タイトルないかなぁ...)

ちなみに、同じ演奏曲があっても、全ての演奏会プログラムノートとして通じる内容のものではありませんので、あしからず。

もう日付が変わってしまいましたが、今日は7/14、パリ祭の日でしたね。革命前の楽器を弾くことが生業で「パリ祭」を気にするのは可笑しいのかもしれませんが、何故か毎年7/14が子供の頃から気になります。

さて、新着mp3 fileをupしました。BIP!の演奏です。
ヘンデルのオンブラ・マイ・フ。
どちらかかのページからどうぞ♪
Klavi mp3 Listening Page
BIP! weblog


原稿書き

ここ最近、原稿書きをしていました。BIP!のコンサートのプログラム・ノートの原稿書きです。
原稿が出来上がって、素材がそろったところで、レイアウト・・・昨年から表紙に「プログラム」を「メニュー」のように載せるスタイルを時々作っているのですが、今回もそのタイプ。完成したーと思ったら、おっと、ドルチェのロゴを入れるのを忘れていました ^_^; 慌ててロゴも入れて完成!
今回はプロフィールも変わってます(笑) 冒険してみました。

Update

Web Klaviの更新報告...
7/9 "Musicology"
→ 今年のこれまでのコンサートのプログラムノートをup。

emsch1.JPG7/19のBIP!公演で使う楽器の打ち合わせの為、大阪府茨木市にあるオワゾリールハウスへ行ってきました。写真のデュコルネさんとジャックウェイさんの共作のエムシュ(フレンチ)を使用予定ですが、リサイタルやソロのコンサートでも何度か使わせて頂いているチェンバロです。歌の伴奏に使ったことが一度ありますが、アンサンブルで使うのは今回が初めてです。このチェンバロとは一昨年のリサイタル以来の再会となるので、調律師さんとの打ち合わせがてら、楽器と少し1年半ぶりの親交を深めてきました。やわらかいタッチのチェンバロなのですが、今回はモダンのオーボエとの共演なので、少し爪を長めに出して調整してくださるようで、もうその準備もしてくださっていました。それによって撥音が少し鋭角的で、より輪郭がはっきりすると思います。でも最近柔らかタッチより、しっかりめのソフトタッチ(微妙なものですが ^_^; )がお好みの私には、その調整は私の好みそのものかも...(笑)

emsch2.JPG[←BIP! 公演で使用予定のチェンバロの鍵盤部分 ]

ところで、久々に伺ったら、所謂 "普及用のチェンバロ" が新たに加わっていました。長さも160cmくらいの楽器で(一段鍵盤ですが) 重量も軽い設計のものの様ですが、結構いい音がしていました。最近の "普及用チェンバロ" もレベルが高くなっていますね。たまに "コンサート用チェンバロ" (所謂大型のレプリカのチェンバロなど) と言われて弾いても、うーむ... と首を傾げるような基本音色だったり反応が全然返ってこないような楽器がありますが、それらは レベルの高い"普及用チェンバロ" には もはや足元にも及ばなくなっていますゾ。