先日から英国漬けでしたが、その最大の(?)理由、猪名川町でのレクチャーコンサート「音楽で巡るイギリスの旅」の公演が無事終わりました。

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写真はスライドリハの様子。歌手の丸谷晶子さんがレクチャーをされました。図像資料や、今回演奏した作曲家と縁ある教会などの写真を見せながら...
本番中は見ることが出来ないので、そのスライドを私はリハの時に楽しみました。

今回は駆け足での紹介でしたが、中世からバロックまで。
尚、中世の曲にチェンバロが参加するのは、非常に稀れ... 正しく言えば、本来声楽が複数名必要なので、チェンバロでちょっとお手伝い、という形での演奏。
(余談 : とある診断メーカー「私の七不思議」の一つに、4オクターヴの声をもつ、というのが出て来たのだけれども、チェンバロで用いる音域の基本は4オクターヴ。「チェンバロで歌っています」という意識を常に持っているが、それで歌う、というのを実際にやったという訳だ)

そしてトラディショナルとして、Amazing GraceやGreen Sleevesを演奏しました。
Green Sleevesはヴァージナルレパートリーとして、アレンジしていつも弾いているのですが、歌手とやったのは初めて。独奏の時もネタ楽譜(?)は同じながら、チェンバロでやること(弾くアプローチ)は全く違うので、新鮮でした。

今回は歌とチェンバロでの良いアンサンブルをしながら、音楽作りが出来、私自身も楽しみながら臨ませて頂きました。

国際交流協会会員さん向けの公演でしたが、また何処かで皆様にも今回のプログラムをお届けしたいなぁという欲求をもっております。猪名川町の皆様、ありがとうございました。

 今年はカレンダーをめくる度に「わー月が替わってしまった...weblogを更新しないと」と思って、記事を綴っているような気がする(「気がする」のではなく、事実そうである)。
 一つも更新せずに言っても、それは言い訳にしかならないが、管理ページには公開されぬままに放置した「下書き記事」がある。何故だか今年は文章を綴っても公開することを躊躇してしまうのである。2月までもweblogの更新は殆ど行っていなかったが、3月以降は記事を「公開」するのに何故だか勇気が必要になっている。Twitterもそう。世間一般に「気軽なもの」とされているにも関わらず、私のTwitter app.には140字の下書きが山のようにあって、送信をすることに躊躇してしまう...。
 恐らく、前々より「ネット上にゴミを増やしてはならない」という意識を(これでも)もちながらウェブサイトを作っていることに加えて、色々思うことがこの春は多かったからだろうなぁと思う。
 しかし、新しい月になると、その内容がどうであるかよりも「更新しなければならない」という気持ちの方が勝ってしまうのである。
 ・・・という訳で思い切って更新。(やっぱりただの言い訳ですね...)

 今月は訳あって英国漬け。むろんロイヤルウェディングとは無関係だが、少なくとも英国漬けが月末まで続きそうである。ヴァージナル音楽と向き合うと、オランダやフランドル以外に必然的にイギリスの作品と対峙せねばならないけれども、久々に大型ハープシコードでイギリス作品を扱っている。ここ数年「ヴァージナルで」ばかりだったので少々新鮮な気持ち・・・。
 ロンドンのヒースロー空港ではテロの検閲で飛行機に乗れなかったことがあるので、好きではないが、17-18世紀の作曲家が残した作品を通して、ちょっと行ってみたい気になる。
 バロック後期の作曲家には最終的にロンドンの地を訪れている人が多いと思う。大方が劇場音楽で名を為した作曲家。この点に今興味を持っている。