薔薇の絵に囲まれて...

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 ここのところバタバタ告知ばかりで恐縮しているところですが、先日お知らせしました通り、6月9日と10日に上野の森美術館で演奏をしてきました。25日まで「ルドゥーテ『バラ図譜』展」が開催中で、響板にルドゥーテが描いた花々を模写したチェンバロ(久保田チェンバロ工房製作)が展示されています。その楽器を用いた記念コンサートがその二日間行われ、演奏させて頂きました。
 又、この楽器を用いて録音したCD収録曲より、J.デュフリの「三美神」「シャコンヌ」、F.クープランの「神秘のバリケード」、同収録曲よりソプラノの鷹山美緒さんと共に マリー・アントワネットが残した「そは我が恋人」、J.Ph.ラモーの「恋の鶯」、グノーの「アヴェ・マリア」を。


そして、収録曲ではありませんが、会場が美術館の展覧会場であり、本来の展覧会の鑑賞に来られているお客様の方が多い訳で、つまり、クラヴサン音楽(フランス・チェンバロ音楽)のファンの方ばかりがお聴きくださっている訳ではありませんので、名前を皆さん御存知の作曲家の曲があった方が...と思って、J.S.バッハの「ゴルトベルク変奏曲」から『アリア』を演奏しました。バロックの皆さん御存知の作曲家にはヘンデルさんやヴィヴァルディさんがおられますが (ヴィヴァルディさんはチェンバロのソロ曲は残していませんが)、J.S.バッハ先生の曲を弾いたのは彼の作品を弾くことが自分のライフワークだからです。

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 薔薇好きの私は、むろん、ルドゥーテのボタニカルアートも大好きです。不思議だなぁと思うのですが、かつて、今回共演(そしてこのプロジェクト・プロデュース)のソプラノ 鷹山美緒さんの初リサイタルのリハの後に、二人で渋谷でやっていた同「ルドゥーテ『バラ図譜』展」の最終日を鑑賞しに行っていたのでした。無音の中の美術鑑賞も良いのですが、何となく何かバロックの音楽がその空間に似合うような気がして、それを美緒さんと話した記憶があるのですが、まさか自分の演奏がBGMになろうとは・・・。人生不思議なものだなぁと思うと同時に、関係者の皆様に本当に感謝です。

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 皆さん御存知のようにトークは上手くないですが、美術館公演でもいつものごとく曲目紹介のMCをしながら演奏しました♪
 (注 : 笑いを求められるのは大阪特有の文化である・・・ゴニョゴニョ・・・
 ・・・お笑いはどうしても私には無理でございます・・・ゴニョゴニョ・・・)


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 記念撮影その2↓ (右から、ソプラノ鷹山美緒さん、楽器製作者 久保田彰さん、チェンバロ中田聖子)
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 動画もよろしければ御覧ください↓

 そして再び掲載ですが、このプロジェクトのCDのリーフレット↓