Profile


中田 聖子Seiko Nakata, チェンバロ奏者、ヴァージナル奏者 Harpsichordist

2001年 相愛大学音楽学部器楽学科ピアノ専攻卒業。
1999年 ワルシャワ・ショパン音楽院(現・ショパン音楽大学)において研修、テレサ・マナステルスカ女史に師事(ピアノ)デュプロマ取得。
大学在学中より国内外の演奏家よりチェンバロと通奏低音を、又、作曲と音楽学(西洋古楽)を学び、卒業後チェンバロに転向。2006年にベルギーにおいてロベール・コーネン氏のレッスンを、2007年よりスイスの北谷直樹氏のレッスンを定期的に受けて研鑽を積んでいる。
2001年より関西を中心にチェンバリストとして「大阪クラシック・デュタント」等をはじめ各種演奏会に出演し、関西圏の他、東京・名古屋・石川・広島・福岡など各地で演奏活動を行っている。
2003年より毎年秋に関西においてソロリサイタルを開催。「安定した高技巧の演奏」「躍動感ある演奏」と定評がある。又、2005年11月のJ.S.バッハとヘンデルの組曲をテーマにしたリサイタルの演奏は、「細部において随分ニュアンスが豊かになった」(福本健氏「音楽の友」2006年2月号)と好評を得る他、新聞・音楽雑誌などの演奏評で高い評価を得ている。
2006年6月から11月にかけ、4回に渡るソロのサロン・コンサート・シリーズを開催し、チェンバロ作品の数々を広く紹介。
同年11月には、「ゴルトベルク変奏曲」を含むオール・バッハ・プログラムによるリサイタルを兵庫県立芸術文化センターで開催。 2007年5月、福岡でもリサイタルを行う。又、同年秋には「J.S.バッハ・パルティータ全曲演奏会」(於 日本福音ルーテル大阪教会)、2009年1月には「J.S.バッハとフランス」と題したリサイタルを開催し、J.S.バッハの「フランス風序曲」と共に、バッハが影響を受けた17世紀フランスの作曲家たちの組曲を紹介(於 兵庫県立芸術文化センター)。 2010年12月のリサイタルではJ.S.バッハと17世紀のフランドル作曲家 J.P.スウェーリンクの音楽を対比させながら紹介(於 アンリュウリコーダーギャラリータケヤマホール)。
2011年7月よりB-tech Japan大阪スタジオにおいて、様々なチェンバロ作品を紹介するスタジオコンサートシリーズを開始。
同年12月には再び「ゴルトベルク変奏曲」を含むオール・バッハ・プログラムによるリサイタルを開催(於 ノワ・アコルデ音楽アートサロン)。 '12年 6月開催の奈良県の音楽祭「ならムジークフェスト2012」に出演し、世界遺産唐招提寺において「ドイツのチェンバロヒストリー」と題したプログラムでソロコンサートを行い、17世紀から18世紀にかけてのドイツの作曲家によるチェンバロ音楽を紹介。翌年の同音楽祭では秋篠寺にて「バッハのチェンバロ音楽」と題したオールJ.S.バッハプログラムでのソロコンサートで、J.S.バッハのチェンバロ音楽を紹介。
2015年には日本チェンバロ協会主催「チェンバロの日」でのコンサートを行う。同年より現在に至るまで、宝塚ベガホールのチェンバロコンサートの演奏とコーディネーターを担当。
2016年のJ.F.K.フィッシャーの『音楽のパルナッソス』をテーマとしたリサイタルは東京でも公演。
又、'12年より 上野の森美術館、ひろしま美術館などで開催の「ルドゥーテの『薔薇図譜』展」のBGM音楽の演奏も手がけ、CD「ルドゥーテのためのチェンバロアルバム『愛の神殿』」[BMC-0001]をリリース。
ソロの演奏だけでなく、通奏低音奏者として古楽器奏者や古楽歌手、又、モダン楽器演奏家との共演も多く、これまで「木管五重奏とチェンバロ」のアンサンブルなど、チェンバロの新たなあり方にも取り組んで来た。その一方で、2008年にヴァージナルと出会い、 ヴァージナル音楽の研究を始め、そのレパートリーはバロックからルネサンス作品までを網羅する。
FM大阪の大阪のクラシックシーンを紹介する番組「おしゃべり音楽マガジン『くらこれ』」や、奈良市のコミュニティFMならの「ランデヴーDEなら」などのラジオ番組にもゲスト出演している。
2005-2006年度エリザベト音楽大学非常勤講師を勤め、同大学院においてチェンバロ実技の指導にあたったのち、関西を中心に各地での後進の指導にも力を入れている。
日本音楽学会正会員。チェンバロ協会会員。
(Last up date 2017.02.10)