ベガホール チェンバロコンサート 御礼


 空気は確かに真夏とは異なるものの、10月に入ったというのに30度を超えていて、なんだかカレンダーだけがひと月ほど進んでいるのではないか、と思う今日この頃...。
 9月20日は宝塚ベガ・ホールのチェンバロコンサートでした。ラモーの作品はベガ・ホールのチェンバロとの相性が良く(注: あくまでも私個人の見解です)、これまでに弾かせていただいたベガ・チェンバロコンサートでも彼の作品を時々取り上げてまいりましたが、市民向け公演にふさわしいと言われるバッハやヴィヴァルディと比べた時の彼の知名度はさておいて、思い切ってラモーばかりでプログラムを組んで臨ませていただきました。別に思いきらなくてもラモーは才能ある作曲家だったと判断出来るので、彼の作品をご堪能いただきたいなぁという思いから、前半をラモーのチェンバロソロ作品、後半をバロック・ヴァイオリンの河内知子さん、ヴィオラ・ダ・ガンバの中西歩さんとともにクラヴサン・コンセールを演奏いたしました。
 ご来場くださいました皆様、ありがとうございました。そしていつも細やかなサポートをくださるスタッフの皆様、ありがとうございました。

 リハの時に、当たり前なのことながらも改めて気づいたことは、同じ擦弦での発音をしても、ヴァイオリンとバス・ヴィオル(ヴィオラ・ダ・ガンバ)では、音の立ち上がり、音の膨らみ方が全く違うのだなぁということ。クラヴサン・コンセールは必ずしもこの編成で演奏しなければいけない訳ではありませんが、この二つの楽器に物理的にはピンと立ち上がってすぐに減衰する(ある程度は何とか出来るのだけれども)チェンバロが加わっての編成。この時代ばかり演奏をしているとごくごく当たり前なの編成なのですが、改めてここにも2-300年経過した現代人と違う感覚があったことを示しているような気もいたしました。

 さて、次の私のソロ演奏は、年明け1月26日に神戸にて、フォルクレのクラヴサン組曲全曲演奏です。お時間ございましたら是非いらしてくださいね! チラシはまだ仮なのですが...詳細は記載の通りです。