Salon on Weblog Klavi by Seiko Nakata

チェンバリスト中田聖子のオフィシャル・ウェブログ
 

マルチタスク?

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2月に突入しました。早いなぁ...もう今年もひと月が経過...しみじみ思うものの、大体、毎年二月ノ最初ニハ、コレヲ思フノデアル。
前回記事を綴った時から引き続き、幾つかのプログラム組み中です。曲目が全て決まったステージがあれば、まだ熟考中のものもあります。
そして、リコーダーの井上佳代さんとの2015年度分のリハも開始しました。え?公演スケジュールページに予定が入っていない? スミマセン、もう少しお待ちください。詳細が決まり次第、掲載致します。
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今年に入ってからずっと楽譜作成の作業をしています。普段PCで作るのはたいてい教材用なのですが、今回は珍しく自分が使う楽譜です。自分が使う楽譜は手書き!と決めているのですが、さすがに今年は寒くて手がかじかんで書きにくい...幸い(?)既に大方頭に入っている曲ばかりなのもあり、やむを得ず(?)PC入力にしました。パート譜しかないファクシミリをスコア化させたり、逆にスコアから自分用のパート譜を作ったり(これも滅多にない作業です)...という作業をしています。チェンバロの為の楽典教材♪の数小節の楽譜断片を作ることを除いて(素材作成のみなのでmusescoreで十分)、専らりりぽん(lilypond)ユーザーなのだけれども、いつまで経っても使うごとに、「えーと、これはどういうScriptだったっけ???」という事態に直面致します。しかし、さすがにほぼ毎日ひと月以上使用していますとサクサク作業が出来るようになってきました。推測でもScript出来るようにもなってきました(こらー!危ない!)むろん全然縁遠い書式のことは全く分かりませんが...。このまま頭に定着してくれれば、この先楽なのですが(苦笑)
 そして同時進行で秋のコンサートのフライヤーデザインを考えています。その公演はバロック・ヴァイオリンの河内知子さんとの「記憶の彼方からの響き」シリーズの第4弾です。少々先の公演ですが、10/2(金)の19時より兵庫県立芸術文化センター神戸女学院小ホールにて開催です。J.S.バッハの作品をたっぷりとお届け予定です。是非とも今から予定に入れておいてくださいね♪
 このように現在一気に事務的なことを進めており、完全にマルチタスク状態です。マルチタスクは脳を損傷させる、なんていう記事を読んだ気がするんだけどなぁ...。でも演奏者は常にマルチタスクな生き物だと思います。むろんその瞬間瞬間はその作品やその仕事に集中していますけれども。

良質の種と環境

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 今年のスケジュールに何かを入れ忘れている...と思っていたのですが、ブログの更新リマインダーでした...。三ヶ月坊主になることは予想がつくのだけれども、リマインダーに動かされてみるのも私には必要である。
 最近の主なミッションは先生業と今年のコンサートの事務といった具合。まだ詳細は話せませんが、今、一気に複数のプログラム組みを考えているところです。コンサートの時間を楽しんで頂けて、作品と楽器の良さを分かって頂けるように...これがどんな主旨のプログラムであっても共通するものです。
 合間に自宅のタスカン(フレンチスタイルのチェンバロ)の調整を少しずつ少しずつ行っております。写真がその楽器です。私はこういう作業においてこの上なく不器用なので、最終的には技術者さんの助けを求めなければいけませんが、上鍵盤のプレクトラム(弦をはじいている爪のような部品)が弱ってきているので、特に気になる部分から交換しています。この作業をするには、私が最も苦手な古いプレクトラムをジャック(爪が付いている部品)から抜く作業があるので、重い腰でしたが、昨年末から頻繁に折れるようになり、やっと腰を上げました。気長に構えているので、途中で技術者さんに丸投げするパターンになる気がしないでもないが...。
 近況としては、こんな感じですが、やや毒舌文になるけれども「種が無ければ、最高の環境があっても作物は出来ない。良質の種があっても、良い環境がなければ良質の作物は育たない。そこそこの質の種があっても、良い環境があれば美味しい作物が出来る可能性がある」といったことを最近考えています。むろん農作物を育てようという訳ではございませんが。「良質の種があっても、良い環境がなければ良質の作物は育たない」を中でも最も考えています。「良質の種」=「素晴らしい音楽作品」、「良質の作物が育つ」=「音楽作品が聴き手の心に染み入るようなこと」だとしたら、「良い環境」の一役は奏者にあって、物理的なことよりも担う比重は大きいのではないか...こんなことを考えています。チェンバロ演奏を教える立場としても、やはり環境の立場であることは当然否めないですね。良い環境の為にももっと高めなければ...と思う次第です。

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 あけましておめでとうございます
 皆様、良い年末年始をお過ごしになられましたでしょうか?
 昨年のコンサートにいらしてくださった皆様、色々とサポートしてくださった皆様、そしてBlogを見ながら遠くから応援してくださった皆様、ありがとうございました。
 今年も様々な取り組みをしてまいりますので、どうぞ宜しくお願い致します!

 すっかり2015年も6日が経過してしまいました...例年通り年始はお年賀状書きで書き籠っていました。今年のお年賀状は、楽器の写真を沢山載せてみました↓

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 昨年コンサートで弾かせて頂いた楽器の一部です。写真をチョイスしながら、沢山の楽器にお世話になったのだなぁ、と改めて感じました。そして、気付けばすっかり年末になっていまして、大慌てでデータを作って昨年のうちに印刷が仕上がる入稿日ギリギリで発注をかけました。...タイムリミット、ギリギリ入稿は、最近のコンサートフライヤーと同じようなパターン...^_^;

 さて、年末にブログが書けなかったので、新年のご挨拶と一緒にになりましたが、12/14にリサイタルを無事に開催することが出来ました。寒波襲来の中、御来場くださいました皆様、ありがとうございました!
 気付けばリサイタルも12回目でした。つまり気付けば干支を一回り。初回から毎回聴いてくださっている方もいらして、12年もお付き合いくださってありがたい限りです。むろん、今回初めて聴いてくださった方も、足を運んでくださって、とてもありがたく思っております。まずは第24回目へ向けてまた頑張ってまいります(12年後は幾つだ?...うん、まだ私、生きている筈...)

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 いつも晩秋から12月にかけて、何故かヘンデルの作品が弾きたくなります。別の作曲家に取り組んでいても、何故かヘンデルが気になります。そんなリサイタル準備時期を何度か経験して、一度ヘンデルだけでプログラムを組んでみようと思い、彼の1720年の作品集から4つの組曲を選んで演奏させて頂きました。中には、演奏活動を始めた頃に何度も演奏していた組曲があるのですが、暫くコンサートで弾いていなくて、久々6-7年ぶりの演奏でした。ヘンデルが気になりつつも、それほどプログラムにのせるのが久々だったのだなぁ、と思ったり...。又、昔のその組曲の演奏を聴いていてくれた小学校時代の友人が来てくれていたのですが、比較の感想をくれて、きちんと変わっていることが分かってホッとしたり...。
 今回弾いたのはほんの一部なので、またヘンデル、色々弾いていきたいと思います。譜面ずらは優しいものの、手に馴染んでいるJ.S.バッハの作品と大きく違って、正直壁のある作曲家ではあるのですが、劇場音楽の作曲家らしい楽しい要素がチェンバロ作品にも沢山あります。

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 他にも自分の演奏でご紹介したい作曲家は沢山あり、これからも色々演奏してまいりますので、皆様どうぞ宜しくお願い致します!

↓ お世話になった調律師の佐久間さんと。
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 先日12/2はEnsemble XiiTaさんとのベガホールのコンサートでした。急な冷え込みの関西となりましたが、寒い中をお越しくださいました皆様、ありがとうございました。
 演目は、いつからか「やりたいなー。でも良い歌手がいないと出来ない。一人じゃ出来ない」と思っていたモンテヴェルディの「アリアンナの嘆き」に(XiiTaさんの事前選曲でしたが、ありがとう!)、C.P.E.バッハに(彼の曲を当たり年なのに出来ないかと思っていたら、思いがけず...)、クリスマス・キャロル(ジャズアレンジの伴奏...結構チェンバロでは考え甲斐がある)。ソロや普段のアンサンブルではなかなか機会のないプログラムで私自身も楽しませて頂きました。
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 Twitterで既にネタ投稿してしまいましたが、たからん(宝塚市のゆるキャラ)とも記念撮影をしました。
ベガのチェンバロコンサートのお客様の呼び込みに(?)毎回お手伝いしてくれている たからん ですが、
IMG_1754.jpg「たからんも記念撮影を一緒に!」と言われてはにかむなど(↑左上の写真)、キュートなキャラ(性格)ではないか、と初めて思ったのでした。
 中の人がキュートなのか?それとも中の人がこれ迄とは違ったのか? (こらこら、中の人なんていないよ!)

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 さて、次回のコンサートは、12/14のリサイタルです! ヘンデルの組曲ばかりを演奏致します。14:00からと17:00からの二回公演で行います。会場は6月にも演奏させて頂いたritmさんにて(アンリュウリコーダーギャラリーさん向かいにございます)。オペラの作曲家らしさ溢れるヘンデルのチェンバロ作品をお届けしたいと思っております。皆様のお越しをお待ちしております。

中田聖子チェンバロリサイタルVo.12
「ヘンデルのチェンバロ組曲」
日時: 2014年12月14日(日)
 二回公演
 1st Stage お昼の部: 開演14:00 (開場13:30/終演予定15:00頃)
 2nd Stage 夕方の部: 開演17:00 (開場16:30/終演予定18:00頃)
 ☆未就学児の入場はご遠慮ください
会場: ritmリトゥム(アンリュウリコーダーギャラリー向かい)(大阪)
  [最寄り駅:阪堺電軌鉄道「我孫子道」駅、あるいは、南海本線「住ノ江」駅]
入場料: 両公演共 前売 2,500円、当日 2,700円
出演 : 中田 聖子 (チェンバロ)
プログラム
 G.F.ヘンデル「チェンバロのための組曲集(1720)」より
 組曲 第3番 ニ短調 HWV.428
 組曲 第4番 ホ短調 HWV.429
 組曲 第7番 ト短調 HWV.432
 組曲 第8番 ヘ短調 HWV.433

お問い合わせ・ご予約は、info@klavi.comまで。
(☆ご予約の際は、「12/14予約」「お名前」「御連絡先(TEL)」「予約枚数」と共に「お昼の部か夜の部か」も書き添えてご送信ください)

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 先週から、来月一緒に演奏するヴォーカル・グループ Ensemble XiiTaさんとのリハが始まりました。写真は先日のリハ場所でパシャリ。会場はまた別です。
コンサートは、12/2(火)14:00開演で宝塚ベガホールにてのロビーコンサートです。平日お昼の公演ですが、お時間ございましたらお越しください。詳細は以下の通り。


ベガ・ホール チェンバロコンサート 10th Concert
「クリスマスソング、マドリガーレの調べと共に」

日時: 2014年12月2日(火) 開演14:00
会場: 宝塚ベガ・ホール ロビー
入場料: 無料
出演: Ensemble XiiTa アンサンブルシータ(声楽アンサンブル)、中田 聖子 (チェンバロ)

プログラム
 W.A.モーツァルト: アレルヤ Alleluia
 C.P.E.バッハ : モテット Wq.208
   1.Trost der Erlösung
   2.Der Kampf der Tugend
   4. Die Menschenliebe Jesu
 G.F.ヘンデル : もろびとこぞりて Joy to the world!
 クリスマスキャロル
   O come, o come Immanuel
   Star Carol
   We wish you a merry christmas
 C.モンテヴェルディ : アリアンナの嘆き Lament d'Arianna

☆更に詳しくはこちらをご覧ください。


 12月には、このコンサートのあと、14日にオール・ヘンデル・プログラムでリサイタルも行いますので、リサイタルも合わせて宜しくお願い致します!こちらは日曜の公演で、会場はアンリュウリコーダーギャラリー向かいのritmにて。お昼と夕方の二回公演で行います♪ 詳細は以下の通りです。皆様のお越しをお待ち申し上げております。

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中田聖子チェンバロリサイタルVo.12
「ヘンデルのチェンバロ組曲」

日時: 2014年12月14日(日)
 二回公演
 1st Stage お昼の部: 開演14:00 (開場13:30/終演予定15:00頃)
 2nd Stage 夕方の部: 開演17:00 (開場16:30/終演予定18:00頃)
 ☆未就学児の入場はご遠慮ください
会場: ritmリトゥム(アンリュウリコーダーギャラリー向かい)(大阪)
  [最寄り駅:阪堺電軌鉄道「我孫子道」駅、あるいは、南海本線「住ノ江」駅]

入場料: 両公演共 前売 2,500円、当日 2,700円
出演 : 中田 聖子 (チェンバロ)
プログラム
 G.F.ヘンデル「チェンバロのための組曲集(1720)」より
 組曲 第3番 ニ短調 HWV.428
 組曲 第4番 ホ短調 HWV.429
 組曲 第7番 ト短調 HWV.432
 組曲 第8番 ヘ短調 HWV.433
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☆更に詳しくはこちらをご覧ください。


 ブログの更新が滞ってしまったものだから、複数話題となってしまいますが、先月は石川県にも演奏に伺いました。北陸自体に初めて行ったものだから、主催者さんから事前に伺った最寄り駅から、非常に漠然と「金沢と小松市の間」としか把握していませんでしたが、演奏させて頂いた白山市は非常に自然の豊かなところで、思いがけず自然からの英気を頂けた感覚が致しました。事前に恐竜の化石が出た所に近いらしい、と、ググってみて「ほほぅ」と思っておりましたが、なんと一向一揆の縁の地にも近いらしい、ということを道中の様子で知りました(無知ー!)

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 そして道中近くには、こんな滝も...
寄り道して連れて行って頂きました♪

 普段は地下道やお店の庭(?)の人工滝しか目にしない...(なんと哀れな...)自然の滝を見るのは小学生の頃に行った赤目四十八滝以来かもしれない。自然のマイナスイオン良いものだなぁ、と沢山写真を撮り、ブログにupするぞ!と思っていたのですが、これしか使えるものがなかった...悪しからず。

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 石川には前日入りして、会場お向かいの金澤古楽堂さんでリハをさせて頂きました。
なんと、囲炉裏のある工房...。風情たっぷりでございます。
チェンバロと日本のスタイルの融合、素晴らしい...感嘆致しました。

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 リハをしていましたら、石川テレビさんのクルーが来られまして、演奏出演も少しさせて頂きました。Twitterでは発信したものの、本ブログでは事後報告となってしまいましたが(ごめんなさい)、10/31放送の朝の番組「リフレッシュ」をご覧くださった方いらっしゃるかしら?

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 ↑ 会場周りも自然豊か


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 さて、白山での公演は左のリハ中の写真の通り、今回は一人なのにチェンバロを2台使わせて頂くという贅沢っぷり。丁度公演の10日前が師匠とのデュオコンサートでしたので、2台の楽器がある本番空間は見慣れていましたが、一人で2台を使うのは本当に奏者にとって贅沢以外の何ものでもない。贅沢させて頂く分、弾き分ける技術が問われますが。
 どちらもブランシェのモデルで、一台は囲炉裏の空間にあった2段鍵盤の楽器、もう一台は右の写真の一段鍵盤の楽器。cemb1.jpg
 この日のプログラムでどう使い分けるかを楽器のキャラで分けることに前日リハで決めまして、一段の楽器で、バッハのトッカータ及びゴルトベルクのアリア、そしてルイ・クープランの組曲を、二段の楽器でバッハのパルティータ4番と、フランソワ・クープランやデュフリ、フォルクレの演目を演奏させて頂きました。
因に、今回はありがたいことに製作家の輪島さんが本来素晴らしい調律師さんでもありますので、これまた贅沢に一段を415Hz、二段を392Hzに調律して頂きました。どのピッチで弾こうが、それらは別に演奏上何のウリにもならない、と思っていますが、各ピッチでの響きを大切に音を紡いでいくのが重要である、と思っており、そうして今回も臨ませて頂きました。

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 白山でのコンサートにお越しくださいました皆様、ありがとうございました。
 公演にあたって、金澤古楽堂さんのお近くの皆様の沢山のご協力があったと伺っております。準備にご協力くださった皆様、ありがとうございました!
御来場くださいました皆様とご協力くださった皆様に心から感謝申し上げます。

 そうそう、当日の会場リハを終えたところに、輪島さんいはく「近所の おばちゃん マダム」が入って来られました。なんと会場にお花を生けてくださると仰る。
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 まぁ、ありがたい!
と思っておりましたら、再び現れたマダムの手には柿の枝 !
むろん小さな実を付けた柿の枝でしたが、普段買いに行くお花屋さんではそんなの見かけないので、びっくり致しました。季節感たっぷりのチョイスで大変嬉しい。どれもマダムのお庭で育った素材とのことでした。
 で...終演後、これは写真を撮っておかねば!と思っていたのに、気付けばさっさと撤収されていました...。マ...マダム... ^_^;
 カメラにおさめられなかったのが心残りです。

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 柿の生け花の写真は残念ながらございませんが、
 ←記念撮影その1 : 石川テレビの山本さんもコンサートに来てくださいました。

 ↓記念撮影その2 : 金澤古楽堂の輪島さんも加わって記念撮影

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←終演後に会場からの眺めを撮影したもの

↓工房前の冬桜

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あらゆる意味で日本の良さたっぷりの所で演奏させて頂いてまいりました。
皆様、本当にありがとうございました!

10月 市ヶ谷公演 御礼!

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 Weblogの更新が大分滞ってしまい、もう先月の話になってしまいましたが、
10/16に東京 ルーテル市ヶ谷ホールでの師匠のコンサートに、チェンバロデュオで出演させて頂いてまいりました。
御来場くださいました皆様、ありがとうございました!!
東京及び東京近郊の皆様、そして、名古屋・関西から遥々遠征鑑賞してくださった皆様、(もしかしたらその他の地域から来られた方もいるのかな?)ありがとうございました!!

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 埼玉のチェンバロ工房をお借りしてリハをさせて頂いたのですが、リハ初日にお伺いすると、チェンバロが3台...
写真の右に写っている通称「ルドゥーテ・チェンバロ」を使用することは主催者さんの趣旨上決まっていたので、相性がより良い方を師匠と相談して選択しました。
今回使用することになったのは、写真の真ん中の楽器...。
この並びになっていた、ということは、製作家の久保田さんも「こちらだろうな」と思われていたのかな?と心の中で思いつつ...

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 スイスにおられる師匠が日本に到着されてから、前日リハまでで計15時間以上にも及ぶ合わせを行いました。さすがに師匠とのデュオはレヴェルが異なります。長時間に及んだのは、普段私がそのレヴェルにいないからにすぎませんが...。師匠には当たり前のことでも、私にとっては耳も脳も指先も全身神経も、謂わば解像度を普段の何十倍にも上げなければならない、という具合。最初に教わった時も、眠っている耳の神経が一気に開き、解像度UP!という衝撃を受けたのですが、その後も教わる度に、又、自分自身でも徐々に神経を開かせ、解像度を更に上げてきたのだけれども、共演させて頂くには、まだまだ上げなければならないのが現実。二日間の直前リハで解像度UPを試みたけれども、当然まだまだ及ばず(むろんそうでないと師と仰げませんが...[なんて失礼な! しかしながら、この発言は私の生徒たちにもそう考えて行って欲しい、という考えを持っていることの宣言でもあるのです])

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 リハと本番で多くのことを受け取った(つもり)なので、ソロもコンティヌオももっとグレートアップさせてチェンバロの魅力を届けようと現在精進しております。

 さて、コンサート前半は北谷直樹師匠のソロのプログラム。
 フランソワとルイの両クープラン、D.スカルラッティの演奏で、多彩なチェンバロの音色と表情を拝聴し、
前半プログラムの最後のW.バベルは拝聴を断念して、ドレスに着替えるため、楽屋へ...

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後半から出演させて頂いて、
J.S.バッハの2台のチェンバロのための協奏曲 ハ短調 BWV.1060、
A.ソレルの2台のチェンバロのための協奏曲 ト長調 第3番
をデュオ演奏。
そして、鷹山美緒さんのソプラノの楽器隊として2台のチェンバロで、
G.F.ヘンデルのオペラ「エジプトのジュリアス・シーザー HWV17」より クレオパトラのアリア「辛い運命に涙溢れ」

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及び、
オペラ「アルチーナ HWV34」より モルガーナのアリア「帰ってきて、喜ばせて」
を演奏させて頂きました。

ところで、リハの写真が多数ですが、沢山お写真を撮って頂いたので、UP致します。

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  ↑
←「デュオのリハ前に個人練習する」の図でございます。

以下、本番の図でございます。
  ↓

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 ご来場くださいました皆様、そして、楽器協力くださいました久保田チェンバロ工房の皆様、当日のスタッフの皆様に感謝申し上げます。

 地元の関西でもあのデュオ・サウンドを...否、もっと私がグレードアップしてのデュオ・サウンドでの2台チェンバロ Cembali!の魅力をお届け出来るように頑張りたいと思っていますので、気長に気長に遠征出来なかった関西の皆様 待っていてくださいね♪

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Vivaldi、そして10月は...

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 先日9/27は夙川カトリック教会で室内合奏団THE STRINGSさんとのヴィヴァルディ公演でした。THE STRINGSさんの「Il cimento dell'armonia e dell'invenzione 和声と創意のへ試み」の全曲演奏会の第2弾の公演でした。
第1回と同様、何故かゲスト出演なのに、MC(解説と進行役)を仰せつかる...。MCが上手ければ良いのですが、ソロの時はともかく(否、ソロの時も思うのだけれども)やはりこういう時に、良い声で聞きやすいMCをしたいな、と思います。司会のプロではないので、その辺りの気配りがどうしても二の次になってしまうのが現状ですが...。

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 ← 写真はリハの様子です ↓

 今回コンティヌオ・パートこと賑やかし要員は、亀井さんのリュート(テオルボ)と共に...。

 リュートはやはり典雅な音色の楽器です...(しみじみ)

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 9月も末とはいえ、まだまだ暑さ残る中、御来場くださいました皆様ありがとうございました!!

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 さて、今月10月は、地元関西での演奏はお休みですが、東京と石川県へ弾きに行かせて頂きます!!

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 まず10/16(木)に東京です。スイスにおられる師匠の来日公演で、チェンバロ・デュオの演目を演奏させて頂きます。又、ヘンデルのアリアも2台のチェンバロで楽器隊で奏でます。
 詳細は以下の通り。

 「花咲く百合 Les Lis naissans」
日時: 2014年10月16日(木) 開演19:00 (開場 18:30)
会場: ルーテル市ヶ谷ホール
入場料 : 前売 5,000円、当日 5,500円
出演 : 北谷 直樹 (チェンバロ)、中田 聖子 (チェンバロ II)、鷹山 美緒(ソプラノ)

プログラム
・J.S.バッハ : 2台のチェンバロのための協奏曲 ハ短調 BWV1060
・A.ソレル : 2台のチェンバロのための協奏曲 ト長調
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・G.F.ヘンデル : オペラ「エジプトのジュリアス・シーザー HWV17」より クレオパトラのアリア「辛い運命に涙溢れ」
・G.F.ヘンデル : オペラ「アルチーナ HWV34」より モルガーナのアリア「帰ってきて、喜ばせて」
(☆中田聖子演奏曲目のみ表記。全プログラムはフライヤー画像をご覧ください)

お問い合わせは、チェンバロサロンBergamio(ベルガミオ) Tel. 050-3563-2046 E-mail info@bergamio.com へお願い致します。(☆中田聖子及びKLAVI宛に御連絡頂いた場合も、ご予約手配にあたってベルガミオさんんへ御連絡先をお伝えします、ご了承ください。)


 東京方面の皆様は勿論のこと、全国からの御来場をお待ちしております!!関西からの鑑賞ツアーも是非とも宜しくお願い致します! (こらこら)
 皆様の御来場を心よりお待ち申し上げております♪


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 そして10/26(日)は、石川県へまいります。ソロコンサートをさせて頂くことになりました。演奏で北陸へ伺うことは勿論、私が北陸へまいりますのも実は初です。それ故に遠征が非常に楽しみでもあります。
 ブランシェ(18世紀フレンチ)を弾かせて頂けるとのことなので、多くの皆様が想像される(と思う)「チェンバロらしい音」をたっぷり聴いて頂けるようなプログラムを用意しました。
 詳細は以下の通りです。

「チェンバロコンサート」
白山の麓で作られている美しいチェンバロの音色を是非楽しんでください♪
日時: 2014年10月26日(日) 開演14:30 (開場14:00)
会場: 白山ろくテーマパーク吉岡園地ホール;(石川県白山市河内町吉岡89)
入場料: 一般 2,000円、学生 1,500円(ドリンク付)
出演 : 中田 聖子 (チェンバロ)

プログラム
・J.S.バッハ : トッカータ ホ短調 BWV914
・J.S.バッハ : ゴルトベルク変奏曲より アリア
・J.S.バッハ : パルティータ 第4番 ニ長調 BWV828
・ルイ・クープラン : 組曲 in g
・J.デュフリ : 三美神、ル・ブロンブル、シャコンヌ
・J.B.A. フォルクレ : ラ・ラモー、シルヴァ、ジュピター

お問い合わせ・ご予約は、 金沢古楽堂(担当 輪島)Tel. 090-9446-8068 E-mail goldenwajima@gmail.comへお願い致します。
(☆中田聖子及びKLAVI宛に御連絡頂いた際にも、ご予約にあたって金沢古楽堂さんへ御連絡先をお伝えします。ご了承ください。)


北陸の皆様、是非いらしてくださいね!!
こちらも関西からの鑑賞ツアーもお待ちしております(こらこら)

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 先日9/2はベガホールでのコンサートでした。3月にもこちらで演奏させて頂きましたが、今回は、バロック・ヴァイオリンの河内知子さんと共にJ.S.バッハ・プログラムをお届け致しました。まだまだ暑い中を御来場くださいました、皆様、ありがとうございました。そして、ベガホールのスタッフの皆様もお世話になり、ありがとうございました。
 今回もMCを挟みつつ進行させて頂きました。時折何故だかバロックの弦楽器について私が話さないといけないこともあり、当然、ヴァイオリンを弾けないのに解説など出来る訳がなく、いつもしどろもどろで話をしていますが、河内さんは自作の楽器を弾かれている方なので、普通の奏者以上にご存知の筈! これはもう彼女の話を聞くべきでしょう!という訳で、「現在の(モダンの)ヴァイオリンとバロック時代の型のヴァイオリンとがどう違うのか」お話頂きました。つまり、私が彼女の話を聞きたかったからお願いしたのですが、さすが分かりやすい解説で聞き入ってしまった瞬間もありました。
20140902bega2.jpg私の方からは、 今回のプログラムで伝えたかった「バッハのヴァイオリンソナタにおけるチェンバロの二種類の演奏」について少しお話させて頂きました...が、伝わったかな?? つまりは「通奏低音楽器としてのチェンバロ」「旋律楽器とオブリガートチェンバロとしてのチェンバロ」ソロではパルティータの4番を弾かせて頂いて「独奏のチェンバロ」の3つをお届けするのが、私自身のテーマでした。
 12月にもこちらでまた演奏させて頂く予定です。次はヴォーカル・アンサンブルのアンサンブル シータさんとの共演です(12/2 14:00より)。12月も宜しければまたベガホールにお立ち寄りくださいませ。
 そして、その前にも各地で色々公演があります。まず9/27(土)14:00より夙川カトリック教会でTHE STRINGSさんとA.ヴィヴァルディ公演 第2弾、そして10月は10/16に東京 ルーテル市ヶ谷ホールでのスイスの師匠 北谷直樹氏のコンサートに2台チェンバロデュオで出演させて頂きます(19:00開演)。又、10/26には初北陸地方になります、石川県の白山ろくテーマパーク吉岡園地ホールでのソロ公演(14:30開演)。またこちらのブログやConcert Scheduleのページで詳細をお知らせしていきますので、お近くの方は是非いらしてくださいませ。

NEXT...

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 モティベーションはあるのですが、「ブログを更新する」のタスクリストのアラートを数度無視してしまい、久々の更新となってしまいました。皆様お変わりございませんか? 相変わらず暑さ厳しいですが、皆様、熱中症などは大丈夫でしょうか? 又、今週末は台風襲来の週末となりましたが、大きな影響はありませんでしたでしょうか?

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 前回記事のあとに7月のコンサートのお写真を追加で頂いたので挿絵にはそれらも使わせて頂きながら綴ろうと思います。

 只今秋以降のコンサートなどの準備中です。リハをはじめとする実際の演奏準備、又、幾つかの打ち合わせを重ねています。

 次のコンサートのプログラムはオールJ.S.バッハ!! ソロではなく、バロック・ヴァイオリンの河内知子さんと共に臨みます。日時と会場は、9/2(火)14:00より宝塚ベガホールにて。平日のお昼間のコンサートですが、お近くの方でお時間ございます方は、是非お越しください。
 演目は次の通りです。


 ヨハン・セバスチャン・バッハ Johann Sebastian Bach
 「ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調 BWV.1021」
 「ヴァイオリンとオブリガート・チェンバロのためのソナタ 第4番 ハ短調 BWV.1017」
 「パルティータ 第4番 ニ長調 BWV.828」(チェンバロ独奏)
 「ヴァイオリンとオブリガート・チェンバロのためのソナタ 第2番 イ長調 BWV.1015」

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そして、既に幾つかの演奏会で告知を始めているのですが、現在、年末のリサイタルのフライヤーデザインの作業中でもあります。当初の予定ですと、もう刷り上がっている筈だったのですが、未だに仮チラシを出力してのPRです。右の写真は、先月の作業中画面の状態を撮ったものですが、まだココから殆ど進行していません...。昨年のデザインに使ったパーツを別組合わせ(ヴァリエーションの感覚♪)で作っているのですが、「天」「表」の辺りに転がっているものが装飾フォントを組合わせて作った小部品。これをちまちまと並べる作業をしているところです。
 印刷屋さんのお盆休みが明ける頃には入稿したい...頑張ろう!といった具合です。
 そんな具合ですので、現在、下の仮チラシが出回り中です。
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 年末はオール・ヘンデル・プログラムです。じっくりチェンバロの音色に耳を傾けたい、と仰ってくださる方は是非今からご予定頂けますと嬉しいです!!

オール・バッハとオール・ヘンデルの間にも色々演奏しますので、またweblogでもご案内してまいります。詳細が決定次第、公演情報のページにも掲載していきますので、是非チェックしてくださいね。関西以外にもまいります!

DSC00056.jpg 先日7/12に島之内教会において、リコーダーの井上佳代さんとのコンサート「イタリアへの憧憬」を無事に開催することが出来ました。
 暑い中を御来場くださいました皆様、ありがとうございました。そして、今回の公演も様々な方の応援やご協力があって出来た公演でした。関係者の皆様にも厚く御礼を申し上げます。
 この「xxx憧憬」シリーズ、今回で3回目を迎えまして、私たち自身の作曲家やその作品への憧れと、恐らく作曲家たちもそれぞれの想いを当時もっていたであろうその「憧憬」に想いを馳せ乍ら演奏に臨んでいます。
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今回はイタリアの作曲家をテーマにプログラムを組みまして、F.マンチーニ、F.バルサンティ、B.マルチェッロらのソナタ、又、A.コレッリのヴァイオリン・ソナタのリコーダー版、井上さんのリコーダー独奏でA.ヴィルジリアーノのリチェルカーレ、私のチェンバロ独奏でB.ストラーチェのトッカータとチャッコーナを演奏致しました。正直なところ、コンティヌオ(通奏低音)奏者としては、イタリアの作品を演奏するのが最も好きだったり致します。和音(和声)の移り変わり、その色彩が面白い。
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 井上さんがMCでも話してくれていましたが、今回のプログラムを組んで個人的(我々的)に興味が出てきたことがありました。F.マンチーニのオペラを聴いてみたい、ということ。「何が・何処が」というと話が長くなるので割愛しますが、彼のソナタには「うんうん、やはり劇場の作曲をしたかったのね」というスピリットを嫌でも感じてしまいます。音楽家の身分としてはあまり望みに恵まれた方ではなかったように思いますが、そこも含めて、これまで以上にマンチーニのオペラに興味を持ってしまいました。マンチーニのオペラ普及活動なんぞがあれば携わりたいところです。
 私も少しMCをしましたが、井上さんよりも声量がないので声が届きにくかったかもしれないので、話していたことを記載しますと、プログラムの終曲のB.マルチェロのシャコンヌと対比させたくて、B.ストラーチェのチャッコーナを選曲。フランスには多いけれども、イタリアのチャッコーナのチェンバロ作品は全体率から見るとそれほど沢山はない...ので是非とも弾こうと思いました。
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しかし、この頃のチャッコーナの持つ性格が性格なので、今回は教会でのコンサートですので、これだけではちょっと...と思いまして、「聖なる」要素をもつトッカータも弾くことにしたので、リコーダーファンがお客様に多い中、少々長めのチェンバロソロをお聴き頂く選曲となりました f^_^; むろん、トッカータが必ずその要素をもつ訳ではありませんが、ストラーチェの2つのトッカータのうち、今回選曲した方には実はCROSSが見えています...(現時点での視点だが.../詳説割愛)。
ここで裏話(?)ですが、このソロを弾く直前の私の謎の行動、即ち、井上さんの譜面台から譜面隠しを奪う行動の訳ですが、はーい、いつも置いているA3×2の面積の譜面台紙を忘れてきてしまったのでした...。何か荷物が少ない、という気はしていたのですが f^_^;
 DSC00073.jpgストラーチェのチャッコーナに関して、久々に裸眼では全く役立たない楽譜、即ち、縮小して切った貼ったをして作る本番用楽譜を作った、つまりは、やたら大きな楽譜なので、台紙なしには非常に厳しい物理的状況...。「厳しい物理的状況」はドソロのみでしたので、井上さんの楽譜隠しをお借りすることで乗り切ったのでした ^_^; 台紙は...忘れてはならない意識を殆ど持っていなかったので、暑さでやられたみたいです...(言い訳)。
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 さて、今回演奏させて頂いた島之内教会は、繁華街心斎橋・島之内のド真ん中にあるレトロ建築で、写真の通り、有形登録文化財に指定されています。一帯は第2次世界大戦中に焼け野原になり、戦火に遭った為、現在の建物は戦後のものですが、やはりレトロ建築好きとして、ここで演奏させて頂けるのは本当に幸せなことでした。何度かコンサートなどで足を運んでおり、最初に足を運んだのは幼稚園の頃のピアノの先生のコンサートだったと記憶していますが、その頃から頭の片隅で気になっていた建物でした(さすがにその頃、レトロ建築好きだという認識は持っていませんでしたから...)。
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 そんな会場でのコンサートだったからだと思いますが、非常にしっかりしたカメラを持っておられたお客様がちらほら...終演後、大撮影会が始まってしまいました。この記事の写真も、2枚目の「会場の様子」を除き(これは私のiPhoneで撮影)、全てお客様に撮って頂いたものです。
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そして大撮影会の様子も撮られていたので(笑)面白いので最後に掲載しておきます(笑)この写真で大撮影会している方は、演奏活動を始めた頃にお世話になっていたホールの元事務局長さんだったりします。皆さん、ありがとうございました!!

「イタリアへの憧憬」

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いよいよ来週となりました「イタリアへの憧憬」公演。
改めて、公演情報を掲載致します。
皆様のお越しをお待ちしております。

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「イタリアへの憧憬」

2014年 7月 12日(土) 開演14:30 (開場14:00)
会場: 日本基督教団 島之内教会(大阪市中央区東心斎橋1-6-7)
   (最寄り駅: 大阪市営地下鉄 御堂筋線「心斎橋」駅、
あるいは、地下鉄 堺筋線「長堀橋」駅)

入場料: 前売 3,000円、当日 3,500円 (全席自由)

出演: リコーダー 井上 佳代、チェンバロ 中田 聖子

プログラム
・A.コレッリ : ソナタ op.5-7 ト短調
・F.マンチーニ : ソナタ IV イ短調
・B.ストラーチェ : トッカータ ヘ長調、チャッコーナ
・F.バルサンティ : ソナタ I ニ短調
・B.マルチェロ : ソナタXII ヘ長調

お問い合わせ・チケットのご予約は...
KLAVIくらびコンサート係 E-mail: info@klavi.com
こちらのフォームからも受付中です。ご利用ください↓
http://www.klavi.com/t-count.html

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IMG_1085.jpg 先日6/26はritmさんにて、リコーダーの井上佳代さんとのコンサートでした。御来場くださいました皆様、ありがとうございました。
11:00からと14:00からの二回公演で、午前公演はゆったり聴いて頂けるような席数でしたが、午後公演はなんと満席...。平日の日中公演での席数予測を上回って少々驚きました。
やはりこの時期、気になるは...気象です。降らないでほしいな...と井上さんと願っていたのですが、なんとか我々が帰途につく頃までは、もってくれました。時期が時期だけに、ちょっと調律に苦心しましたが...^_^;
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初めて弾かせて頂いた会場でしたが、リハの時の印象通り、弾きやすい空間でした。

アンリュウリコーダーギャラリーのスタッフさんが公演中の写真を撮ってくださっていたので(ありがとうございました!)、写真で公演報告を致します。

←演奏風景。

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↓ リコーダー曲は井上さんのMC、チェンバロ曲は私のMCを交え乍ら...


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↑ ソロ曲演奏中♪

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終演後、リコーダー製作家の竹山さんの奥様と共に記念撮影→

さて、来月は同じコンビで、大阪島之内教会でのコンサートです。今度はイタリア作品がプログラムテーマです! 7/12(土)14:30開演です♪
ご都合つきます方は是非いらしてくださいね♪
詳しくは公演情報のページをご覧ください。

7/12のチケットのお問い合わせ・ご予約はinfo@klavi.com
又、アンリュウリコーダーギャラリーさんの店頭でもチケットをお取り扱い頂いていますので、店頭にてお求めも可能です。

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朝顔発見

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 ここのところリハ多数...6-7月の本番のためのリハと、9月頭の本番のためのリハを直近では行いました。9月はベガホールのロビーコンサートでAll J.S.バッハ演目です。ソロ以外でもAll J.S.バッハの機会が少しずつ出てきてありがたいことだなぁ、とバッハ心棒奏者は思う次第です。

IMG_1072.jpg 昨日はいよいよ来週開催の6/26のコンサートの会場リハを行いました。初めての会場で、元々コンサート用仕様という訳ではない空間なので、どんな響きになるのかしら...と話していたのですが、結構古楽器向きの空間かもしれない、という印象。演奏もしやすい空間です。肩を凝らさず気軽に聴いて頂ける空間だと思います(←大変大事なことだと考えています)。
 まだ少し残席がございますので、平日昼間の公演ですが、ご都合付く方は是非いらしてくださいね。公演詳細については前記事をご覧ください。
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 さて、左の写真の楽器は、最近よく弾かせて頂いているチェンバロなのですが、この楽器の中に...


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アサガオがありました!!


季節感としては少々早いですが、季節に沿う人間の視点というのがあるのかしら...? (大袈裟)

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本当にここ数年よく弾かせて頂いている楽器ですが、全くこれまで気付きませんでした。もっとも、響板よりもKeyやプレクトラムの調子、音の方に神経を使っているので、視覚的神経は後回しだったり致しますが...
同じ工房の同じスタイル楽器でも、描かれている装飾は多種多様...そこもチェンバロの視覚的な楽しみの一つですね。(奏者としては、視覚よりも第一は音の楽しみであってほしいのですが...)

梅雨の音

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 6月に入り、梅雨の季節が今年もやってまいりました。梅雨入り発表の少し前から自宅のチェンバロの音が梅雨の時期特有の音がし始めておりました。季節・天候の変化について、天気予報で取り上げられる前に大体楽器の音が教えてくれているような気が致します。そして、耳と共に指に伝わるkey(の機構)の感覚も、季節の変化を告げてくれます。時々、フライングだったり、外れることもありますけれども...。
 そんなことを感じ乍ら、EUに、バロック当時のことに、普段思いを馳せているけれども、現代日本で演奏するにあたって、今の日本でだからこそ聴ける音(天候の影響による音の変化)も大切にすべきではないか、と思い始めています。今の梅雨の音なんて、恐らくバロックの作曲家が求めていた音ではない筈ですが、又、湿気た音など不要、という意見も多いにあるとは思いますが、デリケートな楽器を使う以上は否定もすべきではないような気がしている、今年の梅雨です。

 梅雨の音で奏でる(のかどうか、それは天候次第なので分からないけれども)6/26のritmさんでのコンサートと、7/12の島之内教会でのコンサート、共にリコーダーとのデュオですが、これらのリハに大分時間を費やしております。それぞれの作品を楽しんで頂けるように...

 毎記事しつこいですが(スミマセン)上記の公演情報は以下の通りです。
 皆様のお越しをお待ちしております!!



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ritmリトゥム イベントシリーズ バロックコンサート
...リコーダーとチェンバロで優雅なひとときを...

2014年 6月 26日(木)
2回公演 ☆要予約
 ・11:00開演(開場10:30)☆未就学児の入場可
 ・14:00開演(開場13:30)☆未就学児の入場はご遠慮ください

会場: ritm リトゥム (アンリュウリコーダーギャラリー向かい) (大阪)

入場料: 両公演共 一般 1,500円、学生 1,000円

出演
リコーダー 井上 佳代
チェンバロ 中田 聖子

プログラム
D.オルティス:リチェルカーダ
W.クロフト:ソナタ in G
H.パーセル : ハープシコード組曲 V in C Z.666
G.F.ヘンデル:「リナルド」HWV.7より「序曲」と「私を泣かせてください」
G.F.ヘンデル:リコーダーと通奏低音のためのソナタ 変ロ長調 HWV.377
作者不詳 : グリーンスリーヴス
J.デュフリ:三美神
F.クープラン : 神秘のバリケード
F.クープラン : 恋のうぐいす
B.マルチェッロ : リコーダーと通奏低音のためのソナタ第12番 ヘ長調

☆本公演は事前にご予約が必要です。
チケットのご予約・お問い合わせは、アンリュウリコーダーギャラリーさんへお願い致します。
(問)アンリュウリコーダーギャラリー
Tel.06-6678-1011 Fax. 06-6678-0880
E-mail gallery@anrieu-recorder.com
http://www.a-rg.jp



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「イタリアへの憧憬」

2014年 7月 12日(土) 開演14:30 (開場14:00)
会場: 日本基督教団 島之内教会 [Map](大阪市中央区東心斎橋1-6-7)
   [最寄り駅: 大阪市営地下鉄 御堂筋線「心斎橋」駅、あるいは、地下鉄 堺筋線「長堀橋」駅]

入場料: 前売 3,000円、当日 3,500円 (全席自由)

出演: リコーダー 井上 佳代、チェンバロ 中田 聖子

プログラム
・A.コレッリ : ソナタ op.5-7 ト短調
・F.マンチーニ : ソナタ IV イ短調
・B.ストラーチェ : チャッコーナ
・F.バルサンティ : ソナタ I ニ短調
・B.マルチェロ : ソナタXII ヘ長調

お問い合わせ・チケットのご予約は...
KLAVIくらびコンサート係 E-mail: info@klavi.com
こちらのからも受付中です。ご利用ください→http://www.klavi.com/t-count.html

・主催: KLAVI
・協賛 : 三木楽器心斎橋店管弦楽器売場
・後援 : アンリュウリコーダーギャラリー、竹山管楽器製作所
   日本イタリア古楽協会(AMAIG)、日本チェンバロ協会、沙羅の木会(相愛大学音楽学部同窓会)
・協力 : 久保田チェンバロ工房

Le Quattro Stagioni

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 先週末は夙川カトリック教会(兵庫県西宮市)で、THE STRINGSさんとのヴィヴァルディ公演でした。御来場くださいました皆様、ありがとうございました!!

 演目は一般にバロック代表選手のヴィヴァルディの最も有名な「四季」そして「アラ・ルスティカ」。非常に有名な曲は、非常に有名な演奏アプローチとともによく知られている場合がありますが、「四季」はまさにそうで、楽譜との対峙が非常に難しい。私の子供時代は、バロック啓蒙だったのか(?)「バロック名曲集」がバンバン(?)売り出されていた時期でした。特に腰を落ち着けてレコードやCDを聴く環境にはなかったにも関わらず、街(のレコード店やCDショップ)から流れる「四季」の刷り込みがあります。それ故に、その刷り込みを打ち壊すだけの楽譜との対峙が必要で、むろん、楽譜と向き合えば、刷り込みのアプローチは全くもって自分の読譜とは異なるのだけれども、子供の発達過程での「刷り込み」 というのはやはり恐ろしいもので潜在意識に見事に引っ張られてしまいます。個人的には、そんな面で音楽そのものとは別の手強さがある「四季」ですが、微塵も音楽教育の環境下にいなかった私がバロックの道を歩むことになったのは、逆にかつての「バロック名曲集」が潜在意識にあることも決して因としては小さくはないような気もします。

10178095_633158530101782_6008690288668390122_n.jpg 余談ですが、子供の頃に図書館で借りたCDで聴いて気に入ったものをダビングしてあったのですが、学生時代に部屋を片付けている時にそれが出てきました。全てがバロックの作品で、又、全てバロック楽器を使った演奏であったことに自分で驚きました。子供の字で「バロック・ヴァイオリン」とか「フラウト・トラヴェルソ」とか書いてありましたが(笑)、それらの楽器がどういうものなのか訳も分からずCDジャケットに記載されているものを曲名と共に丸写ししていたようです。

話が逸れてしまいましたが、写真はリハ中のもの。

20140712w1200.jpg この公演の直前に7月のコンサートのフライヤーが刷り上がりました。7月も教会を会場に使わせて頂きまして、7/12に心斎橋近くの島之内教会にて、リコーダーの井上佳代さんとの憧憬シリーズでイタリア作品がテーマ。ヴェネツィアに縁ある作曲家ばかりを取り上げるので、ヴェネツィアンペーパーの柄をベースに使ってデザインしてみました。

 またまた余談ですが、イタリアの作品のファクシミリ版を多数出版している某社の表紙にはヴェネツィアン・ペーパーやその柄が使われています。それ故に、古楽器奏者にとってヴェネツィアン・ペーパーは比較的身近なものなのですが、今回デザインベースに使うにあたって、あれこれ見ていたら、本当に様々な柄があることを知りました。職人さんが減っているそうなので、なんとも残念なことですが...。

20140712uw1200.jpg 裏面はこのような感じで、今回初めて金色の装飾パーツを使ってみました。金インクを用いずに奇麗に出力されるのだろうか??と妙な不安を抱えての入稿でしたが、出来上がりを見てホッとしているところです。デザイン・ド素人のフライヤーデータ作成は、毎回何かしら冒険を伴っております(本職の方には何の問題もないのだろうけれども、知識がないので可/不可がよく分からないのです^_^;)

 7/12島之内教会「イタリアへの憧憬」公演の前に、6月にも井上佳代さんのリコーダーと共に演奏させて頂きます。

 6月は6/26(木)にritmリトゥムにて、11:00からと14:00からの二回公演です。会場のritmさんは、アンリュウリコーダーギャラリーさんのお向かいにあります。最寄り駅は、阪堺電車「我孫子道」駅もしくは南海本線「住ノ江」駅です。

 各地(イギリス、イタリア、フランスetc...)のバロック音楽と共に、様々なリコーダーとチェンバロの楽器が持つ魅力を楽しんで頂けるような公演にしたいと思っております。平日日中の公演ですが、ご都合つきます方は是非お越しくださいませ♪

6/26の公演詳細は以下の通りです。

20140626_BaroqueConcert-omote.jpg ritmリトゥム イベントシリーズ
バロックコンサート
...リコーダーとチェンバロで優雅なひとときを...

2014年 6月 26日(木)
2回公演 ☆要予約
 ・11:00開演(開場10:30)☆未就学児の入場可
 ・14:00開演(開場13:30)☆未就学児の入場はご遠慮ください

会場: ritm リトゥム (アンリュウリコーダーギャラリー向かい) (大阪)

入場料: 両公演共 一般 1,500円、学生 1,000円

出演
リコーダー 井上 佳代
チェンバロ 中田 聖子

プログラム
D.オルティス:リチェルカーダ
W.クロフト:ソナタ in G
H.パーセル : ハープシコード組曲 V in C Z.666
G.F.ヘンデル:「リナルド」HWV.7より「序曲」と「私を泣かせてください」
G.F.ヘンデル:リコーダーと通奏低音のためのソナタ 変ロ長調 HWV.377
作者不詳 : グリーンスリーヴス
J.デュフリ:三美神
F.クープラン : 神秘のバリケード
F.クープラン : 恋のうぐいす
B.マルチェッロ : リコーダーと通奏低音のためのソナタ第12番 ヘ長調

20140626_BaroqueConcert-ura.jpg ☆本公演は事前にご予約が必要です。
チケットのご予約・お問い合わせは、アンリュウリコーダーギャラリーさんへお願い致します。
アンリュウリコーダーギャラリー
Tel.06-6678-1011
Fax. 06-6678-0880
E-mail gallery@anrieu-recorder.com http://www.a-rg.jp

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