BIP! News Letter 7月号 : BIP!Vol.3プレ週間5号

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= ごさくひんめ =

4号に引き続き、5号及び続く6号もJ.S.バッハの作品についてです。
今回語らせて頂きますのは、「フランス組曲 第2番 ハ短調 BWV813」について。
これはチェンバロの独奏曲です・・・という訳で、担当はチェンバロの中田聖子です(^^)

J.S.バッハの組曲について数えたことはありませんが ^_^; チェンバロの独奏組曲だけでも多数あります。その中でも有名なのは「パルティータ (全6曲)」「イギリス組曲(全6曲)」、そして、この「フランス組曲(全6曲)」だと思います。
少し余談になりますが、パルティータは訳せば「組曲」のこと、他は同じく組曲の意をもつ「Suite」と題されているものが多いです。「イギリス組曲」も「フランス組曲」も後の人が呼び出した通称で、イギリス組曲の方はその由来がわかっていますが、フランス組曲の方は定かではありません。
バロック時代に書かれた「組曲」は幾つかの舞曲を組み合わせて構成されていますが、バッハの組曲は"アルマンド", "クーラント", "サラバンド", "ジーグ"の4つの舞曲の組み合わせが基本となっていると考えられています。これを基本に、"アルマンド"の前に前奏曲としての曲が置かれたり、"サラバンド"と"ジーグ"の間に他の舞曲が挿入されて構成されています。「フランス組曲」には、どれも前奏が置かれていませんが、これはこの組曲集の一つの特徴だと言えるでしょう。第2番は、"エア"と"メヌエット"が挿入され(アルトニコル伝承稿版)全部で6つの舞曲で構成されています。

J.S.バッハのどの組曲がお好みかどうかは人によって色々だと思いますが、「フランス組曲」におさめられた組曲は、どれも J.S.バッハにしては可愛らしい作りで親しみやすい作品だと思います。
なかなか言葉では説明出来にくいことで、又、あらゆるチェンバロ作品を御紹介しないと示しにくいのですが、17世紀のフランス風の趣向による奏法スタイルに近く、チェンバロ特有の撥弦楽器の味わい深さと音色を重視した組曲でもあると思います。


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