「イタリアへの憧憬」御礼!

DSC00056.jpg 先日7/12に島之内教会において、リコーダーの井上佳代さんとのコンサート「イタリアへの憧憬」を無事に開催することが出来ました。
 暑い中を御来場くださいました皆様、ありがとうございました。そして、今回の公演も様々な方の応援やご協力があって出来た公演でした。関係者の皆様にも厚く御礼を申し上げます。
 この「xxx憧憬」シリーズ、今回で3回目を迎えまして、私たち自身の作曲家やその作品への憧れと、恐らく作曲家たちもそれぞれの想いを当時もっていたであろうその「憧憬」に想いを馳せ乍ら演奏に臨んでいます。
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今回はイタリアの作曲家をテーマにプログラムを組みまして、F.マンチーニ、F.バルサンティ、B.マルチェッロらのソナタ、又、A.コレッリのヴァイオリン・ソナタのリコーダー版、井上さんのリコーダー独奏でA.ヴィルジリアーノのリチェルカーレ、私のチェンバロ独奏でB.ストラーチェのトッカータとチャッコーナを演奏致しました。正直なところ、コンティヌオ(通奏低音)奏者としては、イタリアの作品を演奏するのが最も好きだったり致します。和音(和声)の移り変わり、その色彩が面白い。
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 井上さんがMCでも話してくれていましたが、今回のプログラムを組んで個人的(我々的)に興味が出てきたことがありました。F.マンチーニのオペラを聴いてみたい、ということ。「何が・何処が」というと話が長くなるので割愛しますが、彼のソナタには「うんうん、やはり劇場の作曲をしたかったのね」というスピリットを嫌でも感じてしまいます。音楽家の身分としてはあまり望みに恵まれた方ではなかったように思いますが、そこも含めて、これまで以上にマンチーニのオペラに興味を持ってしまいました。マンチーニのオペラ普及活動なんぞがあれば携わりたいところです。
 私も少しMCをしましたが、井上さんよりも声量がないので声が届きにくかったかもしれないので、話していたことを記載しますと、プログラムの終曲のB.マルチェロのシャコンヌと対比させたくて、B.ストラーチェのチャッコーナを選曲。フランスには多いけれども、イタリアのチャッコーナのチェンバロ作品は全体率から見るとそれほど沢山はない...ので是非とも弾こうと思いました。
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しかし、この頃のチャッコーナの持つ性格が性格なので、今回は教会でのコンサートですので、これだけではちょっと...と思いまして、「聖なる」要素をもつトッカータも弾くことにしたので、リコーダーファンがお客様に多い中、少々長めのチェンバロソロをお聴き頂く選曲となりました f^_^; むろん、トッカータが必ずその要素をもつ訳ではありませんが、ストラーチェの2つのトッカータのうち、今回選曲した方には実はCROSSが見えています...(現時点での視点だが.../詳説割愛)。
ここで裏話(?)ですが、このソロを弾く直前の私の謎の行動、即ち、井上さんの譜面台から譜面隠しを奪う行動の訳ですが、はーい、いつも置いているA3×2の面積の譜面台紙を忘れてきてしまったのでした...。何か荷物が少ない、という気はしていたのですが f^_^;
 DSC00073.jpgストラーチェのチャッコーナに関して、久々に裸眼では全く役立たない楽譜、即ち、縮小して切った貼ったをして作る本番用楽譜を作った、つまりは、やたら大きな楽譜なので、台紙なしには非常に厳しい物理的状況...。「厳しい物理的状況」はドソロのみでしたので、井上さんの楽譜隠しをお借りすることで乗り切ったのでした ^_^; 台紙は...忘れてはならない意識を殆ど持っていなかったので、暑さでやられたみたいです...(言い訳)。
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 さて、今回演奏させて頂いた島之内教会は、繁華街心斎橋・島之内のド真ん中にあるレトロ建築で、写真の通り、有形登録文化財に指定されています。一帯は第2次世界大戦中に焼け野原になり、戦火に遭った為、現在の建物は戦後のものですが、やはりレトロ建築好きとして、ここで演奏させて頂けるのは本当に幸せなことでした。何度かコンサートなどで足を運んでおり、最初に足を運んだのは幼稚園の頃のピアノの先生のコンサートだったと記憶していますが、その頃から頭の片隅で気になっていた建物でした(さすがにその頃、レトロ建築好きだという認識は持っていませんでしたから...)。
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 そんな会場でのコンサートだったからだと思いますが、非常にしっかりしたカメラを持っておられたお客様がちらほら...終演後、大撮影会が始まってしまいました。この記事の写真も、2枚目の「会場の様子」を除き(これは私のiPhoneで撮影)、全てお客様に撮って頂いたものです。
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そして大撮影会の様子も撮られていたので(笑)面白いので最後に掲載しておきます(笑)この写真で大撮影会している方は、演奏活動を始めた頃にお世話になっていたホールの元事務局長さんだったりします。皆さん、ありがとうございました!!