「チェンバロの日!2015」で「イタリアへの憧憬」

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 先日5/10は、お知らせもしていた通り、日本チェンバロ協会のイベント「チェンバロの日! 2015」の第2日目にて、リコーダーの井上佳代さんと「イタリアへの憧憬」プログラムを演奏させて頂きました。
 コンサートにいらしてくださった皆様、「チェンバロの日! 2015」にいらしてくださった皆様、ありがとうございました! そして、当日お世話になりました皆様、ありがとうございました。

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 前日に会場リハをさせて頂いたのだけれども、なんと前日リハから素晴らしい調律師さんに調律をしていただけるという、なんとも贅沢な環境でございました。ありがとうございます。
 初めて弾かせて頂く楽器だったので、空間を掴むことと共に、楽器に慣れることを短時間で集中して行いました。
 某SNSにこの写真をUPしたら、「中田さんがイタリアン!」とびっくりされたコメントをいただいてしまったのですが、確かにイタリアンを演奏会で使うのは初めてでした。でも、弾かない訳ではなくて、演奏の機会の多い関西で「自分が弾きたいと思うイタリアン」を準備するのが難しかったから使わなかっただけです。単にそれだけ。むしろイタリアンは非常に弾きたい楽器の一つでもあります。どちらかというと、その空間にある楽器を使う主義だけれども、それでも弾きたいと思わないと弾かない。わざわざ運び入れて弾くとなると、心底弾きたいと思わないと使う気になどなれないのは奏者として自然なことだと思います。「安くしときまっせ」と言われましても...運搬料と運搬してくださる方の手を煩わせる訳でもありますし...。毒舌はさておき...
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 話が逸れてしまいましたが、会場の松本記念音楽迎賓館は、素敵な元邸宅の館で、弾かせて頂いたホールは、これまた素敵なステンドグラスのある古楽器にとって響きの良いサロンでした。
 蛇足その2ですが、後から写真を見るとステンドグラスがブルーとイエロー...赤かピンクのドレスにするつもりでしたが、荷詰めの都合で青に変更...偶然色が合致...。
 蛇足その3...会場のある住宅街の雰囲気は、関西人にとっては「御影」とよく似ている。最寄り駅から会場に向かうタクシーの中で、リコーダー奏者と終始「御影みたいやねぇ」と話していたのですが、恐らく運転手さんは「? ? ?」だっただろうな。大阪でですと「それなんですの?」と話にすぐ運転手さんは加わってこられると思いますが、関東の運転手さんは静かな方が多いですね。東京で珍しくお喋りな運転手さんのタクシーに乗ると逆にびっくりしますが、たいてい「江戸っ子」といった感じの口調で、街で聞く言葉とは少し違っていて面白いです。
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 良い空間で、素晴らしいイベントの中で、真剣にチェンバロに耳を傾けてくださるお客様の前で、演奏させて頂いて、本当に皆様ありがとうございました。