「イギリスへの憧憬」ありがとうございました

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 暑さ厳しい毎日が続いていますが、皆様、お変わりなくお過ごしでしょうか?連日何処かで高音...じゃない、高温注意報が出ていますが、熱中症に気をつけましょう。
 さて、先月11日はリコーダー井上佳代さんとの憧憬シリーズプログラムでの「イギリスへの憧憬」公演でした。暑い中をいらしてくださいました皆様、ありがとうございました。

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今回も素敵なプログラム用紙のご協力をいただいて美しい和紙で仕上げていただきました。そして、ホログラムのキラキラ装飾付き!! Sさん、ありがとうございます。
 ご来場の皆様全てには無かったのですが、美しい紙も挟み込んでありました。入っていた方は「当たり!」です。(入っていましたか?)

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 ところで、この日、客席にお忘れ物がありました。ペットボトルホルダーだと思うのですが、井上さんと私とで保管をしております。お心当たりのある方はinfo@klavi.comまでご連絡ください。
 会場では保管していませんので、川口基督教会さんではなく、私たちの連絡先info@klavi.comまでご連絡くださいませ。
 お忘れ物は下記の写真です↓

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 会場の川口基督教会は、レトロ建築好きにはよく知られた教会ですが、大阪市内最古の聖堂で有形文化財に登録されています。昔この辺りが居留地であった頃(川口居留地)に出来た教会で、建物は二代目だそうですが、それでも大阪市内最古。第二次世界大戦中には焼夷弾を受け、阪神大震災でも被害を受け、大阪の歴史を見てきた聖堂で演奏することが出来て大変嬉しく、ありがたく思っております。

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 楽器を運び入れていただいて、リハ前の調律をしていただいている時のこと...
 わらわら・・・と沢山の方が聖堂内に入って来られました。え?何なに?と思えば、その多くの方の手にはカメラが・・・

  ? ? ?

 会場入り前からついてくださっていた信者さんが仰るには、聖堂は昼間は常に見学できるようにされているのだそうです。ほほう、ヨーロッパの教会は観光ブックにも載っていて中を見学出来る所が多いけれども、それと同じなのですね。
 建築好きの視点ですが、レトロ建築も外観しか部外者は見ることが出来ないことが多いので、開かれた教会であることは勿論のことながら、有形登録文化財の役割を果たしておられるということに感心してしまいます。

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 プログラム、当日のスタッフさんをはじめ、いつも多くの方のご協力を得て、公演を行っていますが、今回沢山の写真を撮っていただきました。絞りに絞りに絞りに絞って、Weblog用の写真を12枚(!)選びました。プログラムとお忘れ物の写真は私のスマホでの撮影ですが(苦笑)、綺麗に色々撮ってくださっているので、そのお写真と共に記事を綴ってまいります。文章よりも写真の方が大事かも...。

 左上のものはリハ中の写真です。

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 リハでは位置決めもするのですが、それは即ち、チェンバロの位置決めでもあります(リコーダー奏者は立ち位置決めですね)。当初祭壇の上で演奏させていただくつもりだったのを、音響が今日は祭壇の下の方が良いね、ということになり、楽器を含めた移動をする時に祭壇の段で滑って足を捻ってしまいました。転ぶのは得意なので(?)、普段は気をつけて歩いているのですが、位置決めのことを考えながらでしたので、滑ってしましました... ^_^; リハ中も本番中もすっかりそれを忘れていましたが、帰宅してから、あれれ?足が痛い?と気づいた次第。

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 今回は美人調律師の佐久間さんが来てくださっていたので、少し楽をさせていただきました。
 上の写真は佐久間さんと相談している図。調律だけでなく、運搬時に生じる微妙な変動についても対応してくださるのでありがたいです。自分で調律する時はよほどの不具合でない限り、手の方を合わせていくことが多いのだけれども、楽器の微妙な調整も出来る限りしてくださるので、無理矢理合わせる必要はない(筈です。両方出来ないといけないのですけど)。調律だけでなく調整技術でも心強い調律師のお姉さんです。

 公演タイトルが「イギリスの憧憬」ですので、プログラムテーマはイギリス作品。
 会場の川口基督教会は英国国教会の教会なのですが、もちろん英国式の建築だそう。

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 前半にThe Division Flute からの作品ばかりを演奏し、後半はフィンガー、パーチャム、クロフトのソナタを、そしてチェンバロソロでアーンのソナタとパーセルのグラウンドを演奏いたしました。

 The Division Fluteのようなオスティナート・バス(同じバス旋律を繰り返す作品)のコンティヌオを演奏するのは大好きです。

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 しかしながら、どなたと演奏することになっても最初のリハで言われるのが
 「ごめんねーバス面白くないよねー、ずっと同じだもんねー」
 ・・・さすがによく共演している井上さんは、そうは仰いませんが、オスティナート・バスこそ、コンティヌオ奏者にしか分からない醍醐味がある。オスティナート・バスこそ、二度と全く同じものは弾けないので、アンサンブルのライブ感を演奏出来る作品だと思っています。

 特有の醍醐味というと、The Division Fluteの旋律パートにはリコーダー奏者にしか分からない醍醐味もあるらしい。吹けなければ分からない、弾けなければ分からない良さは、当時演奏愛好家を対象として作られた作品の幾つかには含まれているように思います。ただ単に楽しいねーという作品も沢山ありますが、譜面顔からはすぐには発見出来ない、弾いてみて分かるもの、というものがあることがあります。それを何とかして聴き手に伝えたい、と思うのですが...

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(根本的に事項として、それは無理もあるような気もしますが、何か良いものだということは伝えたいです)

 今回は井上さんに沢山MCをしていただきましたが、左は「私もMCしましたよ!」の図です。
 アーンとパーセルのお話を逆に話してしまいました...。プログラムノートに記載した方が正しくて、God Save The Queen (God Save The King)はパーセルではなくアーンの作品です。God Save The Queenの旋律を歌う、と本番前に決めたから間違えたのかもしれない...慣れないことはしない方がやはり良い...。

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 今回は夕方からの公演でしたが、撮っていただいた写真を見ていると、リハ中よりも本番中の方がステンドグラスが美しいな...と思います。演奏中は全く見ていないので気付きませんでしたが...

 本当に沢山の写真を、しかも良い写真を沢山撮って頂きました。カメラワークとしては良くても、演奏中は私たちは当然動いていますので、いや、その瞬間はちょっと...とか、奏者側視点では色々あるのが常で、山のように撮影してもらっても殆ど使えないことが多いので、今回は正直驚いています。凄い。

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 BLOG用に「絞りに 絞りに 絞りに 絞って」チョイスしましたが、実は「絞りに 絞りに 絞った」時点でやっと70枚のチョイスでした (!)
 この時点で、うーん、どれも使わせていただきたい...しかし、さすがに70枚は記事に載せられない...(>_<)
 この時の記録写真ページを作ろうかとも考えましたが、そうだ、スライドショーというものがあるんだ!と思いついて、それに纏めました。フォルダから勝手にMac君に作らせることが出来る便利な時代です。

Blogに載せているものは、web用にデータを削ぎ落としていますが、おそらくスライドショーの方が綺麗だと思います。載せなかった建物の写真も入っていますので、よろしければご覧くださいませ。(☆リコーダー奏者視点での写真のOK,NGがわからないので、井上さんメインの写真は少ないです...佳代ちゃんファンの皆様ゴメンナサイ)

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 ご来場くださいました皆様、ありがとうございました。
 公演にあたってお世話になった皆様、ありがとうございました。
 今後ともどうぞよろしくお願いいたします!!