クラヴサン音楽からバッハへ
「クラヴサン音楽からバッハへ」という記事タイトルを付したけれども、何かを論じようというわけではありません。論じてみたい気もするけれども、現在のところそこまでのエネルギーの持ち合わせが残念ながら無い。現時点で100パーセント、エネルギーを演奏に注いでいるので、論じてみたくてもそこまで力を回せないのが実情です。このタイトルは単なる事項の時系列、すなわち、いつもの近況報告BLOGです。
9月ももう末日となり、私にとってはあっという間に9月が過ぎようとしているのだけれども、まずは9/8にベガホールのチェンバロコンサートのソロのステージを行わせていただきました。これが「クラヴサン音楽」のプログラムでした。
今回は、徹底的にフランスに拘りました。拘りの理由は、ごくごく単純に使用楽器が18世紀フレンチのモデルだから、というだけの話なのですが、単純な理由ながらも大きな要素でもある。もっと芯の部分を言えば、楽器の良さとその特徴がいかに活かせるか、に拘った結果の選択です。何度か弾かせていただいて、フランスの作品がやはり映えるし、楽器の良さも最も輝くように思い、フランスに拘りました。そうすると、普段正直なところファミリーとしてはそれほど着目はしていないのだけれども(ルイは別格で好きなのだけれども)、クープラン一族に着目したくなり、9/8のプログラムを組みました。すなわち、ルイ、フランソワ、アルマン=ルイの音楽をお聴きいただくというプログラム。
こんなプログラムをロビーコンサートで出していると、フランスものが本領なのか、と最近思われているようなのだけれども(確かに美術館演奏もフランスものでしたが...)、決してフランスが得意という訳ではないです。好きですが。しかしながら、こうやって臨むと改めてクープラン一族の凄味も感じられ、もっと取り組んでいきたいな、というような意識も強くなってきています。楽譜表面だけを見ていても、全く予想もつかないようなサウンドが出てくるこの一族の音楽に改めて惹かれている次第です。
今回も たからん 登場!! たからんファンです、私。終演後にパチリ。
でもなんだかいつもと違うなぁ??と思えば、たからんのお洋服が今回はブルーだったのですね...。前回はグリーン(cf.6月の記事)。お洋服の色が違うだけで随分印象が変わるものなのですね。色の選択は大事だなぁ...と思います。
9/8台風前日の足元の悪い中、ご来場くださいました皆様、ありがとうございました。
次回のベガは12/8です!!!
そして、その前に! 10/2に兵庫県立芸術文化センター 神戸女学院小ホールにて、バロック・ヴァイオリンの河内知子さんとのコンサートシリーズ「記憶の彼方への響き Vol.4」を行います。今回のプログラムはオール・バッハ!!「J.S.バッハ ソナタとパルティータ」。
ヴァイオリンとチェンバロで、ソナタを。それぞれの独奏でパルティータを演奏します。皆様、お時間ございましたら是非ご来場ください!! 皆様のお越しをお待ちしております!!
記憶の彼方からの響きVol.4
「J.S.バッハ ソナタとパルティータ」
日時: 2015年 10月 2日(金) 開演19:00 (開場18:30)
会場: 兵庫県立芸術文化センター 神戸女学院小ホール
入場料: 3,000円(全席自由)(☆未就学児のご入場はご遠慮ください)
出演
バロック・ヴァイオリン 河内 知子
チェンバロ 中田 聖子
プログラム
J.S.バッハ
「ヴァイオリンと通奏低音のためのソナタ ト長調 BWV.1021」
「ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ 第2番 イ長調 BWV.1015」
「ヴァイオリンとチェンバロのためのソナタ 第4番 ハ短調 BWV.1017」
「無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ 第1番 ロ短調 BWV.1002」
「パルティータ 第4番 ニ長調 BWV.828」(チェンバロソロ)
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