行って参りました

今年も福岡古楽音楽祭に行って参りました。当初全日参加したいと意気込んでいたものの、半年前には、既に前半か後半しか参加出来ないことが判明... 結局、後半のみの参加となりました。
23日はセミナー。Baroque Violinの寺神戸さん、声楽のザネッティさんのレッスンのコンティヌオと、有田千代子さん、北谷直樹さんのレッスンと、ほぼ一日中セミナーに参加でした。
私自身は、北谷さんのレッスンが非常に印象深い。視界が開けたかのようです。Cembaloの新しい世界が見えた! そのような心境。梅岡さんのblogに「ナオキには気をつけろ」とありましたが、本当に凄い方です! 私にとっては大興奮のレッスンでした!!つくづく思いますが、素晴らしい(と私が思える)演奏家のレッスンは、ただその時に持って行った作品についてだけでなく、知らずのうちに、演奏全般について、又、奏者として「何をすべきか」「何を今後学ぶべきか」が示唆される。頂いたアドヴァイスをよく消化して、また演奏研究に励んで行きたいと思っています。又... まぁ自分の才能を棚に上げての目標ですが、自分もそんな風に伝えていける奏者を目指したいです。
聴いた夜の演奏会は、ハウヴェ氏のリサイタルと24日のフォンス・ムジケの公演。
ハウヴェ氏のリサイタルは一昨年も拝聴しましたが、今年は他楽器とのアンサンブルが中心で、リコーダーを吹かない1リスナーとしては、今年の公演の方が愉しく拝聴出来ました。
そして... 私にとっては、久々の強烈な印象となるであろうフォンス・ムジケの公演は本当に素晴らしかった!!私が感想を綴るまでもないと思うのですが、チェンバリストの端くれとして感想を述べるとしたら、「この通奏低音をもっと聴いていたい」と思う演奏会は、過去に聴いたことがございません! 通常では「あり得ない」感想です。本当にびっくりした。スパイスを効かせたコンティヌオなのに、不必要な音色は全くない... 可能なのだ! と初めて知ったなぁ...。スパイスを効かせたコンティヌオは、私自身やりたいものの、私も不必要な音色がどうしても出てしまうし、同タイプの演奏では、不必要な音色オンパレードの演奏しか聴いたことがなく、封印しようと思い始めていたところでした。封印してしっまったら... いつまで経っても理想は現実にならない....。
これまた自分の才能はさておき、ソロもコンティヌオも、「もっと聴いていたい」と思って頂けるような演奏をやはり目指したいです。

感想を書きながら...また自分の首を締めてしまった... ^_^;

そして... 24日9:30開演の古楽コンサートも無事に(?)終わりました。朝早くからいらしてくださり、お聴きくださった皆様、ありがとうございました。
何か...朝1の出演者(=共演者)がこんなのをupしたようです。むむむ... 朝1の演奏だ...(-_- ;