先人の名言

最近、私のレパートリーの時代の音楽観 よりも以前の音楽観や音楽に対する考え方は、一体どのようなものであったのかが、非常に気になっています。なぜなら、人間の歴史はある日突然変わってしまうものではないから・・・。
自分がバロック期の音楽に携わっているが故に、その後の時代の音楽に対して、あれこれと思うことがある。「その後の時代の音楽」に少なからずバロック期の音楽から受け継いでいるものが容易に認められるからです。それを考えると、過去から受け継いでいるものは、当然バロック期の音楽にもあるからで、それ故に、バロック期以前はどうであったのか? が気になっています。
音楽史について勉強していた頃、正直、ルネサンス以前のお話は、殆どスルーしていました ^_^; 細かいことは、どうでも良い・要旨(?)さえ分かれば良いという姿勢で...。
大した資料では決してないのですが、かつてスルーしたとこらへん該当時代を読んでいるのですが、偉大な先人たちは良いことを言っている・・・ごくごく内輪で音楽に対して談義している時、むろん自分のことは棚にあげながら、吐露していることが文字で残っているのです。それらについては、やっと「何たるか」が分かってきた事柄であり、流し読みしていた頃、文字だけを見て本質まで読み取ることは出来ていなかったとは思うのですが、もっとちゃんと読んでおくべきだったなぁなどと思うのです。
しかしながら、今の私が演奏に対して・音楽に対して痛感することを、紀元前の先人でさえも残しているということは、人間にとって音楽観の本質は、長い時を経てもさほど変化はしていないように思えてきます。勿論、あくまでも私の解釈であって、そう断言するのは非常に危険であるとは思うのですが。