畏敬

以前からだけれども、私がよく言うのは「あの作曲家は絶対チャラ男だよ」(チャラチャラした男だっただろう、という意味)という言葉。たいていオペラの大家だったバロック時代の作曲家に対して言う。まともな見識を持つ人からは「そんなこと言ったら、大作曲家H氏に怒られるよ... ^_^; 」とツッコミを受ける。確かにそうだろう。
でも、決して作曲家を否定したり貶したりする言葉として使っているのではない。一つの賛辞としての表現である。畏敬の念も持っている。
そんな私の毒舌と共に、あっちの世界に行った時、もし会えたら怒られるだろうなぁと思うことは、大作曲家の作品をいじくり回していることである(編曲していることである)。
BIP!のコンサートにあたっては、J.Ph.ラモーとJ.S.バッハの作品をいじったし、今、9月のとある演奏の場の為に、J.S.バッハの作品をまたコネコネしている。
大作曲家たちに比べて一分の音楽の才もない私が、コネコネするのは物凄く恐れ多いことなのだけれども...編曲という行為の度に思うのは、作品はやはりオリジナルが良い。だけど、オリジナル作品の立場では条件的に叶わないながらも、楽器の良さを伝える為と作品の魅力も伝える為なら、大作曲家たちも笑って許してくださるかなぁと願うのである。許してほしいなぁ... でも、あっちに行った時に怒られるのかなぁ...

そんなことを思いながら、五線譜に向かっています。