4-5月、御礼 (1)「ルドゥーテ」

 暫く更新が滞ってしまいました。4月末から5月は本番続きで、iPhoneからサクサクweblogの更新が出来る筈にも関わらず、結局更新らしい更新が出来ませんでした。ですので、纏めて御礼となりますが、まず、4/24から5/8まで開催の「ルドゥーテの『バラ図譜』展」のミニコンサート、その間の5/2には大阪歴史博物館でのヴィヴァルディ祭りの公開リハーサル、そして美術展最終日の次の日の5/9は川口教会でのヴィヴァルディ祭り第1日目、5/25はリコーダーとチェンバロでのオール・バッハ・プログラム「J.S.バッハへの憧憬」... これらの公演にいらしてくださった皆様、ありがとうございました!! そしてこれらの公演に関わってくださったスタッフの皆様もありがとうございました。
 ルドゥーテ展は連続6日演奏だったので、正直体力が持つか? と当初は思いましたが、始まってみるとその不安はありませんでした。いつものごとく、ぶつぶつ言い乍らも、体力よりも気力が勝ったのかもしれませんが (笑)その後も倒れることなく、「J.S.バッハへの憧憬」公演まで元気に準備し、無事に公演を行うことが出来ました。そして、元気に公演事後事務なんぞをやっております。

 これらの公演の写真などをupしたいなと思いますが、まずはルドゥーテ展の写真から。


 まず展覧会会場の表の壁。昨年6月の上野の森美術館を皮切りに、昨年末からの広島 ひろしま美術館が続き、響板にルドゥーテが描いた花々や花冠を模写したチェンバロの展示と演奏を行ってきた訳ですが、地元の大阪展が行われるとは当初思っておりませんでしたので、大阪でもこのプロジェクトの演奏が出来て良かった...と思っております。
 因に、このweblogのトップロゴ画像とか、websiteのトップロゴ画像のチェンバロも、このルドゥーテ仕様のチェンバロですよー。ロゴ画像では、下記の写真にうつりきっていない響板模写御覧頂けます。更に蛇足ですが、ロゴ画像はCD「ルドゥーテのためのチェンバロアルバム」のジャケット用に撮影した時のものです。
 お話を戻して...
2枚目の写真はリハの時のもの。会場が百貨店の中でしたので、リハは初日の開店準備前に行いました。(奏者にとっては大変大変早朝のリハ!!)
 殆どの日がチェンバロ・ソロのステージでしたが、4/28はソプラノの鷹山美緒さんと、5/3はリコーダーの井上佳代さんとのステージも行いました。
 どの日も本当に沢山の方に耳を傾けて頂きました。椅子が25席くらいでしたので、連日どの回も立ち見で聴いて頂いて、20分程のミニコンサートとは言え、立ち見は大変でしたよね ^_^; しかも何重にも立ち見...という状況でした。足を止めてくださった方、そしてコンサート目当てにいらしてくださった皆様、ありがとうございました。
 毎回MCで「チェンバロを初めて御覧になられた方はいらっしゃいますか?」「チェンバロの音を初めて聴かれた方いらっしゃいますか?」とお尋ねしていたのですが、殆どの方がこれに該当されていました。
 私の出演日だけでも、のべ1000人以上の方にチェンバロの音をお届け出来たと思います(実際はその倍以上どころでもなく、数千人の方にお届けしていたようです!)。これを機に、チェンバロに、バロック音楽に、古楽器に、興味を持ってくださる方がいらっしゃたら、奏者としては大変嬉しいです。(実際に、その後のヴィヴァルディ祭りと「J.S.バッハへの憧憬」にも足を運んでくださった方がいらっしゃいました。ありがとうございます)
 これからもどうぞ宜しくお願い申し上げます。

 4枚目の写真はソプラノの鷹山美緒さん(右)と私(左)。
 
 ルドゥーテ大阪展でのミニコンサートの演奏プログラムは下記の通りでした。

 4/24 11:00 : All J.デュフリ プログラム
 「三美神」「ブロンブル」「ヴィクトワール」「シャコンヌ」

 4/24 14:00,4/25,4/26
 F.クープラン「プレリュード2番」
 J.Ph.ラモー「ミューズたちの語らい」
 J.B.A.フォルクレ「ラモー」「シルヴァ」「ジュピター」

 4/27 15:00
 F.クープラン「プレリュード2番」「プレリュード5番」
 J.B.A.フォルクレ「ラモー」「シルヴァ」「ジュピター」

 4/27 17:00
 J.デュフリ「三美神」
 J.Ph.ラモー「ミューズたちの語らい」
 J.B.A.フォルクレ「ラモー」「シルヴァ」「ジュピター」

 4/28 14:00 with ソプラノ鷹山美緒
 J.Ph.ラモー「ミューズたちの語らい」「恋する鶯」
 グノー「アヴェ・マリア」

 4/28 16:00 with ソプラノ鷹山美緒
 J.デュフリ「三美神」
 J.Ph.ラモー「恋する鶯」
 グノー「アヴェ・マリア」

 4/29 14:00
 F.クープラン「プレリュード2番」「プレリュード5番」
 J.デュフリ「三美神」
 Ph.ラモー「ミューズたちの語らい」
 J.デュフリ「シャコンヌ」

 4/29 16:00
 J.デュフリ「三美神」「シャコンヌ」
 J.B.A.フォルクレ「ラモー」「シルヴァ」「ジュピター」

 5/1 5/3 15:00&17:00
 J.デュフリ「三美神」「ブロンブル」
 J.B.A.フォルクレ「ラモー」「シルヴァ」「ジュピター」

 5/4 15:00 with リコーダー井上佳代
 F.クープラン「プレリュード5番」「恋の鶯」
 J.M.オトテール「組曲3番」

 5/4 17:00 with リコーダー井上佳代
 F.クープラン「プレリュード2番」「恋の鶯」
 J.M.オトテール「組曲3番」

 5/5 15:00
 J.デュフリ「三美神」「ブロンブル」
 J.B.A.フォルクレ「ラモー」「シルヴァ」「ジュピター」

 5/5 17:00 & 5/8
 J.デュフリ「三美神」「ヴィクトワール」
 J.B.A.フォルクレ「ラモー」「シルヴァ」「ジュピター」

裏話 その1 : 5/5の15:00のステージは、デュフリの「ヴィクトワール」を弾くつもりがMC曲目紹介で「ブロンブル」と言ってしまい、そのまま「ブロンブル」についてお話してしまったので、ブロンブルを弾いた...。

裏話 その2 : 殆どのステージでJ.B.Aフォルクレを弾いたが、実は「ジュピター」をCD「ルドゥーテのためのチェンバロアルバム」に収録したかったのだが、5オクターヴフル鍵盤のフレンチのために作られているため、フレミッシュのリュッカースベースのルドゥーテ仕様チェンバロの録音だったので断念。しかし「ジュピター」をルドゥーテ展のコンサートで御紹介したいとずっと思っており、やっとこさ大阪展直前に方法を思いついたので、今回のステージでほぼ連日演奏させて頂きました。

裏話 その3 : 会場の乾燥が酷く湿度20%の日も! (開催期間中大阪はとても乾燥していた)
乾燥で弦を止めているピンの緩みがあちらこちらで生じてしまい、最終日まで、皆(応援の調律師佐久間さん、協力奏者の岡林さんと吉竹さん、私)でピンをチューニングピンでバンバン叩かねばならなかった。

裏話 その4 : 周囲が物欲を刺激するエリアなので、出演者は皆、物欲と闘いながら演奏していた。




-- via seiko's iPhone