記憶の彼方からの響きVol.3 御礼!


 7/20にバロック・ヴァイオリンの河内知子さんとのコンサートシリーズ「記憶の彼方からの響き Vol.3」を伊丹アイフォニックホール小ホールにて、無事に開催することが出来ました。暑い中をお越しくださった皆様、ありがとうございました!!
 今回は、ヴィオラ・ダ・ガンバの中西歩さんにも加わって頂いて、独奏あり(テレマンの「無伴奏ヴァイオリンのためのファンタジー」、そして私のチェンバロ・ソロでバッハの「半音階的幻想曲とフーガ」)、デュオあり(中西さんと私でテレマンの「ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ」)、トリオあり(ブクステフーデとJ.P.クリーガーのトリオ・ソナタ)の演奏を行いました。

 作曲家相関には学生時代から興味があり、ついつい、複数の作曲家でプログラムを組む場合(大半の演奏会プログラムはそうですが、私の場合、オールだれだれプログラムの機会が多いので、五分五分といった割合ですので)、それぞれの作曲家の相関関係に目がいってしまいます。又、ついつい、何としてでも取り上げる作曲家同士の接点を見つけてやろう! などと思ってしまいます。どうしてもそこから目を逸らせることが出来ないので、選曲決定権が自分にある場合には、脈絡のない作曲家を同日プログラムに並べるのを避けてしまう方でもあります。
 今回はテーマを「ドイツ」と大枠にしての選曲であり、「作曲家の繋がり」を全く考えずに三人で選曲したのですが、(半ば無理矢理だが)「作曲家繋がり」が通っていたチョイスでした。G.P.テレマンとJ.S.バッハは、交流があって、バッハの次男の名付けの話や、テレマンの出版予約者リストの話は有名な話。ブクステフーデとバッハも、バッハのリューベックへの旅で有名な話。クリーガーとブクステフーデは、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者のタイレが間を取り持つ(?)。ブクステフーデが描かれている絵画には、ライケンとタイレも描かれていて、クリーガーはタイレの作品を演奏していた記録が残る。今回演奏した二つのトリオ・ソナタのヴィオラ・ダ・ガンバ パートは、もしやタイレが想像されていたのか?? 無理矢理繋げているに近いですが、素敵な曲を残した作曲家は何処かで繋がっているのだなぁ、と思い乍らコンサート準備に臨んでいました。

 まだまだ暑いですが(暑さの厳しさはこれから?)、皆様、暑さに気をつけてお過ごしください。
 今夏は秋〜来年の準備に力を注ぐスケジュールです。

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