人間のコミュニケーションとStayHome

先月ブログを書いた時、covid-19の影響がどれくらい続くのかの予想はどの程度だったけ?と思いながら、綴り始めたのですが、大阪は経済優先の舵取りが一瞬出た頃だったな、と思い出しました。そして、今月大阪で予定されていた美術展に付随するコンサートが開催出来るかどうか五分五分かなぁと関係者さんと話していたことを思い出しました。美術展付随の24ステージが中止になり、その後の公演も企画進行がストップし、明らかに日に日に終息までの時間が延びているようにも感じるのですが、終息は1日でも早い方が良い。そのためには無駄に出歩かないことですね。感染拡大防止のためにも、医療崩壊を防ぐためにも...。

チェンバロのレッスンも全てオンライン・レッスンで行っているのですが、やっとそれにも慣れてきました。主にSkypeをツールとして使っており、私は生徒さんに「顔うつさなくていいから、手元をうつしてね」と言っているのですが、なんだか不思議な感覚がしていて、これはなんだろう?としばらく考えていました。相手の顔を見ないで行う声だけのコミュニケーションは「電話」が結構昔からあるのだけれども...。指導しながら、生徒さんの表情なども見て、「理解しているかどうか」「伝わっているかどうか」を受け取っているのだなぁ、といったことを気づいたりしています。当然と言えば当然なのですが、やはり「会って」ということが人間のコミュニケーションの基本なのだなぁと思います。

Covid-19の大きな置き土産は、リモートワークなのだろうけれども、効率性を認識したり、無駄を把握出来る機会になる一方で、コミュニケーションの基本を考え直す機会にもなるのかもしれません。

そして、音楽において、特に私たちのジャンルでは、全てをリモートワークにすることは不可能なのですが、わかっていた点とはいえ、不可能な点を改めて把握する機会にもなっています。しかし、逆にそれが、生演奏の良さなのだと、把握する機会になっています。

そんなことを考えながら過ごしていますが、人々の生活に必要なことのために現場で動いておられる皆様、そして医療現場の皆様、ありがとうございます。

#StayHomeの動画をYouTubeにupしました。J.S.バッハの「ゴルトベルク変奏曲」より「アリア」です。

それから、Spotifyでフランソワ・クープランの8つのプレリュードをリリースしました。無料で聴けますので、良かったら聴いてくださいね。

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https://open.spotify.com/album/1qW81Bwb3oqvoKOYt4In13?si=qYlp9rE_SxiyqxJ5sqwHVA