BIP-Diaryの最近のブログ記事

BIP! News Letter! 2010. 3月号 2ページめ
by コバヤシ チアキ Oboe


3月のBIP!


全国13億8千万人のBIP!ファンのみなさま (数、おかしいやろ)、こんにちは!
3月に入って2010年の暮らしも板についてきたとおもいますがいかがお過ごしでしょうか?

私たちは、ひな祭りを特に祝うこともなく自分の腕を上げるため、それぞれのフィールドでせっせと精進しとります。
まぁ! マジメ!

今月は大阪市のアーティストバンク「見巧者」のイベントでほんの少しですが、音を出して来ました。
アートや音楽、その他いろんなジャンルの方々が集うイベントで、初めて参加させていただきました。
最初の一歩です。
とっても良い刺激を受けることができました。

BIP!は、BIP! vol.3 のプログラムから ボワモルティエ / 第2組曲 から1曲 と、ヘンデル / オンブラ・マイフ、バッハ / G線上のアリア、を "エアチェンバロ"で吹きました。 はい、今回、会場に設置できなくて困ったなぁと思ってたら、なかたさんが音源を作ってくれましてね。
無事に発信できました。グッジョブ! うちら!

皆様、いかがでしたでしょうか?
初めて聴いた方もいらっしゃったと思います。
だからかな?

リアクションが良かった。BIP!のサウンドが少しでも伝わったら、心に響いたら、嬉しいです!!


今回の反省点 : 「CDないですか?」っていっぱい聞かれた。。。ほんまに作らなあかん気配ですね。

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BIP! News letter! 3月号 by Barocco Imprssion Plus!


3/20 城見ホールで大阪アーティスト・ファイル見巧者の交流イベントに参加してきました。

このイベントには他の音楽のアーティストさんの他、絵画や写真家さんなどの他のアート分野のアーティストさん、ダンサーの方などが来られていました。
イベントの様子をTwitterで実況報告する予定でしたが、叶わなかった為、リハの動画をここに掲載いたします。
画像にはオーボエのチアキちゃんのみ登場! チアキちゃんファンの皆様、どうぞご堪能ください!!

(↓ クリックするとダウンロードが始まります。)
動画その1

動画その2

動画その3


☆ 次の記事に続く...



◇ What's New? ◇

♪ Sound UPしました : 今年に入って録音をした ヘンデルのオンブラマイフ です。

3/20に行われる オオサカ アーティストファイル見巧者イベントに参加します。
一般公開イベントではありませんが、参加される他のアーティストさんとお目にかかれることを楽しみにしている次第です。どうぞよろしくお願いします。
尚、当日の様子はBIP!のツイッター http://twitter.com/bip_qid でコメントしていく予定です。チェックしてみてくださいね。

追記 : twitterのアドレスが誤っておりました。失礼致しました。(3/21 修正)

bip_prof800px.jpg 2010年 1-2月の近況報告  by 中田 聖子 cemb.

皆様、こんにちは。チェンバロの中田聖子です。1月号は小林さんにお任せしたので、BIP! Weblogでは今年初登場です(笑) 今年は「Barocco Impression Plus!」の公演年ではありませんが、ちょこちょこBIP!で動いて行きたいと思っていますので、2010年も宜しくお願い致します。

1月は、今回は皆様に発表する為のものではありませんが、BIP!はちょこっと録音を行いました。ヘンデルとJ.S.バッハの曲を録音しました。皆様に発表出来るものも録りたいねー、とは話しております。
2月は、BIP!は各々、ベテラン音楽家さんから色々刺激を受けた月となったようです。BIP!も今後若い奏者さんに何か刺激を受けてもらえるような、そんな奏者になれるように頑張っていきます。

先月号で、小林さんが「対談」というお話をちょこっと出していますが、「対談」をどういう形でお伝えしていくか... ということも、今考えている最中です。早ければ春に第一弾をお届け出来るかと思います。どうぞお楽しみに♪



◇ かんりにん からの お知らせ と What's New? ◇

・BIP! はTwitterを始めます。
 まだ試用中の段階ですが TwitterのUserの皆様、
 是非 BIP!をフォローしてください。
 Websiteの更新情報、最新情報の他、
 BIP!の二人が思うままに何かを呟いていく予定です。
 Weblogの更新は、なかなか毎日という訳には行きませんが、Twitterなら... !!
 どうぞよろしくおねがいします。
 http://twitter.com/bip_qid


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7月のBIP!公演以降、BIP! News Letter! をなかなかup出来ずに申し訳ございません。 12月は一年の締めくくりの月。
皆様に御礼の気持ちを込めてメッセージを書かないとね
 (^^)/\(^^)
という訳で、今年のBIP! weblogの締めくくりに「BIP! News Letter! 12月号」をお送りします。
遅くなりましたが、7月のBIP!公演の写真も交えながら...

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 ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

... オーボエ 小林 千晃 からの メッセージ ...

今年はBIP!年でした。
燃えました。
思い出したことを全部書いていたら5万年かかるので、ざざっと振り返ってみましょう。

とにかく、
メラメラ燃えました。
2年間溜めたマグマは熱っついで。ってくらい。

マンスリーブログも開始して燃え度は上がりました。更に、初めての2回公演。

今回のBIP!は未知な域だったんすよね。

んもぅ大冒険。ドラゴンボール集める時みたいにドキドキでした。

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プログラム一つ一つを掘り下げまくって研究して発見して練習して練習して練習して・・・・・・

効いて頂く皆様の心に響けーっ!

って想いを込めてコンサートしたなあ。

そして、たくさんの方々にお越しいただき、消防法スレスレの会場のなか、無事に開催することができました。
皆様にコラボ仕込みのバロック音楽を楽しんでいただき

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めちゃめちゃ幸せでした。

I love 皆様 ! I love バロック!

そして今年はもうひとつ。
我々BIP!は、初めて関西を飛び出し、東京へ。関東の方々に聴いていただくことができました。

コニチワ ! ハジメマシテ !

幸せなことに、大阪と同じ盛り上がり様で嬉しくて

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しゃあなかったす。
皆様、聴いていただいてありがとうございます ! またお会いできますように !

とまあ、2009年は我々BIP!に新たな歴史ができた1年でした。

ーその時歴史は動いた

え? いつ? いつ?

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今年やがなー!

来年2010年も、バシバシ歴史を動かしていきたいっす !
バロックは聴くだけじゃねぇ、体感するもんだー!

皆様、どうぞ良いお年をお迎えくださいませ! そして来年も宜しくお願い申し上げます!

from コバヤシ チアキ

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 ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪

... チェンバロ 中田 聖子 からのメッセージ ...

BIP!のサイトを御覧くださっている皆様、今年のBIP!のコンサートにいらしてくださった皆様、そして密かに(?)応援してくださっている皆様、今年一年どうもありがとうございました。
まずBIP!のこのサイトは、昨年の秋に ふと思い立って(?)作成し、1年を迎えることが出来ました。更新は...苦笑せざるを得ない状態ですが、小林さんの協力もあり、続けてこられることが出来ました。

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Win&IEの環境では、ヴァージョンによっては現在閲覧に不具合が出ているようなのですが、先日よりその原因を探っています。ウェブ作成は好きだけれども本当に素人の私が作っているため、今、一つ一つ探りながら改善に努めているところです。実際のところ、不具合で御迷惑をおかけしている方には、この文章を読んで頂くことが出来ないと思うのだけれども、皆さんに御覧頂けるように頑張りますので、どうぞBIP!のサイトを今後共宜しくお願い申し上げます。

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そして、今年の7月は Barocco Impression Plus! Vol.3 公演を無事に行なうことが出来ました。
7/19、ドルチェ・アーティスト・サロンに蒸し暑い中をいらしてくださった皆様、ありがとうございました。そう...雨が夜公演の時には降っていたんですよね...足元の悪い中を本当にありがとうございました。
Vol.3 = 第三回公演ですが、2年に一度行なっているこの公演、3回目を迎えられたことは、こんな私たち乍らもあたたかく見守ってくださっている皆様、応援してくださっている皆様、非力な私たちを支えてくださっている皆様あってのこと... 本当に感謝しなければならないなぁと思います。
BIP!は ずっと 会場との打ち合わせやチラシの作成、細かい事務...つまりコンサート制作も二人で行なっているのですが、今思えば第1回は手探りな面も多くありましたが、2回目、3回目...と改善点は見直して臨んできました。
そうそう、今回から会場もフランドルセンターからドルチェ・アーティストサロン大阪へと移りました。

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そして2回公演にも挑戦してみました。裏話となりますが、お昼は小林さんファンが多くて、夜はチェンバロ音楽愛好家さんが多かったのでした。両方聴いてくださった方もおられました。2回公演... チェンバロは大丈夫だと解っていましたが(楽器もね)、管楽器とチェンバロでは奏者も楽器も体力的に違いがあり (☆「楽器も」というところのニュアンス、解ってもらえるかしら...) オーボエは大変かもしれない... と内心心配していましたが、大丈夫でしたね! 小林さん凄い! 12月も東京で2回公演をしましたが、勿論12月も大丈夫でした。楽器に無理をかけることなく演奏する... 管楽器にとっては大変なことだと思います。
そうそう、楽器... 7月のコンサートで使用したフレンチ・スタイルのチェンバロは、今迄にリサイタルで弾かせて頂いたことが何度かありましたが、アンサンブルでは初。
Twitterで先日呟いたのですが、この時の楽器搬入は何とエレベーターの天井を開けての搬入でした。
又、第1回・第2回との違いとしては、もう1点、

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今回「アレンジ」をしてみたこと。「オーボエ+チェンバロ」で 2名以上のアンサンブルのサウンドに挑戦してみました。勿論、物理的には「オーボエ+チェンバロ」の音なのですが、二人で実際に音を出しながら、あれこれ考えて行きました。
「アレンジ」はソプラノの北村さんのリサイタルでのモーツァルトのアリアのバックの演奏でも行なったことなので、今年のBIP!は「アレンジの年」だったのかもしれません。このアレンジ熱は今後も続くのでしょうかね ??? (笑)

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私たちはBIP!での演奏だけをしている訳ではなく、演奏時間としては個々の中ではほんの僅かな時間ながらも、今年はBIP!での時間が本当に濃い年でした。本当、BIP!に力注いだ年でした。
来年以降もBIP!でもっと面白いことに挑戦して演奏していきたいです。皆様、今後共どうぞ宜しくお願い致します。
そして、この場をお借りして...
ドルチェのスタッフの皆様お世話になりました。

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7月、いらしてくださった皆様、お手伝いしてくださったKさん、Sさん、調律師Hさん、ありがとうございました。
そして12月、私たちを東京に呼んでくれた北村美緒さん、12/13に寒い中をいらしてくださった皆様、Origo et PracticaのKさん、調律の夏っちゃん、ありがとうございました。
そして、7月の公演記録写真を撮ってくださり、サーバーでもお世話になっているsatさん、いつもありがとうございます。

2010年からも BIP! をどうぞ宜しくお願い申し上げます!!
皆様、素敵なクリスマスと新年をお迎えください。BIP!は素敵な音楽を皆様に届けられるように、精進していきます。

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急に寒くなってまいりました。皆様、風邪などめされておられませんか?

BIP! 無事に北村美緒さんのソプラノリサイタルのバックを勤め、帰阪しました。
(もう1週間経過しましたが... ^_^; )

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今回、本番中の写真がないのでリハ中の写真をup致します。

今回は前々日入りして、2日間のリハ、そして13日が本番で二回公演という日程でした。寒い中をおこしくださった皆様、本当にありがとうございました。

 ↑ これは会場の古楽研究会Origo et Practica,Space1F所蔵のフレミッシュ・チェンバロ。昨年は、私、チェンバロの中田聖子のみ伴奏で北村さんのリサイタルに出演しましたが、この楽器は2年連続で登場。北村さんのファンには、もはや お馴染みの楽器です(笑)

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 ↑ 再びリハ写真

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今回のBIP位置をこの写真よりご想像ください。
オーボエの小林さんが撮影した為、彼女の姿は入っておらず...小林さんファンの皆様ゴメンナサイ...

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終演後に控え室で撮影... 既にBIP!は普段着に... ^_^;

それにしても、東京のド真ん中でのコンサートにも関わらず、大阪パワー炸裂だったのは何故? 北村さんは東京の方ですが、よくお話になるので大阪のノリに近い (ゴメンネ) 小林さんは池袋ででも大阪パワーで勝負していました。一方、私は例により、誰も大阪人だとは気付かなかったようです(苦笑)

こんにちは♪ BIP! チェンバロの中田聖子です。
今日のBIP!は、12/13 日にちが近づいた北村美緒さんリサイタルのバックパート・リハでした。BIP!で弾くのは全てMozartなので、今日はMozart漬けでした。
さて、私、只今iPhoneでの写真撮影を練習中...( すぐ「手ブレ」してしまうのです)...リハの後、オーボエの小林さんにモデルになって貰いました。
今日最後に練習した曲が『ラテン語歌詞の曲』だったからでしょうか...
モデルさんは、こんなポーズに... Amen ...

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12/13 東京池袋での公演 MIO×BIP! meets Mozart!、昼の部は満員御礼となったそうです。ありがとうございます。
夜は残席がまだありますので、これから御予約くださる方は、夜の公演の方にいらして頂けますと幸いです。BIP! 北村美緒さんと共に、池袋でお待ち申し上げております。

追伸 : news letter 他、blogの更新が遅れており、申し訳ございません。近日upします。

BIP!の音が届きました。録れたてです。

ヘンデルの「オンブラ・マイ・フ」 (mp3 2.4MB)
[オーボエ&チェンバロ(バフストップ使用)ヴァージョン]
試聴、無料です。

= BIP! プログラムについて語る : さんさくひんめ =

7月号のBIP! News Letterは、2-3日ごとに更新します...
と言っておきながら、「にさくひんめ」から1週間が経過してしまいました。
ゴメンナサイ。

今日は「さんさくひんめ」について、小林千晃さんと私 中田聖子とで語ります。
・・・まだ3作品目か... プログラムは6作品で組んでいるので、
更新頑張らなきゃ・・・


ジャン・フィリップ・ラモー : Jean-Philippe Rameau (1683-1764)
『コンセール 第2番』から「アガサント」と「メヌエット」を、
『コンセール 第5番』から「キュピ」と「マレ」を演奏します。

ラモーも、先に語っているボワモルティエ、そしてフォルクレ"息子"同様に、
J.S.バッハと同じ時代をフランスで生きた作曲家です。理論家でもありました。
歴史に詳しい方なら、「ブフォン論争」の渦中の人でしたからラモーの名を
御存知かもしれません。これ、伝統的フランス・オペラ支持者と 伊のオペラ・
ブッファ支持者に分かれて争った論争ですが、ラモーは前者側で劇場音楽の分野
で活躍した人だと言って良いと思います。
「コンセール」は劇場音楽の作曲家として活動を始めてから作曲されたもので、
原曲は「フラウト・トラベルソ(バロック・フルート)かヴァイオリン」
「ヴィオールかヴァイオリン」「チェンバロ」の3つの楽器の為の合奏曲です。
それを今回はBIP!編で「オーボエ」と「チェンバロ」の2つの楽器で演奏します。

昔、私たちがまだ卒業したての頃、ラモーのコンセールは「木管とチェンバロ」
で演奏する機会がありました。BIP!のプロジェクトを始めてから、また演奏したい
ねー、と言っていたのですが、二人だけで演奏するには壁があり、色々と工夫が
必要ですので、今迄見送ってきました。

原曲を御存知の方は、原曲とは全く異なるサウンドを楽しんで頂けましたら、
私たちは幸いです。

第2番から演奏する「アガサント」は、当時のフランス語には「挑発・
誘惑すること」という意味をもった言葉らしく、そのキャラクターを描いている
ようです。でもワクワクするような旋律なので、日本語訳で「挑発・誘惑」と
言って想像することと、フランスで(あるいは当時のフランスで)それを意味する
事象とは異なるのかしら... と思いながら、この曲と向き合っています。

同じく第2番からの「メヌエット」は、3拍子の舞曲ですが「舞踏の為の
舞曲」というよりはBIP!編では「鑑賞用舞曲」として演奏します。実際のところ、
合奏曲として書かれたものなので、舞踏を伴うものというよりは、鑑賞用の作品
ですが、後に劇音楽の中でも使用された部分がある曲ですので、Danceから離れ
ないようにしつつ演奏したいと思っています。

さて、第5コンセールからの二曲については、小林さんにコメントを
お願いします(^^) どうぞ♪ (小林さんファンの皆さん、お待たせしました!)


「第5コンセールの『ラ・キュピ』 (キューピーじゃないョ)は、
物悲しい雰囲気がムンムン立ちこめている曲ですが、美しいハーモニーが、
希望の光を一筋、私たちに差し込んでるように思えます。

「ラ・マレ」は、打って変わって楽しく明るい曲です。リズムも
軽やかで、じっと座って聴くのがもったいなく、踊りたくなってきます。
タンバリンが欲しくなるのはワタシだけでしょうか?!

『舞曲』なコンセール、多少のルールはあるものの『踊ろうぜ!』って
ダンサブルにノリノリに吹いていこうと思います! Oh! Yeah!!」

小林さん、ありがとう♪

Oh! Yrah! Dance, Dance... ダンスと言えば、「ラ・キュピ」は、
マリー・アン・ド・キュピ・ド・カマルゴ(1710-1770)というダンサーの
息子の為に書かれたものという説があるのですが、このダンサーについて
調べてみて、あら♪ と思いました。
この絵画好きです→ Britanika, "Le Camargo Dancing" by Nicolas Lancret

大阪ではここ数日毎晩 雨が降っています。BIP!の日 7/19は晴れるといいのになぁと思う今日この頃です。
さて、前回は小林さんがボワモルティエの組曲について語ってくれましたが、2号はチェンバロのソロ曲について語ります。小林さんは親しみやすくお話してくれましたが、私 中田聖子は「親しみやすい」というのが苦手なので、なるべくオカタイ文章にならないように努めますが、どうかお許しくださいませ... m(__)m


= BIP!プログラムについて語る : にさくひんめ =

「フォルクレのクラヴサン組曲よりby 中田 聖子 [チェンバロ]

ジャン・バティスト=アントワーヌ・フォルクレ
 :「ラ・マレッラ」「ラ・フォルクレ」「ラ・ルクレール」
Jean-Baptiste-Antoine Forqueray(1699-1782)
 : "La Marella" "La Forqueray" "La Leclair"

・選曲意図
 BIP!公演のプログラムは、いつも まずアンサンブル曲を決めます。そこにチェンバロ・ソロをプログラム・コンセプトに沿いながら選曲していく訳ですが、アンサンブル曲がバッハとフランスの作曲家から演奏することが決まっていましたので、フランス作品を少しとバッハの作品から1曲入れることにしました。
 フランスのクラヴサン(仏語でチェンバロのこと)の為の作品は非常に多く残っています。又、フランス作品には非常に響きが豊かで優雅な作品が多いです。小林さんと一緒に演奏するボワモルティエも例外ではありません。「響きが豊かで優雅」(時には「退屈」さえも楽しんでしまうような文化があったらしい...)というのが、フランスの作品のイメージとして知られていると思います。しかし、ただただ優雅である作品だけでなく、様々なタイプの作品が残っています。豊潤な響きとヴェルサイユの優雅さを持ちながら「ちょっと違った顔」を持っているのが、フォルクレの作品だと思います。そこで、今回はフォルクレの作品を少し御紹介させて頂こうと、選曲致しました。


・フォルクレと今回演奏する曲について
 フォルクレも、ドイツのバッハ一族と同様に、バロック時代に活躍したフランスの音楽家一族でした。今回は3つの「組曲」から抜粋して演奏します。これらがおさめられた『クラヴサン曲集 Piecé de clavecin』は、ジャン・バティスト=アントワーヌ・フォルクレのものですが、これは彼の父アントワーヌ(1672-1745)の『通奏低音付きヴィオール(ヴィオラ・ダ・ガンバ)曲集』をクラヴサン用に編曲したものです。
・・・父と息子は同じ名を持つので、口頭で説明するといつも紛らわしくて、(?_?) という顔を皆さんにされてしまいます...。
 さて、フォルクレ"息子"のクラヴサン作品はどれも低音域を多用している曲ばかりです。それゆえに彼らの作品の特徴である斬新な和音の響きがより新鮮に聴こえるのだと思いますが、彼の時代、つまりJ.S.バッハと同時期ですが、その頃のフランスで使用されたチェンバロは中音域の豊かな音色が特徴でした。その為、原曲のヴィオールの音域が低音域であることだけでなく、編曲にあたって敢えて移調せずに低音域のままで書かれたようです。
 ヴェルサイユのクラヴサン作品には音楽によって人物を描写するものが多数残っています。今回演奏する3つの曲も人物描写の作品です。
「ラ・マレッラ La Marella」は、ヴァイオリニストにマレッラという方がおり、その人のことを描いていると言われています。
「ラ・フォルクレ La Forqueray」は、おそらく彼自身のこと。
「ラ・ルクレール La Leclair」は、当時の有名なフランスのヴァイオリニストであり作曲家であったジャン・マリー・ルクレールを描いています。
[by ナカタセイコ]
emsch1.JPGのサムネール画像

7月に突入しました! 今月はBIP!の月!!
7月の連休は、なか日に是非BIP!へ!!
遠方の方も是非BIP!ツアーを組んでみてください!!

... はい、勿論、こちらは旅行会社の宣伝ブログではございません。BIP!のブログです。
第3回公演が目前となり、今日もBIP!はリハーサルを頑張っておりました。

さて、「BIP! News Letter 7月号」はスペシャル号として今度のコンサートで演奏する曲について語らせて頂きたく思っております。分担して数回に分けて語りますので、どうぞお付き合いくださいませ。
2-3日に一回の更新ペースで1作品ずつ語っていく予定です。
今月は頻繁にチェックしてくださいね(^^)


= BIP! プログラムについて語る : いちさくひんめ =

J.B.de ボワモルティエ : 組曲 第2番 ト長調 op.35-2」by 小林千晃 [オーボエ]

・ボワモルティエについて
 (Joseph Bodin de Boismortier [1689-1755]
  ジョセフ・ボダン・ド・ボワモルティエと読みます)

 フランスで活躍したボワモルティエは、バッハと同じ時代を生きた大人気の作曲家でした。普通、作曲家といえば「貴族の御用達」と思ってしまいますが、彼はフリーランスでつまり、自分の作曲力で生活できた人でした。すごいね。だから、ものすごいたくさんの曲を作ってるのです。100以上はあるそうです。

こんなにたくさん、曲を作ってるのにあまり知られていないってのが不思議です。フルートを吹かれる方なら「5本のフルートのための協奏曲」でお馴染みかもしれませんね。

で、今回演奏する「組曲 第2番 ト長調 Op.35-2」。
元々の編成は、フラウト・トラヴェルソ(バロック・フルート)と通奏低音です。これをオーボエとチェンバロによる通奏低音で演奏します。
この曲は、プレリュード→ブーレ→ミュゼット[ロンドー]→ジーグ→リゴードン の順にできています。

プレリュードは、直訳すると「前奏曲」。語りかけるような旋律が素直で優しいです。シンプル!無垢!白無垢!(え?)
ブーレは、速いテンポの2拍子の舞曲。ステップを踏みたくなるようなポップな1曲です。明るい!
ミュゼット [ロンドー] は、2拍子リズムのなかで、ゆっくり時間が過ぎて行くって感じの曲です。ザ・ナチュラル!みたいな。
ジーグは、16C頃ヨーロッパで流行した軽快な舞曲。とっても陽気で軽快な雰囲気します。
リゴードンは、軽いテンポ感が印象深いです。最後まで爽やかな風を感じながら聴いていただければ嬉しいです。
[by コバヤシチアキ]

[☆当記事を暫くtopに置きます。最新記事は次をご覧ください]

こんにちは、BIP! web担当者 チェンバロの中田聖子です。
Concert Scheduleのページには、ちゃんと早くから公演情報を掲載していましたが、一番沢山の方がチェックしてくださっているであろうBIP! weblogに情報を載せていないで どうする!?、ということに今頃気付いた私...
(あームンクの叫びかピノコの あっちょんぷりけ のポーズをとりたい!!)
はい、何処か何か抜けているBIP! web担当者です...
小林さん、ゴメンネ...
皆様、詳細がweblogになかなかupされず、本当にごめんなさい。

...という訳で、BIP! 第3回公演の詳細です↓


二年に一度のコンサートプロジェクトBarocco Impression Plus!の第3回公演は、
7/19(日)に行います。お日にち、近づいてまいりました。
このプロジェクトは2005年から行ってまいりましたが、
いつも大阪市内で行わせて頂いております。
今回は大阪・梅田よりすぐの茶屋町のドルチェ・アーティスト・サロン大阪
(ドルチェ楽器内)にて開催させて頂きます。
二年に一度のプロジェクト・コンサートなので、今回聴き逃すと、
次聴けるのは再来年です。
それまでにBIP!は何処かに出没するかもしれませんが
(出没しないかもしれませんが)
出没地は大阪とは限りません(笑) 日本とも限りません(笑) (?!)
ので、是非お時間のある方はBIP!のコンサートにいらしてください!!

さて、第2回まではソロ曲やデュオ曲だけを演奏していましたが、
今回はそれらだけでなく、ラモーのコンセールやバッハの「管弦楽組曲」(第1番・序曲除く)といった3パート以上のアンサンブル曲を「オーボエとチェンバロだけで」演奏することにも挑戦します。

是非BIP!サウンドを聴きにいらしてください!!
尚、お昼と夜、同一プログラムで二回公演があります。
共にお席は80席程度ですので、当日も若干枚数券売する予定ですが、
事前に御来場を決定された方は是非お早めに御予約なさってください。

皆様のお越しをお待ちしております♪


追伸
News Letter! 7月号の予告 : BIP!の二人がBIP!Vol.3で演奏する曲について語ります。
お楽しみに!!


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[ ↑ clickすると大きく表示されます ]

2009年 7/19(日) Barocco Impression Plus! Vol3.

オーボエとチェンバロで聴く「バロック音楽の印象」
   ソロ曲から"二人演奏での管弦楽"まで

・日時 : 2009年 7月 19日(日) 昼・夜の2回公演
    お昼の部 : 開演 15:00 (開場 14:30、16:20終演予定)
    夜の部  : 開演 18:00 (開場 17:30、19:20終演予定)

・会場 : 大阪・梅田 ドルチェ・アーティスト・サロン 大阪 Map


・入場料 : 各公演 3,000円(全席自由)

・出演 : BIP! : オーボエ 小林 千晃、チェンバロ 中田 聖子

・プログラム
 ♪ J.B.ボワモルティエ : 組曲 第2番 ト長調 op.35-2 (Ob+Cemb's B.C.)
 ♪ J.B.A.フォルクレ
  :「ラ・マレッラ」「ラ・フォルクレ」「ラ・ルクレール」(Cembalo Solo)
 ♪ J.Ph.ラモー
  : 第2コンセールより「アガサント」「メヌエット」(BIP!編 Ob+Cemb)
   第5コンセールより「キュピ」「マレ」(BIP!編 Ob+Cemb)
 ♪ J.S.バッハ : ソナタ ト短調 BWV.1020 (Ob+Cemb)
 ♪ J.S.バッハ : フランス組曲第2番 ハ短調BWV.813 (cembalo solo)
 ♪ J.S.バッハ : 管弦楽組曲 第1番 ハ長調 BWV.1066 (BIP!編 Ob+Cemb)

お問い合わせ、及びチケットの御予約は
 E-mail : info@klavi.com
 BIP!チケットカウンター(メールフォーム)もあります。
 お電話のお問い合わせは、 BIP! 080-2414-1096まで。
 尚、ドルチェ楽器でもチケットの購入が出来ます。
 Klavi チケットカウンターでも御予約は承っています。

Oboe小林千晃さんファンの皆様、注目!! 必聴!!

5月29日に小林さんのソロ・コンサートが大阪府河内長野市のラブリーホールのホワイエにて開催されます。
演奏曲目はG.ドニゼッティの「オーボエとピアノの為のソナタ」や、C.ドビュッシーの「亜麻色の髪の乙女」などが予定されています。
皆さん是非お出かけください。

 5/29(fri) 18:30 Start (18:00 Open)
 オーボエ 小林千晃 ソロ・コンサート at 河内長野市ラブリーホール ホワイエ
 詳細 http://www.lovelyhall.com/event/090404_lobby/090404.html
 入場料 前売1,000円 / 当日 1,200円
 (チケット購入・お問い合わせ : ラブリーホール 0721-56-6100)

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薔薇の季節がやってきました(^^)

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