大阪仕様?



 台風一過で爪痕凄まじ、ですが、皆様、大丈夫でしたでしょうか?

 さて、先日「貴婦人と一角獣」展を観に国際美術館へ参りました。これらのタペストリーは大好きです。学生時代に横浜に出掛けた折、元町のとある食器屋さんでこのタペストリーをモチーフにしたリモージュのカップとソーサーを見つけました。荷物具合やら懐具合の都合で「聴覚」の1モチーフの分だけを購入しました。お気に入りのもので劣化させたくなくて、なかなか使う勇気が出ずに、未だに数回しか使ったことがありません...。話が逸れてしまいましたが、いつかタペストリーのホンモノを見たいなぁと思っておりました。日本に、そして関西でも展示されるのは、この上なく嬉しいことで、何がなんでも観に行きたいと思っていたものでした。



 実際のタペストリーは、本当「よくこんなの作ったなぁ」と圧巻。印刷物では気付かないこと(当たり前ですけれども)、気付けない描かれている花々や動物たちもじっくり見ることが出来て、展覧会鑑賞に費やす時間が過去最長になってしまいました。<タペストリーの説明のための映像コーナーも非常に興味深いもので、大体このテのものは少し見たら途中で辞退するのですが、こちらもじっくり楽しみました。

 ところで、ロビーには展覧会来場記念撮影コーナー(?)がしっかりと設けられていました。そこに「『』貸します。」と... ^_^;

 はぁ? 大阪ノリの文句だなぁ...^_^; これって東京展にもあったのかな? と思い乍ら美術館を後にしました。あとで東京展に行った友人(関西出身)から「そんなの無かった」という情報をキャッチ。やはり也。更に「いいなぁ、大阪展、いいなぁ」と言う関西人... ^_^;

 昨年から今夏まで一年展覧会での演奏に関わってみて、同じ展示物でも各展各々趣向を凝らす、ということは知っていましたが、大阪ってこういう展覧会でも大阪色を拭えないのね ^_^; 私には、良いことなのか良くないのか、よく分からないですが...。


 さて、国際美術館のある界隈は大大阪建築の宝庫でもあります。大分老朽化や耐震上の問題で建替えられてしまいましたが、うまく近代建築部分を再現した建物もあります。有名どころのビル以外にも、大大阪建築はあちこちに残っています。カメラ必携のエリアです(が、iPhoneで撮影...^_^; )
 今回は道中にある船町ビルを撮影してみました(大阪市西区江戸堀)。1937年の建物です。
 こじんまりとしたビルほど、いつの間にか無くなってしまうので、見つけた際には写真におさめておこうと思っています。

 ところで、秋冬はソロのコンサートを続けて行うことになりました。
 11/23(土)「チェンバロの時間III」at B-tech Japan大阪スタジオ。プログラムはJ.S.バッハとG.フレスコバルディの二本立てです。
 12/21(土)中田聖子チェンバロリサイタル「J.S.バッハ『フランス組曲』全曲演奏会」 at アンリュウリコーダーギャラリー タケヤマホール。
 詳しくはこちらに掲載しております。
 お時間ございましたら、是非チェンバロの音色を聴きにいらしてください。皆様の御来場をお待ちしております。