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2003.05.18

質問からの派生

私が、J.S.Bachの作品を好きであることから始まるのだと思いますが、
よくmailや、或いは面と向かって聞かれることがあります。
「BWVって何ですか?」

「シュミーダー [Wolfgang Schmieder]さんがまとめて下さった、
 1958年のバッハ作品目録 Bach-Werke-Verzeichnis の略。
 頭文字をとって"BWV"。BWVの番号は、その目録に基づくもの。」

と応えておくのですが、常に、何故だ? 本か何かを見れば書いてあるだろう... と思う。
が、意外にBWVに関する説明って、載ってはいないのですね...。
とすれば...そうか、私みたいに未熟で勉強中の者に聞くのが、一番堅実な方法ですよね。

学生時代、友人と "勉強が深まってゆくほど、論文の註が少なくなるよね"
という話をしたことがあります。
ゼミの先生からは「逆やろ~」と突っ込みを受けた記憶もありますが (苦笑)
人間、物事に対する見識・知識が増えるほど...
或いは、マニアック度が高まるほど...という言い方も可能かもしれません
特殊な(?)見識・知識が当たり前のものとなり、
誰もが知っているという感覚に陥りやすくなりますよね。
音大の学生よりも、音楽ファンの方の方が、音楽に詳しい例も稀ではない。
そして「常識」に、多くの人とのズレが生じて行くのかもしれません。

不特定多数の方に、素敵な音楽作品を知って頂きたいと思えば、
そんな「ズレているかもしれない常識」が、一般に見て正しい認識なのかどうかを
見極めることも大切なのだろうなぁ~...と思います。
音楽を勉強している者が話す「音楽の話」...音楽を知らない人からすれば、呪文でしかなく、
私がゲノムの解説を聞いても、何が何だか分からないのと同じ状態ですよね(^^;;

良い機会なので、追加... これまた、古い友人をはじめ、よく聞かれること....

 「クラシックのCDジャケットで、
    よく曲名の横に『op』って書いてあるの、あれ何なの?」

opusの略。出版作品番号を示すもの。
Posted by Klavi:Seiko NAKATA at 5:22
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