チェンバリスト中田聖子のオフィシャル・ウェブログ
 

Cembalo Salon Bergamio, Opening Concert

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 江古田(練馬区)のチェンバロサロンBergamioのオープニングコンサートが無事に終わりました。御来場くださいました皆様、ありがとうございました!!

 久々のルドゥーテ仕様のチェンバロでの演奏...ルドゥーテのミュージアム・プロジェクトでは、18世紀フレンチに限定したプログラムしか演奏しないコンセプトで行ってきました。それ故、ごくごく限られたチェンバロ音楽の部分...つまり、世間一般的に広く知られている「とにかく美しいチェンバロ(の音と音楽)」また「現代日本人はもはや忘れてしまった宮廷の時の流れ」に特化した面しかご紹介することが出来ませんでした。この一面に特化して演奏していくことは、とてもとても大切なことだと思って臨みました。

 しかし、その一方で、チェンバロ初聴きの方に上記の一つのイメージだけをもたれてしまうことには、日々懸念している考えももっております。ですので、今回は限られた時間に限界はあるけれども、チェンバロ音楽の様々な面をご紹介したいと思い、18世紀だけでなく17世紀のフランス作品、17世紀のイタリア作品、17世紀のイギリス作品、18世紀のドイツ作品を「チェンバロでプチ各国巡り」として演奏させて頂きました。

 正直なところ、こういうコンセプトでプログラムを組むと、メインディッシュがどれなのか不明なプログラムになりがちなのですが(苦笑)、意図していた部分は伝わった旨のご感想を頂けて、ホッとしているところです。

 3月末に出来たサロン...というよりも正確にはスタジオですが、歌手なのにチェンバロを愛するオーナーの鷹山さんらしく、チェンバロの王道イメージ(なんだそれ?)に相応しい空間です。

 鷹山さんセレクトの雑貨も普段は置いているようです。なかなか素敵なものがありましたよ(^^)

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 コンサートには友人でありチェンバロ&フォルテピアノ奏者の水野直子さんがかけつけてくれました(^^) いつも上京の際に再会を...と願いつつもバタバタ紀行で時間がなくて、なかなか叶わなかったのですが、なんとなんと、9年ぶりの再会なのでありました!!ラテン気質の(?)直子さんは、9年前と変わっていなくて、とてもとても嬉しい再会でした!!

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打ち上げでの一枚は、豪華メンバー(笑)
左からルドゥーテ仕様のチェンバロを製作した久保田彰さん、
水野直子さん (チェンバロ&フォルテピアノ奏者)
私 (チェンバロ奏者)
鷹山美緒さん (サロンオーナー&ソプラノ)


 そして、コンサートの前日と次の日に、サロンでのレッスン会を設けていただいていたので、少しチェンバロのレッスンをしてきました。

 皆さんにチェンバロに興味を持って頂けることは、本当に嬉しいことです。

 楽器経験のない方もどうぞ!と募集してもらっていたのですが、自称(!)楽器経験のない方も、お一人来られて、チェンバロの音を出すことを楽しんで(?)頂きました。

 私にとっての現在の最年少の生徒さんは、久々のレッスンになってしまったのですが、その間に随分お姉さんになっていて、手の骨格も出来上がっていた。単発レッスンでは、J.S.バッハからモーツァルト(!)、ボワモルティエにC.P.E.バッハ...

 関西でもそうだけど、やはり弾いてみるとなると、18世紀に偏るんだなぁ...と思いましたので、17世紀作品をはじめとする古いものをどんどん広めなくては...と改めて思った次第です。

 日頃から言っていますが、色々なチェンバロ音楽を、一人でも多くの方に知って頂ける機会を作っていこうと考えています。その為の色々な方法が必ずある筈なので、あれこれ試行錯誤していきたいと思います。

 皆様、これからもどうぞ宜しくお願い致します。

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このブログ記事について

このページは、Seiko Nakataが2014年4月30日 03:03に書いたブログ記事です。

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