チェンバリスト中田聖子のオフィシャル・ウェブログ
 

Concert-Thanksの最近のブログ記事

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 先週から、来月一緒に演奏するヴォーカル・グループ Ensemble XiiTaさんとのリハが始まりました。写真は先日のリハ場所でパシャリ。会場はまた別です。
コンサートは、12/2(火)14:00開演で宝塚ベガホールにてのロビーコンサートです。平日お昼の公演ですが、お時間ございましたらお越しください。詳細は以下の通り。


ベガ・ホール チェンバロコンサート 10th Concert
「クリスマスソング、マドリガーレの調べと共に」

日時: 2014年12月2日(火) 開演14:00
会場: 宝塚ベガ・ホール ロビー
入場料: 無料
出演: Ensemble XiiTa アンサンブルシータ(声楽アンサンブル)、中田 聖子 (チェンバロ)

プログラム
 W.A.モーツァルト: アレルヤ Alleluia
 C.P.E.バッハ : モテット Wq.208
   1.Trost der Erlösung
   2.Der Kampf der Tugend
   4. Die Menschenliebe Jesu
 G.F.ヘンデル : もろびとこぞりて Joy to the world!
 クリスマスキャロル
   O come, o come Immanuel
   Star Carol
   We wish you a merry christmas
 C.モンテヴェルディ : アリアンナの嘆き Lament d'Arianna

☆更に詳しくはこちらをご覧ください。


 12月には、このコンサートのあと、14日にオール・ヘンデル・プログラムでリサイタルも行いますので、リサイタルも合わせて宜しくお願い致します!こちらは日曜の公演で、会場はアンリュウリコーダーギャラリー向かいのritmにて。お昼と夕方の二回公演で行います♪ 詳細は以下の通りです。皆様のお越しをお待ち申し上げております。

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中田聖子チェンバロリサイタルVo.12
「ヘンデルのチェンバロ組曲」

日時: 2014年12月14日(日)
 二回公演
 1st Stage お昼の部: 開演14:00 (開場13:30/終演予定15:00頃)
 2nd Stage 夕方の部: 開演17:00 (開場16:30/終演予定18:00頃)
 ☆未就学児の入場はご遠慮ください
会場: ritmリトゥム(アンリュウリコーダーギャラリー向かい)(大阪)
  [最寄り駅:阪堺電軌鉄道「我孫子道」駅、あるいは、南海本線「住ノ江」駅]

入場料: 両公演共 前売 2,500円、当日 2,700円
出演 : 中田 聖子 (チェンバロ)
プログラム
 G.F.ヘンデル「チェンバロのための組曲集(1720)」より
 組曲 第3番 ニ短調 HWV.428
 組曲 第4番 ホ短調 HWV.429
 組曲 第7番 ト短調 HWV.432
 組曲 第8番 ヘ短調 HWV.433
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☆更に詳しくはこちらをご覧ください。


 ブログの更新が滞ってしまったものだから、複数話題となってしまいますが、先月は石川県にも演奏に伺いました。北陸自体に初めて行ったものだから、主催者さんから事前に伺った最寄り駅から、非常に漠然と「金沢と小松市の間」としか把握していませんでしたが、演奏させて頂いた白山市は非常に自然の豊かなところで、思いがけず自然からの英気を頂けた感覚が致しました。事前に恐竜の化石が出た所に近いらしい、と、ググってみて「ほほぅ」と思っておりましたが、なんと一向一揆の縁の地にも近いらしい、ということを道中の様子で知りました(無知ー!)

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 そして道中近くには、こんな滝も...
寄り道して連れて行って頂きました♪

 普段は地下道やお店の庭(?)の人工滝しか目にしない...(なんと哀れな...)自然の滝を見るのは小学生の頃に行った赤目四十八滝以来かもしれない。自然のマイナスイオン良いものだなぁ、と沢山写真を撮り、ブログにupするぞ!と思っていたのですが、これしか使えるものがなかった...悪しからず。

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 石川には前日入りして、会場お向かいの金澤古楽堂さんでリハをさせて頂きました。
なんと、囲炉裏のある工房...。風情たっぷりでございます。
チェンバロと日本のスタイルの融合、素晴らしい...感嘆致しました。

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 リハをしていましたら、石川テレビさんのクルーが来られまして、演奏出演も少しさせて頂きました。Twitterでは発信したものの、本ブログでは事後報告となってしまいましたが(ごめんなさい)、10/31放送の朝の番組「リフレッシュ」をご覧くださった方いらっしゃるかしら?

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 ↑ 会場周りも自然豊か


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 さて、白山での公演は左のリハ中の写真の通り、今回は一人なのにチェンバロを2台使わせて頂くという贅沢っぷり。丁度公演の10日前が師匠とのデュオコンサートでしたので、2台の楽器がある本番空間は見慣れていましたが、一人で2台を使うのは本当に奏者にとって贅沢以外の何ものでもない。贅沢させて頂く分、弾き分ける技術が問われますが。
 どちらもブランシェのモデルで、一台は囲炉裏の空間にあった2段鍵盤の楽器、もう一台は右の写真の一段鍵盤の楽器。cemb1.jpg
 この日のプログラムでどう使い分けるかを楽器のキャラで分けることに前日リハで決めまして、一段の楽器で、バッハのトッカータ及びゴルトベルクのアリア、そしてルイ・クープランの組曲を、二段の楽器でバッハのパルティータ4番と、フランソワ・クープランやデュフリ、フォルクレの演目を演奏させて頂きました。
因に、今回はありがたいことに製作家の輪島さんが本来素晴らしい調律師さんでもありますので、これまた贅沢に一段を415Hz、二段を392Hzに調律して頂きました。どのピッチで弾こうが、それらは別に演奏上何のウリにもならない、と思っていますが、各ピッチでの響きを大切に音を紡いでいくのが重要である、と思っており、そうして今回も臨ませて頂きました。

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 白山でのコンサートにお越しくださいました皆様、ありがとうございました。
 公演にあたって、金澤古楽堂さんのお近くの皆様の沢山のご協力があったと伺っております。準備にご協力くださった皆様、ありがとうございました!
御来場くださいました皆様とご協力くださった皆様に心から感謝申し上げます。

 そうそう、当日の会場リハを終えたところに、輪島さんいはく「近所の おばちゃん マダム」が入って来られました。なんと会場にお花を生けてくださると仰る。
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 まぁ、ありがたい!
と思っておりましたら、再び現れたマダムの手には柿の枝 !
むろん小さな実を付けた柿の枝でしたが、普段買いに行くお花屋さんではそんなの見かけないので、びっくり致しました。季節感たっぷりのチョイスで大変嬉しい。どれもマダムのお庭で育った素材とのことでした。
 で...終演後、これは写真を撮っておかねば!と思っていたのに、気付けばさっさと撤収されていました...。マ...マダム... ^_^;
 カメラにおさめられなかったのが心残りです。

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 柿の生け花の写真は残念ながらございませんが、
 ←記念撮影その1 : 石川テレビの山本さんもコンサートに来てくださいました。

 ↓記念撮影その2 : 金澤古楽堂の輪島さんも加わって記念撮影

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←終演後に会場からの眺めを撮影したもの

↓工房前の冬桜

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あらゆる意味で日本の良さたっぷりの所で演奏させて頂いてまいりました。
皆様、本当にありがとうございました!

Vivaldi、そして10月は...

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 先日9/27は夙川カトリック教会で室内合奏団THE STRINGSさんとのヴィヴァルディ公演でした。THE STRINGSさんの「Il cimento dell'armonia e dell'invenzione 和声と創意のへ試み」の全曲演奏会の第2弾の公演でした。
第1回と同様、何故かゲスト出演なのに、MC(解説と進行役)を仰せつかる...。MCが上手ければ良いのですが、ソロの時はともかく(否、ソロの時も思うのだけれども)やはりこういう時に、良い声で聞きやすいMCをしたいな、と思います。司会のプロではないので、その辺りの気配りがどうしても二の次になってしまうのが現状ですが...。

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 ← 写真はリハの様子です ↓

 今回コンティヌオ・パートこと賑やかし要員は、亀井さんのリュート(テオルボ)と共に...。

 リュートはやはり典雅な音色の楽器です...(しみじみ)

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 9月も末とはいえ、まだまだ暑さ残る中、御来場くださいました皆様ありがとうございました!!

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 さて、今月10月は、地元関西での演奏はお休みですが、東京と石川県へ弾きに行かせて頂きます!!

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 まず10/16(木)に東京です。スイスにおられる師匠の来日公演で、チェンバロ・デュオの演目を演奏させて頂きます。又、ヘンデルのアリアも2台のチェンバロで楽器隊で奏でます。
 詳細は以下の通り。

 「花咲く百合 Les Lis naissans」
日時: 2014年10月16日(木) 開演19:00 (開場 18:30)
会場: ルーテル市ヶ谷ホール
入場料 : 前売 5,000円、当日 5,500円
出演 : 北谷 直樹 (チェンバロ)、中田 聖子 (チェンバロ II)、鷹山 美緒(ソプラノ)

プログラム
・J.S.バッハ : 2台のチェンバロのための協奏曲 ハ短調 BWV1060
・A.ソレル : 2台のチェンバロのための協奏曲 ト長調
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・G.F.ヘンデル : オペラ「エジプトのジュリアス・シーザー HWV17」より クレオパトラのアリア「辛い運命に涙溢れ」
・G.F.ヘンデル : オペラ「アルチーナ HWV34」より モルガーナのアリア「帰ってきて、喜ばせて」
(☆中田聖子演奏曲目のみ表記。全プログラムはフライヤー画像をご覧ください)

お問い合わせは、チェンバロサロンBergamio(ベルガミオ) Tel. 050-3563-2046 E-mail info@bergamio.com へお願い致します。(☆中田聖子及びKLAVI宛に御連絡頂いた場合も、ご予約手配にあたってベルガミオさんんへ御連絡先をお伝えします、ご了承ください。)


 東京方面の皆様は勿論のこと、全国からの御来場をお待ちしております!!関西からの鑑賞ツアーも是非とも宜しくお願い致します! (こらこら)
 皆様の御来場を心よりお待ち申し上げております♪


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 そして10/26(日)は、石川県へまいります。ソロコンサートをさせて頂くことになりました。演奏で北陸へ伺うことは勿論、私が北陸へまいりますのも実は初です。それ故に遠征が非常に楽しみでもあります。
 ブランシェ(18世紀フレンチ)を弾かせて頂けるとのことなので、多くの皆様が想像される(と思う)「チェンバロらしい音」をたっぷり聴いて頂けるようなプログラムを用意しました。
 詳細は以下の通りです。

「チェンバロコンサート」
白山の麓で作られている美しいチェンバロの音色を是非楽しんでください♪
日時: 2014年10月26日(日) 開演14:30 (開場14:00)
会場: 白山ろくテーマパーク吉岡園地ホール;(石川県白山市河内町吉岡89)
入場料: 一般 2,000円、学生 1,500円(ドリンク付)
出演 : 中田 聖子 (チェンバロ)

プログラム
・J.S.バッハ : トッカータ ホ短調 BWV914
・J.S.バッハ : ゴルトベルク変奏曲より アリア
・J.S.バッハ : パルティータ 第4番 ニ長調 BWV828
・ルイ・クープラン : 組曲 in g
・J.デュフリ : 三美神、ル・ブロンブル、シャコンヌ
・J.B.A. フォルクレ : ラ・ラモー、シルヴァ、ジュピター

お問い合わせ・ご予約は、 金沢古楽堂(担当 輪島)Tel. 090-9446-8068 E-mail goldenwajima@gmail.comへお願い致します。
(☆中田聖子及びKLAVI宛に御連絡頂いた際にも、ご予約にあたって金沢古楽堂さんへ御連絡先をお伝えします。ご了承ください。)


北陸の皆様、是非いらしてくださいね!!
こちらも関西からの鑑賞ツアーもお待ちしております(こらこら)

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 先日9/2はベガホールでのコンサートでした。3月にもこちらで演奏させて頂きましたが、今回は、バロック・ヴァイオリンの河内知子さんと共にJ.S.バッハ・プログラムをお届け致しました。まだまだ暑い中を御来場くださいました、皆様、ありがとうございました。そして、ベガホールのスタッフの皆様もお世話になり、ありがとうございました。
 今回もMCを挟みつつ進行させて頂きました。時折何故だかバロックの弦楽器について私が話さないといけないこともあり、当然、ヴァイオリンを弾けないのに解説など出来る訳がなく、いつもしどろもどろで話をしていますが、河内さんは自作の楽器を弾かれている方なので、普通の奏者以上にご存知の筈! これはもう彼女の話を聞くべきでしょう!という訳で、「現在の(モダンの)ヴァイオリンとバロック時代の型のヴァイオリンとがどう違うのか」お話頂きました。つまり、私が彼女の話を聞きたかったからお願いしたのですが、さすが分かりやすい解説で聞き入ってしまった瞬間もありました。
20140902bega2.jpg私の方からは、 今回のプログラムで伝えたかった「バッハのヴァイオリンソナタにおけるチェンバロの二種類の演奏」について少しお話させて頂きました...が、伝わったかな?? つまりは「通奏低音楽器としてのチェンバロ」「旋律楽器とオブリガートチェンバロとしてのチェンバロ」ソロではパルティータの4番を弾かせて頂いて「独奏のチェンバロ」の3つをお届けするのが、私自身のテーマでした。
 12月にもこちらでまた演奏させて頂く予定です。次はヴォーカル・アンサンブルのアンサンブル シータさんとの共演です(12/2 14:00より)。12月も宜しければまたベガホールにお立ち寄りくださいませ。
 そして、その前にも各地で色々公演があります。まず9/27(土)14:00より夙川カトリック教会でTHE STRINGSさんとA.ヴィヴァルディ公演 第2弾、そして10月は10/16に東京 ルーテル市ヶ谷ホールでのスイスの師匠 北谷直樹氏のコンサートに2台チェンバロデュオで出演させて頂きます(19:00開演)。又、10/26には初北陸地方になります、石川県の白山ろくテーマパーク吉岡園地ホールでのソロ公演(14:30開演)。またこちらのブログやConcert Scheduleのページで詳細をお知らせしていきますので、お近くの方は是非いらしてくださいませ。

DSC00056.jpg 先日7/12に島之内教会において、リコーダーの井上佳代さんとのコンサート「イタリアへの憧憬」を無事に開催することが出来ました。
 暑い中を御来場くださいました皆様、ありがとうございました。そして、今回の公演も様々な方の応援やご協力があって出来た公演でした。関係者の皆様にも厚く御礼を申し上げます。
 この「xxx憧憬」シリーズ、今回で3回目を迎えまして、私たち自身の作曲家やその作品への憧れと、恐らく作曲家たちもそれぞれの想いを当時もっていたであろうその「憧憬」に想いを馳せ乍ら演奏に臨んでいます。
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今回はイタリアの作曲家をテーマにプログラムを組みまして、F.マンチーニ、F.バルサンティ、B.マルチェッロらのソナタ、又、A.コレッリのヴァイオリン・ソナタのリコーダー版、井上さんのリコーダー独奏でA.ヴィルジリアーノのリチェルカーレ、私のチェンバロ独奏でB.ストラーチェのトッカータとチャッコーナを演奏致しました。正直なところ、コンティヌオ(通奏低音)奏者としては、イタリアの作品を演奏するのが最も好きだったり致します。和音(和声)の移り変わり、その色彩が面白い。
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 井上さんがMCでも話してくれていましたが、今回のプログラムを組んで個人的(我々的)に興味が出てきたことがありました。F.マンチーニのオペラを聴いてみたい、ということ。「何が・何処が」というと話が長くなるので割愛しますが、彼のソナタには「うんうん、やはり劇場の作曲をしたかったのね」というスピリットを嫌でも感じてしまいます。音楽家の身分としてはあまり望みに恵まれた方ではなかったように思いますが、そこも含めて、これまで以上にマンチーニのオペラに興味を持ってしまいました。マンチーニのオペラ普及活動なんぞがあれば携わりたいところです。
 私も少しMCをしましたが、井上さんよりも声量がないので声が届きにくかったかもしれないので、話していたことを記載しますと、プログラムの終曲のB.マルチェロのシャコンヌと対比させたくて、B.ストラーチェのチャッコーナを選曲。フランスには多いけれども、イタリアのチャッコーナのチェンバロ作品は全体率から見るとそれほど沢山はない...ので是非とも弾こうと思いました。
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しかし、この頃のチャッコーナの持つ性格が性格なので、今回は教会でのコンサートですので、これだけではちょっと...と思いまして、「聖なる」要素をもつトッカータも弾くことにしたので、リコーダーファンがお客様に多い中、少々長めのチェンバロソロをお聴き頂く選曲となりました f^_^; むろん、トッカータが必ずその要素をもつ訳ではありませんが、ストラーチェの2つのトッカータのうち、今回選曲した方には実はCROSSが見えています...(現時点での視点だが.../詳説割愛)。
ここで裏話(?)ですが、このソロを弾く直前の私の謎の行動、即ち、井上さんの譜面台から譜面隠しを奪う行動の訳ですが、はーい、いつも置いているA3×2の面積の譜面台紙を忘れてきてしまったのでした...。何か荷物が少ない、という気はしていたのですが f^_^;
 DSC00073.jpgストラーチェのチャッコーナに関して、久々に裸眼では全く役立たない楽譜、即ち、縮小して切った貼ったをして作る本番用楽譜を作った、つまりは、やたら大きな楽譜なので、台紙なしには非常に厳しい物理的状況...。「厳しい物理的状況」はドソロのみでしたので、井上さんの楽譜隠しをお借りすることで乗り切ったのでした ^_^; 台紙は...忘れてはならない意識を殆ど持っていなかったので、暑さでやられたみたいです...(言い訳)。
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 さて、今回演奏させて頂いた島之内教会は、繁華街心斎橋・島之内のド真ん中にあるレトロ建築で、写真の通り、有形登録文化財に指定されています。一帯は第2次世界大戦中に焼け野原になり、戦火に遭った為、現在の建物は戦後のものですが、やはりレトロ建築好きとして、ここで演奏させて頂けるのは本当に幸せなことでした。何度かコンサートなどで足を運んでおり、最初に足を運んだのは幼稚園の頃のピアノの先生のコンサートだったと記憶していますが、その頃から頭の片隅で気になっていた建物でした(さすがにその頃、レトロ建築好きだという認識は持っていませんでしたから...)。
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 そんな会場でのコンサートだったからだと思いますが、非常にしっかりしたカメラを持っておられたお客様がちらほら...終演後、大撮影会が始まってしまいました。この記事の写真も、2枚目の「会場の様子」を除き(これは私のiPhoneで撮影)、全てお客様に撮って頂いたものです。
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そして大撮影会の様子も撮られていたので(笑)面白いので最後に掲載しておきます(笑)この写真で大撮影会している方は、演奏活動を始めた頃にお世話になっていたホールの元事務局長さんだったりします。皆さん、ありがとうございました!!

IMG_1085.jpg 先日6/26はritmさんにて、リコーダーの井上佳代さんとのコンサートでした。御来場くださいました皆様、ありがとうございました。
11:00からと14:00からの二回公演で、午前公演はゆったり聴いて頂けるような席数でしたが、午後公演はなんと満席...。平日の日中公演での席数予測を上回って少々驚きました。
やはりこの時期、気になるは...気象です。降らないでほしいな...と井上さんと願っていたのですが、なんとか我々が帰途につく頃までは、もってくれました。時期が時期だけに、ちょっと調律に苦心しましたが...^_^;
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初めて弾かせて頂いた会場でしたが、リハの時の印象通り、弾きやすい空間でした。

アンリュウリコーダーギャラリーのスタッフさんが公演中の写真を撮ってくださっていたので(ありがとうございました!)、写真で公演報告を致します。

←演奏風景。

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↓ リコーダー曲は井上さんのMC、チェンバロ曲は私のMCを交え乍ら...


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↑ ソロ曲演奏中♪

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終演後、リコーダー製作家の竹山さんの奥様と共に記念撮影→

さて、来月は同じコンビで、大阪島之内教会でのコンサートです。今度はイタリア作品がプログラムテーマです! 7/12(土)14:30開演です♪
ご都合つきます方は是非いらしてくださいね♪
詳しくは公演情報のページをご覧ください。

7/12のチケットのお問い合わせ・ご予約はinfo@klavi.com
又、アンリュウリコーダーギャラリーさんの店頭でもチケットをお取り扱い頂いていますので、店頭にてお求めも可能です。

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Le Quattro Stagioni

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 先週末は夙川カトリック教会(兵庫県西宮市)で、THE STRINGSさんとのヴィヴァルディ公演でした。御来場くださいました皆様、ありがとうございました!!

 演目は一般にバロック代表選手のヴィヴァルディの最も有名な「四季」そして「アラ・ルスティカ」。非常に有名な曲は、非常に有名な演奏アプローチとともによく知られている場合がありますが、「四季」はまさにそうで、楽譜との対峙が非常に難しい。私の子供時代は、バロック啓蒙だったのか(?)「バロック名曲集」がバンバン(?)売り出されていた時期でした。特に腰を落ち着けてレコードやCDを聴く環境にはなかったにも関わらず、街(のレコード店やCDショップ)から流れる「四季」の刷り込みがあります。それ故に、その刷り込みを打ち壊すだけの楽譜との対峙が必要で、むろん、楽譜と向き合えば、刷り込みのアプローチは全くもって自分の読譜とは異なるのだけれども、子供の発達過程での「刷り込み」 というのはやはり恐ろしいもので潜在意識に見事に引っ張られてしまいます。個人的には、そんな面で音楽そのものとは別の手強さがある「四季」ですが、微塵も音楽教育の環境下にいなかった私がバロックの道を歩むことになったのは、逆にかつての「バロック名曲集」が潜在意識にあることも決して因としては小さくはないような気もします。

10178095_633158530101782_6008690288668390122_n.jpg 余談ですが、子供の頃に図書館で借りたCDで聴いて気に入ったものをダビングしてあったのですが、学生時代に部屋を片付けている時にそれが出てきました。全てがバロックの作品で、又、全てバロック楽器を使った演奏であったことに自分で驚きました。子供の字で「バロック・ヴァイオリン」とか「フラウト・トラヴェルソ」とか書いてありましたが(笑)、それらの楽器がどういうものなのか訳も分からずCDジャケットに記載されているものを曲名と共に丸写ししていたようです。

話が逸れてしまいましたが、写真はリハ中のもの。

20140712w1200.jpg この公演の直前に7月のコンサートのフライヤーが刷り上がりました。7月も教会を会場に使わせて頂きまして、7/12に心斎橋近くの島之内教会にて、リコーダーの井上佳代さんとの憧憬シリーズでイタリア作品がテーマ。ヴェネツィアに縁ある作曲家ばかりを取り上げるので、ヴェネツィアンペーパーの柄をベースに使ってデザインしてみました。

 またまた余談ですが、イタリアの作品のファクシミリ版を多数出版している某社の表紙にはヴェネツィアン・ペーパーやその柄が使われています。それ故に、古楽器奏者にとってヴェネツィアン・ペーパーは比較的身近なものなのですが、今回デザインベースに使うにあたって、あれこれ見ていたら、本当に様々な柄があることを知りました。職人さんが減っているそうなので、なんとも残念なことですが...。

20140712uw1200.jpg 裏面はこのような感じで、今回初めて金色の装飾パーツを使ってみました。金インクを用いずに奇麗に出力されるのだろうか??と妙な不安を抱えての入稿でしたが、出来上がりを見てホッとしているところです。デザイン・ド素人のフライヤーデータ作成は、毎回何かしら冒険を伴っております(本職の方には何の問題もないのだろうけれども、知識がないので可/不可がよく分からないのです^_^;)

 7/12島之内教会「イタリアへの憧憬」公演の前に、6月にも井上佳代さんのリコーダーと共に演奏させて頂きます。

 6月は6/26(木)にritmリトゥムにて、11:00からと14:00からの二回公演です。会場のritmさんは、アンリュウリコーダーギャラリーさんのお向かいにあります。最寄り駅は、阪堺電車「我孫子道」駅もしくは南海本線「住ノ江」駅です。

 各地(イギリス、イタリア、フランスetc...)のバロック音楽と共に、様々なリコーダーとチェンバロの楽器が持つ魅力を楽しんで頂けるような公演にしたいと思っております。平日日中の公演ですが、ご都合つきます方は是非お越しくださいませ♪

6/26の公演詳細は以下の通りです。

20140626_BaroqueConcert-omote.jpg ritmリトゥム イベントシリーズ
バロックコンサート
...リコーダーとチェンバロで優雅なひとときを...

2014年 6月 26日(木)
2回公演 ☆要予約
 ・11:00開演(開場10:30)☆未就学児の入場可
 ・14:00開演(開場13:30)☆未就学児の入場はご遠慮ください

会場: ritm リトゥム (アンリュウリコーダーギャラリー向かい) (大阪)

入場料: 両公演共 一般 1,500円、学生 1,000円

出演
リコーダー 井上 佳代
チェンバロ 中田 聖子

プログラム
D.オルティス:リチェルカーダ
W.クロフト:ソナタ in G
H.パーセル : ハープシコード組曲 V in C Z.666
G.F.ヘンデル:「リナルド」HWV.7より「序曲」と「私を泣かせてください」
G.F.ヘンデル:リコーダーと通奏低音のためのソナタ 変ロ長調 HWV.377
作者不詳 : グリーンスリーヴス
J.デュフリ:三美神
F.クープラン : 神秘のバリケード
F.クープラン : 恋のうぐいす
B.マルチェッロ : リコーダーと通奏低音のためのソナタ第12番 ヘ長調

20140626_BaroqueConcert-ura.jpg ☆本公演は事前にご予約が必要です。
チケットのご予約・お問い合わせは、アンリュウリコーダーギャラリーさんへお願い致します。
アンリュウリコーダーギャラリー
Tel.06-6678-1011
Fax. 06-6678-0880
E-mail gallery@anrieu-recorder.com http://www.a-rg.jp

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 江古田(練馬区)のチェンバロサロンBergamioのオープニングコンサートが無事に終わりました。御来場くださいました皆様、ありがとうございました!!

 久々のルドゥーテ仕様のチェンバロでの演奏...ルドゥーテのミュージアム・プロジェクトでは、18世紀フレンチに限定したプログラムしか演奏しないコンセプトで行ってきました。それ故、ごくごく限られたチェンバロ音楽の部分...つまり、世間一般的に広く知られている「とにかく美しいチェンバロ(の音と音楽)」また「現代日本人はもはや忘れてしまった宮廷の時の流れ」に特化した面しかご紹介することが出来ませんでした。この一面に特化して演奏していくことは、とてもとても大切なことだと思って臨みました。

 しかし、その一方で、チェンバロ初聴きの方に上記の一つのイメージだけをもたれてしまうことには、日々懸念している考えももっております。ですので、今回は限られた時間に限界はあるけれども、チェンバロ音楽の様々な面をご紹介したいと思い、18世紀だけでなく17世紀のフランス作品、17世紀のイタリア作品、17世紀のイギリス作品、18世紀のドイツ作品を「チェンバロでプチ各国巡り」として演奏させて頂きました。

 正直なところ、こういうコンセプトでプログラムを組むと、メインディッシュがどれなのか不明なプログラムになりがちなのですが(苦笑)、意図していた部分は伝わった旨のご感想を頂けて、ホッとしているところです。

 3月末に出来たサロン...というよりも正確にはスタジオですが、歌手なのにチェンバロを愛するオーナーの鷹山さんらしく、チェンバロの王道イメージ(なんだそれ?)に相応しい空間です。

 鷹山さんセレクトの雑貨も普段は置いているようです。なかなか素敵なものがありましたよ(^^)

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 コンサートには友人でありチェンバロ&フォルテピアノ奏者の水野直子さんがかけつけてくれました(^^) いつも上京の際に再会を...と願いつつもバタバタ紀行で時間がなくて、なかなか叶わなかったのですが、なんとなんと、9年ぶりの再会なのでありました!!ラテン気質の(?)直子さんは、9年前と変わっていなくて、とてもとても嬉しい再会でした!!

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打ち上げでの一枚は、豪華メンバー(笑)
左からルドゥーテ仕様のチェンバロを製作した久保田彰さん、
水野直子さん (チェンバロ&フォルテピアノ奏者)
私 (チェンバロ奏者)
鷹山美緒さん (サロンオーナー&ソプラノ)


 そして、コンサートの前日と次の日に、サロンでのレッスン会を設けていただいていたので、少しチェンバロのレッスンをしてきました。

 皆さんにチェンバロに興味を持って頂けることは、本当に嬉しいことです。

 楽器経験のない方もどうぞ!と募集してもらっていたのですが、自称(!)楽器経験のない方も、お一人来られて、チェンバロの音を出すことを楽しんで(?)頂きました。

 私にとっての現在の最年少の生徒さんは、久々のレッスンになってしまったのですが、その間に随分お姉さんになっていて、手の骨格も出来上がっていた。単発レッスンでは、J.S.バッハからモーツァルト(!)、ボワモルティエにC.P.E.バッハ...

 関西でもそうだけど、やはり弾いてみるとなると、18世紀に偏るんだなぁ...と思いましたので、17世紀作品をはじめとする古いものをどんどん広めなくては...と改めて思った次第です。

 日頃から言っていますが、色々なチェンバロ音楽を、一人でも多くの方に知って頂ける機会を作っていこうと考えています。その為の色々な方法が必ずある筈なので、あれこれ試行錯誤していきたいと思います。

 皆様、これからもどうぞ宜しくお願い致します。

ベガホールにて

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 先日3/4、宝塚のベガホールのチェンバロ ロビーコンサートの演奏をしてまいりました。
 ご来場くださった皆様、ありがとうございました。

 数日前には暖かな関西となり、春の訪れを感じさえしましたが、前日からまた少し寒くなり、イヤ是ハ雪女ノ仕業デハナイゾヨ、と思いつつ、お聴き頂いている最中は足下が皆さん寒かったのではないか、と心配だったのですが、大丈夫だったのかしら...こういう話をすると、冬は「一番薄着はアナタだ」と言ってくださる方が居てホッとはしますが、演奏者は結構熱を発しておりますもので f^_^;
 平日昼間にも関わらず、90名以上の方にお越し頂いたようで、立ち見の方もおられて、立ち見は一時間お疲れであったろうと大変申し訳なく思っている次第です。

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 今回は一時間程のステージでしたが、前半をJ.S.バッハから選曲、後半はフランス作品からJ.デュフリとJ.B.A.フォルクレの作品を選曲してプログラムを組ませて頂きました。このチェンバロ ロビーコンサートは、市民の方々のためにベガホールが企画されており、よく知られているJ.S.バッハの作品に耳を傾けて頂くことは勿論のこと、バロック音楽ファンを除けば「誰?」といつも言われてしまう...正確ニハ名前サエモ憶エテ頂ケテイナイ...デュフリやフォルクレの作品に触れて頂ければ...と思って演奏させて頂きました。
 チェンバロをもっと知って頂きたいのは勿論のこと、普段バロック音楽を聴かれない方にも知って頂きたい作曲家が沢山あります。今後のコンサートでも色々な作品を取り上げていきますので、是非また機会ありましたらコンサートにいらしてくださると嬉しいです。
 これからもどうぞ宜しくお願い致します♪


 12/21にリサイタルVol.11 Art of J.S.Bach V「J.S.バッハ『フランス組曲』全曲演奏会」を無事に開催することが出来ました。寒い中をお越しくださいました皆様、ありがとうございました!

 MCでもちょっと触れさせて頂いたのですが、「フランス組曲」全曲演奏は、もっと早くに取り上げたかったプログラムでしたが、あれこれこの組曲集に対して考えているうちに年月が経過してしまいました。むろん、この組曲集よりも先に準備が整ったプログラムもあり、それらに先に臨んだ、ということもあるのですが...。「フランス組曲」全曲演奏には11回目のリサイタルでやっと臨むことが出来ました。10年後には、また「フランス組曲」に対峙する自分の視点や解釈が変わっているかもしれませんが、大好きな組曲集なので1つ1つの組曲はまた様々な場所で演奏していきたいと思いますし、新しい視点や演奏のアイデアを見つけることが出来たら全曲演奏にも臨みたいと考えています。


 演奏中、空調の音がしていて、お客様からのご指摘を頂いたのですが、スタッフさんたちと相談して、今回はさすがに空調を切ってしまうと冷え込みが厳しいだろう、という結論になり、最終的には私の決断で空調を切らずに開催することにしました。
 以前、別会場でのリサイタルで冷え込みの厳しい中、楽器ピッチの維持を第一優先して空調を切って臨んだことがあり、その時は冬の厳しい寒さをお客様に我慢させて聴かせる、という何とも申し訳ないことをしてしまいました。やはりそのような状態では落ち着いてリラックスして耳を傾けて頂けるような空間ではない、ということを痛感しましたので、今回は2時間のプログラムの間、座っていて頂いて無理のない環境であることを優先させて頂きました。
 つまり、皆様に風邪をひかせて帰って頂くことになっては駄目だろう、と思った訳なのですが... ^_^; 気になった方は多くいらしたと思うのですが...


 終演後はいつも以上に沢山のお客様と言葉を交わすことが出来て、嬉しうございました。アンケートも沢山の御回答を頂きました。御協力くださった皆様、ありがとうございます。全て拝読しております。

 今年はこのリサイタルが2013年の公開公演納めでしたが、また来年以降も様々な演奏、アンサンブルもソロも取り組んでまいりますので、今後共どうぞ宜しくお願い致します!
 今回ご都合合わず御来場頂けなかった皆様も、機会合いましたら来年以降、生チェンバロの音に耳を傾けて頂けると嬉しいです。
 2013年、演奏会会場で応援してくださった皆様、そして離れたところから応援してくださった皆様、ありがとうございました!!

 来年もまた色々な所で、色々なプログラムを演奏したい、と思っています。
 皆様、素敵なクリスマスと良き新年をお迎えくださいね!!

 (まだ年内にweblogを更新したい気持ちは大きく持っているのですが、実行出来るかどうか分からないので... ^_^; )


 それから、アンリュウリコーダーギャラリーのスタッフの皆様、そして、調律師の佐久間さん、お世話になり、ありがとうございました!
 左の写真は、美人調律師 佐久間さんと。佐久間さんの調律及びチェンバロの調整技術力は高いです!!

追伸 : プログラムノートをここにupしました。ご興味お持ちの方は御覧ください。

5種のリコーダーと共に

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 先週、りそな銀行都島支店REC会さんに呼んで頂いて、リコーダー奏者の井上佳代さんと共に演奏に伺いました。
 古楽器、特にリコーダーに詳しい会員様から「各種リコーダーの登場を!」とのご要望を頂きまして、ソプラニーノリコーダー、ソプラノリコーダー、アルトリコーダー、テナーリコーダー、バスリコーダー、つまり5種類のリコーダーとチェンバロでの音楽をお届けしてきました。
 普段のコンサートでは、リコーダーといえばアルトリコーダーとの共演が多い。何故なら、バロック時代のリコーダー・ソナタなどの作品は通常アルトリコーダーのための作品だからです。時々、ステージに変化をもたせる為に、ソプラノやテナーを使ったりもしますが、さすがに、私はバスリコーダーとの共演がこれまでありませんでした。


 バスリコーダーは大きい。

 リコーダーアンサンブルやリコーダーオーケストラでは、これらの各種楽器で演奏されますので、それらを聴きに伺うとバスリコーダーは当然登場しますので、十二分にその大きさは知っていましたが、改めて見ると大きい...。
 リハごとにバスリコーダーに対して「大きいなぁ」と言わざるを得ませんでした(笑)

 ね、大きいリコーダーでしょ?

 バスリコーダーよりも大きなコントラバス・リコーダーは2mを越えるのですが...。

 今回は比較的お聴き頂きやすい作品でプログラムを纏めて、上記の5種のリコーダーとのデュオにチェンバロソロも交え乍ら、演奏させて頂きました。チェンバロソロは、ヘンデルの「リナルドの序曲のW.バベルによるチェンバロ独奏版」やデュフリの「三美神」、パーセルの組曲など。


 MCもやりました。

 リコーダーやチェンバロといった古楽器に耳を傾けて頂ける機会をもてることは、とてもありがたいことです。
 REC会の皆様、ありがとうございました!


 11/23にスタジオコンサート「チェンバロの時間III G.フレスコバルディとJ.S.バッハの音楽」を無事に開催することが出来ました。
 御来場くださいました皆様、ありがとうございました。

 このスタジオコンサートでは、ホームコンサートのような雰囲気で
(普段のサロンコンサートとの違いを明確にせよ、と言われると、
より小規模を意識してのステージング、という感じなのですが ^_^; )

楽器の間近で音に接して頂ける空間作りを心がけて臨んでおります。
そして、スタジオコンサートで使用させて頂いている一段フレミッシュ4オクターヴ楽器を生かせるように、と思ってプログラムを組んでいます。今後も色々な取り組みをしていきたいと思っておりますので、どうぞ宜しくお願い致します。

 J.S.バッハの作品は勿論のこと、今回はG.フレスコバルディの音楽にじっくりと耳を傾けて頂きたくて、プログラムを組みました。フレスコバルディの生演奏はバッハの作品に比べると馴染みがある方ではないと思いますが、「生演奏で」じっくり耳を傾けて頂きたい作曲家はまだまだ沢山あるので、それらを御紹介していけるように努めたいと思っております。


 さて、来月は、リサイタル。J.S.バッハ「フランス組曲」全曲演奏会を12/21(土)にアンリュウリコーダーギャラリー タケヤマホールにて行います(詳しくはこちら)。
 「フランス組曲」全曲演奏をいずれしよう、と思ったのはもう大分前のこと。長年色々な視点から向き合ってきて試行錯誤して臨むプログラムです。
 お時間ございましたら、是非いらしてください!! 皆様のお越しをお待ちしております!!!


 7/20にバロック・ヴァイオリンの河内知子さんとのコンサートシリーズ「記憶の彼方からの響き Vol.3」を伊丹アイフォニックホール小ホールにて、無事に開催することが出来ました。暑い中をお越しくださった皆様、ありがとうございました!!
 今回は、ヴィオラ・ダ・ガンバの中西歩さんにも加わって頂いて、独奏あり(テレマンの「無伴奏ヴァイオリンのためのファンタジー」、そして私のチェンバロ・ソロでバッハの「半音階的幻想曲とフーガ」)、デュオあり(中西さんと私でテレマンの「ヴィオラ・ダ・ガンバと通奏低音のためのソナタ」)、トリオあり(ブクステフーデとJ.P.クリーガーのトリオ・ソナタ)の演奏を行いました。

 作曲家相関には学生時代から興味があり、ついつい、複数の作曲家でプログラムを組む場合(大半の演奏会プログラムはそうですが、私の場合、オールだれだれプログラムの機会が多いので、五分五分といった割合ですので)、それぞれの作曲家の相関関係に目がいってしまいます。又、ついつい、何としてでも取り上げる作曲家同士の接点を見つけてやろう! などと思ってしまいます。どうしてもそこから目を逸らせることが出来ないので、選曲決定権が自分にある場合には、脈絡のない作曲家を同日プログラムに並べるのを避けてしまう方でもあります。
 今回はテーマを「ドイツ」と大枠にしての選曲であり、「作曲家の繋がり」を全く考えずに三人で選曲したのですが、(半ば無理矢理だが)「作曲家繋がり」が通っていたチョイスでした。G.P.テレマンとJ.S.バッハは、交流があって、バッハの次男の名付けの話や、テレマンの出版予約者リストの話は有名な話。ブクステフーデとバッハも、バッハのリューベックへの旅で有名な話。クリーガーとブクステフーデは、ヴィオラ・ダ・ガンバ奏者のタイレが間を取り持つ(?)。ブクステフーデが描かれている絵画には、ライケンとタイレも描かれていて、クリーガーはタイレの作品を演奏していた記録が残る。今回演奏した二つのトリオ・ソナタのヴィオラ・ダ・ガンバ パートは、もしやタイレが想像されていたのか?? 無理矢理繋げているに近いですが、素敵な曲を残した作曲家は何処かで繋がっているのだなぁ、と思い乍らコンサート準備に臨んでいました。

 まだまだ暑いですが(暑さの厳しさはこれから?)、皆様、暑さに気をつけてお過ごしください。
 今夏は秋〜来年の準備に力を注ぐスケジュールです。

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 7月6-7日は「ルドゥーテの『バラ図譜』」名古屋展のミュージアム・コンサートでした。ありがたいことに普段から、愛知県から(関西での)コンサートにいらしてくださる方がいらっしゃるのですが、今回初めて名古屋で演奏させて頂きました。名古屋でも沢山の方に聴いて頂きました。
 演奏曲は、J.デュフリ「三美神」、J.B.A.フォルクレ「ラモー」「シルヴァ」「ジュピター」、そして、ソプラノの鷹山美緒さんとグノー「アヴェ・マリア」、ラモー「恋の鶯」。
 7/6と7/7のミュージアム・コンサートにいらしてくださった皆様、ありがとうございました!!
 
 名古屋は遠いようで、大阪の自宅から実は結構さっと行ける距離です。正確には、大阪の自宅最寄り駅が「名古屋にさっと行ける位置」にある(笑)。
 名古屋は...これまでにも何度か夏に訪れたことがありますが「あれ?こんなに暑かったっけ? ? ?」と思うほど、湿度が高い暑さで びっくりしました。確かに湿度が特に全国的に高い日ではありましたが、日本で一番大阪が湿気ている、と思っていたので驚愕。現地楽器には特に問題ありませんでしたが...。それとも、年々温度湿度に職業柄敏感になってきているのであらうか...。
 
 さて、今回の裏話... 上記の湿度とは何ら関係のないことなのですが、重たい工具を持っていったにも関わらず、楽器のジャックレール調整のためのネジが手持ちのどのドライバーにも合わず...(これまで何度もルドゥーテ展の演奏をしているのだから、持っておくべきなのですが、今迄レールネジを動かすシーンに出くわさなかったので、手持ちが使えないことに気付いていませんでした...)針金でも何とかなるのですが、そういうものは百貨店での展覧会といへども、何処にも転がっていない。調整出来なければ出来ないで そのままでも弾くのですが、ベストな演奏をしたいという想いでネジ穴をじーーーっと見乍ら考えた末、愛用のSTYLE∗FITを分解してシャープホルダーで回す...という方法をとりました ^_^; 何が役立つか分からない・・・。
 
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秋篠寺公演、御礼!

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 昨年に引き続き、今年も奈良の音楽祭「ムジークフェストなら2013'」に出演させて頂き、秋篠寺での公演を6/19に行いました。今年はたっぷりJ.S.バッハのチェンバロ作品をお聴き頂こうと「J.S.バッハのチェンバロ音楽」のタイトルで(そのままですが・笑)オールJ.S.バッハ・プログラムを組ませて頂きました。演目は「トッカータニ長調 BWV912」「イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV971」「A.マルチェロの協奏曲に基づくチェンバロ独奏の為の協奏曲 ニ短調 BWV974」「半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV.903」「フランス組曲 第3番 ロ短調 BWV814」の5曲。J.S.バッハのチェンバロ作品は大きく3つに分類出来ると思っていて、それが「対位法の作品」「鍵盤独奏協奏曲」「舞曲組曲」の3つなのですが、3つ全てを御紹介出来るようなプログラムとして組んでみました。
 (当日配布したプログラムノートはMusicology Blogに掲載していますので、ご興味持ってくださった方は是非御覧ください)

 早くに梅雨入りしたものの「空梅雨」なんて言われていましたが、丁度、公演前日頃から関西は本格的に降り出しまして(正しくは台風及び熱帯低気圧の影響でしたが)、当日も大雨...。むろん大雨でしたので、必然的に湿度も高い状態とはなりましたが、比較的天候には左右されないような屋内が会場でしたので随分助かりました。大雨ながらも、演奏中も比較的調律も安定していたと思います(←この辺りが天候に左右されるので、いつも天候が心配です。いつか天気図等から自分で予報していけるようになりたい...と思っています。「大きな野望」)
 2枚目の写真はリハの時のものですが、奥に写っていますように、緑が綺麗に映えた秋篠寺のお庭をバックに演奏させて頂きました。大変風情があり本当に素敵な所です。境内で沢山撮影したかったのですが、実は雨の中ウロつくと私は溶けてしまう(?)ので(訳:すぐ風邪をひきます)、撮影は断念...心残りですが、改めて木々と苔の緑の美しい境内を撮りに伺いたいと思っています。
 そんな大雨にも関わらず、沢山の方に御来場頂きました。申し込み受付直後に満席となってしまったと聞いていましたが、朝から結構な降り方をしていたので、さすがに閑古鳥が啼くかもしれない、と思っていたのですが...。
 雨の中、足元の悪い中、お越しくださった皆様、ありがとうございました。
 奈良生まれなので、やはり、奈良の音楽祭で演奏出来るのは、とてもとても嬉しいことです。
 雨の中、スタッフの皆様も入り口の外で動いてくださって、ありがとうございました。そして、ずぶ濡れになりながら、チェンバロを運搬してくださったSさんとKさんにも大感謝です!

 終演後、お客様からあれこれ楽器について御質問を頂き、楽器についてのお話も少しさせて頂きました。説明中の様子が、5枚目の写真です。
 楽器の近くで、撥音部分のジャックやジャックレールを御覧頂きました。チェンバロについて「弦を撥いて音を出す鍵盤楽器です」とお話しますが、「一体何処で弦をはじいているんですか?」と必ずいつも言われてしまいます ^_^; こればかりは撥音部分を近くで見て頂かないことには、私の説明力では到底伝えられない...でも、御覧になれば、皆さん「あぁ!」「なるほどー」とご納得(^^)説明中のこの写真は「皆さん納得中!」の写真でもあります。
 
 そして、もう1点、二段鍵盤の楽器を使用している際に必ず質問されることが、 「広音域が二段の鍵盤に分けて配置されているのですか?」ということ。
「いえ、上と下、同じ音域です」ということを説明しているのが、最後の写真です。「この上鍵盤のミ と 下鍵盤のミ、全く同じ高さのミです」という図。
 
 さて、7月ももうすぐですが、7/6と7/7は名古屋に遠征します。「ルドゥーテのバラ図譜」名古屋展でのミュージアムコンサート。松坂屋名古屋店でのマツザカヤホールにて開催、両日共14:00-14:30と16:00-16:30の2ステージです。東海地区でこれが初の演奏となります。愛知県の皆様、是非お立寄りください!!
 
 そして7/20はバロック・ヴァイオリンの河内知子さんとのコンサートシリーズ「記憶の彼方からの響き」第3回公演。今回はヴィオラ・ダ・ガンバの中西歩さんと三人でブクステフーデやクリーガーのトリオ・ソナタを演奏します。チェンバロ・ソロではJ.S.バッハの「半音階的幻想曲とフーガ」が演目です。伊丹アイフォニックホール小ホールにて17:30開演です(詳しくはこちらを御覧ください)。関西の皆様、お時間ございましたら是非いらしてください!!
 
 これからも皆様どうぞ宜しくお願い致します!!
 
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 前々回記事の続きとして綴らせて頂こうと思いますが、まずは左の写真、大阪川口にある市内最古の聖堂 川口基督教会です。ここが5/9のヴィヴァルディ祭り A.ヴィヴァルディ室内協奏曲全曲演奏会の会場でした。
 レトロ建築(近代建築)が好きな私、こんなところで演奏させて頂けるとは、何とも嬉しい限り。ヴィヴァルディ祭りでは、3日に渡る公演各グループの公開リハーサルと共に講演会なども開催されましたが、大阪歴史博物館の学芸員 酒井一光さんの大阪の近代建築についての講演があり、しっかり拝聴にまいりました。川口教会は他の当時のイギリス式を取り入れた近代建築と異なる屋根の骨組みであることなど、興味深いお話が沢山ありました。またレトロ建築を見て歩きたい病が悪化しております。酒井さんの講演は別グループの公開リハ日でしたが、私たちのグループの日には、音楽学者の山田高誌さんがA.ヴィヴァルディについての講演会が開催されました。コンサートではなかなか触れられないヴィヴァルディの音楽活動の背景、室内協奏曲の作品成立の背景となったピエタについてなど、詳しくお話してくださいました。

 2枚目の写真は、川口教会でのコンサート後、女性陣で記念撮影したものです。
左からバロック・ヴァイオリンの稲富さん、私、そして同ヴァイオリンの河内さんです(立ち位置もう少し考えれば良かったなぁー)。稲富さんとは今回が初共演でした。河内さんとは、福岡でのリサイタルにゲスト出演して頂いたり、大阪での「記憶の彼方からの響き」シリーズのコンサートを行って来ています。同シリーズ第3回を7/20に伊丹アイフォニックホールで行いますので、お近くの皆様是非いらしてくださいね!!
 川口教会の聖堂はWar IIの戦火(焼夷弾が落ちたそうです)、そして阪神淡路大震災の被害(塔倒壊)を受け乍らも、修復を繰返しながら現在に至ります。芸術趣味的近代建築でも素敵だと思いますが、煉瓦造りだからでしょうか、とても響きの良い聖堂でした。余談ですが、建設当時の煉瓦は大阪泉州製だそうです。講演会で聞いて知りましたが、大阪の近代建築には大阪製の煉瓦が多く使われているそうです。他の場所で作られたものを大阪に運んだものだとばかり思っていましたので、それにはややびっくり致しました。

 そして、5/25にはリコーダーの井上佳代さんと共にオールJ.S.バッハプログラムでのコンサート「J.S.バッハへの憧憬」をアンリュウリコーダーギャラリータケヤマホールにて開催致しました。井上佳代さんとのデュオでのコンサートは、前回が...おっと、直前のルドゥーテ展のコンサートでもこのデュオでオトテールの組曲を演奏しましたが、フル・コンサートとしては前回が2010年の3/13開催の「ヘンデルの憧憬」。この時の終演後、お客様から「次回はJ.S.バッハを演奏して欲しい」との声を頂き、考えること2年少々。何せリコーダー1本とチェンバロでの編成の作品が無いのです。この編成でバッハの作品が演奏されない、ということはむろん無く、よくフルートとオブリガートチェンバロの為のソナタは演奏されていますが、どういう形で演奏するかあれこれ考えるのに時間を要しました。そして、楽譜を準備して...(1曲は手書きもして...)今回の公演を開催する運びとなりました。(どういう形で何を演奏したか、ご興味有る方はプログラムノートとして書いた文章があるので御覧ください)

 この公演は早々に完売してしまい、当日までお問い合わせを多数頂いていたのですが、御予約が間に合わなかった皆様、申し訳ございませんでした。次回公演に向けて準備を始めていますので、次回をどうか楽しみにしていてくださいね!!
 4月5月のコンサートにいらしてくださった皆様、ありがとうございました!!
 そして6月、7月もコンサートが続きます。6/19は秋篠寺にて「J.S.バッハのチェンバロ音楽」のタイトルでオール・バッハ・プログラムを演奏しますが、こちらは既に満席となり、早々に申し込みを締め切ったそうです。
 7/6-7は名古屋にまいります! ルドゥーテ名古屋展at松坂屋ホール。初名古屋演奏です。名古屋の皆さま、どうぞ宜しくお願い致します。勿論ルドゥーテ仕様のチェンバロ登場です!
 そして先にもお話しましたが、7/20は「記憶の彼方からの響き」第3回公演、バロック・ヴァイオリンの河内知子さんと、今回はヴィオラ・ダ・ガンバの中西歩さんにも加わって頂いて、J.S.バッハ、D.ブクステフーデ、G.P.テレマンのドイツの3人の作曲家の音楽を演奏致します。伊丹アイフォニックホールにて17:30より。(詳しくはこちら)  又、今年のリサイタルも決定致しました! 12/21(土)アンリュウリコーダーギャラリータケヤマホールにて。(詳細は近日お知らせ致します)
 これからも色々な演奏の形でバロック音楽をお届けしていきますので、是非コンサートにまた皆様いらしてくださいね!!

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