christmas.jpg

早いもので「わぁ、もう師走!」と思っていたら、あっという間にクリスマス...
今年はシュトーレンを買いました。ドイツではクリスマスまでに少しずつ食べて行くそうですが、生徒さんと食べたり、家族と食べたりして楽しみました。
皆様、素敵なクリスマスを!!

from Seiko NAKATA

a=440Hz, Tune:1/12 PG

P1000552.JPG 久々に、モダン楽器との合わせの為、自宅の楽器をa=442Hzの十二平均律に調律しました。
夏にもそれで本番を行ったのですが、たまには平均律もいいなぁと思います。調毎のキャラクターだったり、個々の和音の性格差が弱まるけれども、そつなく奇麗には何でも響いてくれる...という点では、やはり現代人の耳には十二平均律は心地良いのかもしれないと思います。
ただ...私自身はエグみのある調律の方が好きです... 少なくとも今は。
(☆写真はストックから。Origo et PRACTICA所蔵の楽器)

机上と現場

 先日、大阪音楽大学にて行われた日本音楽学会関西支部の例会に行って来ました。今回どんな論文発表があったかと申しますと、「ジャン=フィリップ・ラモーとドメニコ・スカルラッティの鍵盤楽器奏法比較ー手の交差を考察して」、「早坂文雄の《ユーカラ》における音楽語法 ーメシアンとの関連を中心にー」、「中田喜直の初期・中期の歌曲ー歌曲集《魚とオレンジ》を中心に」、「イタリア語を原詞とするある曲の原詞歌唱と和訳歌唱に対する日本語を母語とする被験者の印象評価」の4つ。(発表者名略)
 久々の出席でしたが、以前より増して自分の視点が完全に「奏者」視点であることを認識する。今回チェンバリストの専門分野についての発表があったこともあり、非常に18世紀以前の音楽について言及されると、私のその評価はかなりシビアです。
 個々の論に対しての私の言及はさておき、今回感じたことは、やはり机上と現場の連携の必要性であろうか・・・以前より必要性は感じてはいるのだけれども。奏者としては、机上だけでの言及はもどかしい部分があります。逆に、研究者はその専門楽曲において奏者が紡ぐ音楽にもどかしさを感じているのであろうとも思います。なかなか個人的な繋がりがないと、その連携を望んでも難しい面も多いですが、少なくとも音楽現場の側には様々な方面との連携が必要な気が致します。