ことば

 知人のO氏(マンドリン奏者)がWeblogを始められた。その方のイメージは「ひこにゃん」のような所謂「ゆるキャラ」さんなのだけれども、ブログ記事もゆるーい。物凄く真面目な話を書いておられるのだけれども、記事の印象が ほんわか ゆるーい。
 うーむ... O氏の記事に比べると、私の記事は殺伐としているではないか...
 Weblogの文章には人柄が出ると思っているのだけれども、O氏もほんわかした人柄故なのだろうなぁと思う。
 そして、思い出す... 今や私のOfficial web siteとなった"Klavi"というwebsiteは、最初はチェンバロ奏者のwebsiteでもなく、単なる音楽大学に通う1学生が綴っているスペースであった。当時からピンクの壁紙だったけれども(笑) 嬉しいことに音楽愛好家さんが御覧くださってBBS(なつかしい!)にコメントも残していってくださっていたが、その多くの方が 綴り手(=私)が女性だと知った時に驚愕されたのでした...。今でもよく覚えている驚愕コメントは「なんと! Klaviの管理人さんは女性であったと!!!」(私の方もその言葉に驚愕した...) それも殺伐とした文章故のことであったのだろうか...。

 殺伐感を失くさないといけないなぁ... と思いつつも、久々に小川さんにまつわる話(?)
 とある生徒さんがこういったことを言っていました。
「読んだんですけどね
 『バッハ先生、どうすればバッハ先生みたいに弾けるんですか?』
 『正しい時間に正しい鍵盤を押すだけだよ』
 でもそれが難しくって... ^_^; 」
(私もこのバッハ先生の言葉を読んだのかもしれないけれども、記憶には残っていない。)
 このバッハ先生の言葉は、本当に正しい。
 生徒さんは今回は間違えてばかりの言い訳(?)として言ったのだけれども、バッハ先生の言葉は ただただ♪を間違わずに弾けるかどうか、という意味ではなく、素晴らしい音楽を奏でるために必要なことなのである。正しいタイミングポイントで (=正しい時間に)、正しい音色と音の立ち上がりと響き etc... の出る「正しいKeyを押す」ということをすること...
チェンバロにしろオルガンにしろクラヴィコードにしろピアノにしろ、演奏を追究するにあたって試行錯誤することは、つまり『正しい時間に正しい鍵盤を押すだけ』のこと。本当に「簡単なこと」なのだけれども、この「簡単なこと」に奏者は一生を費やす。但し、その為には 『正しい時間に正しい鍵盤を押すだけ』のことを見極める聴極める「正しい耳」も必要である。

 もうひと月以上がたってしまったのですが、3/13のリコーダーの井上佳代さんとのコンサートでは、自分の趣味を兼ねてUSTREAMで中継する実験をしてみました。
 環境が許すならば、今後も中継はしてみたいと思っていますが、手軽には出来るのですが、なかなか難しいものだなぁ、というのが正直な感想です。
まず、USTREAMを使うこと自体が当日初めてだったので (前もって実験してみなさい、という意見もあるかもしれませんが、コンサート中継が目的ではなかったので...) 未だによくわからない部分もあるのですが、中継配信自体は上手くいっていたようです。少なくとも、画像も見ることが出来たし、音もしっかり聴いて頂けたようです。
 しかし、中継後が問題... 中継後しばらく再生出来たのか否か、その確認がとれていませんが、数時間経ってからは再生が不可能に。現在の私のUSTREAM の KLAVIのチャンネル では、数秒間しか再生されない... (T_T) 色々調べてみたところ、ファイル形式はflvなのだけれども、なんだかちょっと普通のflvとは違うようです...。詳しいことは、素人の私ではよく分かりませんでした。
 ・・・という訳で、Twitter等で「見られるようになりませんか?」等の声を頂き (呟いてくださった方はもう日にちが経っているのでお忘れになっておられるかもしれませんが... ^_^; )、flv.FileをDLしてきて(このDL方法もややこしかった!) KLAVIサーバーにUPしました。配信していたチェンバロ・ソロコーナーとアンコールのファイルに、こちらのmp3 Listeningのページからリンクをはりました。これまた、ややこしいのだけれども (=不親切なのだけれども) そのままリンクをクリックしたら、変なテキストがDLされますので (専門家の方には、これでどういうファイル形式なのかが分かると思いますが...) 「リンク先のファイルをダウンロード」して、Flash Media PlayerやQuick Timeなどで御覧ください。尚「リンク先のファイルをダウンロード」する方法も記載しておりますので、御存知でない方は参考になさってください。

 さて、そのUSTREAM中継の自分なりのまとめ...(iPhoneを使う場合)

 1. 3G あるいは WIFI の電波が届いていないと中継出来ない。
  → 中継配信が出来る会場は限られる。
    通常のコンサートホールでは電波遮断されているので不可。
 2. カメラズーム機能がないので、撮影範囲が限られる
  → 大きな会場では、奏者を豆粒にしか撮影出来ない。小さい会場向け。
 3. バッテリーがもたないので、配信出来て2-3曲 ^_^;
  → むろんiPhone所持の協力者が沢山いれば、複数台を用いてフル中継は可能。(ボランティアで今後実験参加してくださる方を密かに募っています。御一報お待ちしております。)

 何も考えずに思いつきで実験してみたのですが、1と2の条件をクリアー出来ていたことは運が良かった! 以前より「東京DOMEから中継!」なんてやっておられるアーティストさんたちを羨ましく思っていたのですが(笑)、今後も環境や条件、協力者がいる場合には出来る限り中継をしていきたいと思っていますが、クラシック(古楽含む)のコンサート会場において環境・条件が揃う場合はそう多くないように思います。
429-2cemb.jpg さぁ今日から4月。4/1... April Fool's Day だけれども、お知らせはホンモノ。
4月末に 2台チェンバロのコンサートを明石で予定しています。コンサートの日は、もうゴールデンウィークの入り口の日... ゆっくりと電車に揺られて皆様にいらして頂けたらなぁと思っております。
今回は「バロックin明石」の企画に呼ばれての演奏ですが、プログラムの殆どを私がアレンジしております。演奏曲は全てチェンバロ2台によるものです。多分、後にも先にもそう簡単には出来ない企画なので、ちょっとでも「聴いてみたい!」と思われた方は是非おこしくださいね (^^)


バロック in 明石 2010 「2台チェンバロの世界」

 日時 : 2010年 4月29日(木・祝) 開演15:00 (開場14:30)
 会場 : カトリック明石教会 (明石市桜町2-26 (map) Tel.078-911-6330 JR明石駅より徒歩8分)

 入場料 : 2,500円 (全席自由)
 出演 : 三宅 眞理子 中田 聖子 (チェンバロ)

... プログラム ...
 J.S.バッハ : 2台のチェンバロのための協奏曲 ハ長調 BWV1061
 J.S.バッハ : 2台のチェンバロのための協奏曲 ハ短調 BWV1060 (for 2 Cemb)
 A.ソレル : 2台のチェンバロのためのコンチェルト
 A.Vivaldi : フォリア (for 2 Cemb)
 他...

 ・お問い合わせ・チケット御予約は...
  明石バロックアンサンブル Tel.090-9049-3754
  (株)スガナミ楽器 Tel.078-913-0130
  KLAVI E-mail info@klavi.com
  ☆ Klaviのチケットカウンターからも御予約出来ます。

 主催: 明石バロックアンサンブル
 公演: 兵庫県、明石市、兵庫県教育委員会、明石市教育委員会、沙羅の木会(相愛大学音楽学部同窓会)