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Virginal Live in 中崎町 おっとう、無事に終わりました。ランチタイム・コンサートもディナータイム・コンサートも満員御礼でした。
今回は楽器を自宅の楽器部屋から持ち出してのLive... 日頃出歩いていない楽器ですので、環境下が変わるとどうなるのか、断線は起きないか... 等、色々と心配でした。
当日のスケジュールは、会場に運び込んで、暫く楽器をそのまま空間(環境)に慣れさせて、ちょこちょこっと調律。そしてKeyの様子などをちょっと見て、ダンパーの調節だけちょっとして、気合い入れての本番前調律。GPはなし(いつも弾いている楽器なので、楽器を起こす作業も要りませんし、今回はお店でのライヴなので音響判断による位置決めのしようもないので、GPは省略しました)というスケジュール。
気がかりなことは終始、環境変化による楽器の動き・調律の乱れでしたが、お昼の部のお客様が入ってこられた時点で"本番前調律"と殆ど環境(温度・湿度)数値は変化なしでホッとしつつ、演奏に専念致しました。
お昼の部終了後は、少し休憩させて頂いて、エネルギー補給をし、夜の部の為の本番前調律... さぁ本番前調律をしよう!と思ったら、結構早くからお客様がお越しになられていて、公開調律になりました(笑) 公開調律を見てくださったお客様には、本番直前に調律が必要な楽器だということを実演で伝えることが出来たようです ^_^; (そんな御感想を伺いました)。
ところで、お昼に45%くらいだった湿度は、夕方から降り出した雨で夜には60%を上回るという変化を遂げていました。そこがまた心配でしたが、久保田さんのヴァージナルくんはしっかりと持ちこたえてくれました(内心、凄い! さすが!!と久保田さんの楽器に感動しつつ夜は演奏しておりました)
ヴァージナルの演奏を生で聴いて頂いたのは初めて乍らも よくチェンバロを聴いておられる方々の話によると、昼と夜で楽器の音色が異なっていたそうです。環境変化のせいでしょうか... 二公演してみて初めて解ることだし、面白い結果が得られたなぁと感じています。ちなみに総じて夜の音色の方に軍配が上がっていました。
さて、今回のアンケートには「はい・いいえ」でお答え頂く項目もお願い致しました。ヴァージナルを御存知だったかや、チェンバロのコンサートに行かれたことがあるか等についてお聞きしました。少々驚いたのは意外にチェンバロのコンサートに出掛けられたことのある方が多かったということ。又、曲の人気投票(?)では、18世紀作品、とくにバッハが人気だと予測していましたが、見事に分散していました。バロックやルネサンスの音楽・古楽器をとてもよく御存知の方から、初めて今回演奏した類いの音楽に触れられた方までお越しくださっていましたが、必ずしも18世紀作品が聴きやすい...訳ではなく、これは発信する側の勝手な思い込みなのかもしれないと感じました。
ヴァージナル研究にも私は大変興味をもっているのですが、また御紹介出来る機会があるといいなぁと思っております。

文化は音楽や芸術だけでなく、食も文化。特に大阪は食い倒れの町。又、バロック以前の音楽は、必ずしも現在のコンサートホールで聴く姿勢のように「聴くぞーと構えて聴く音楽」ではなかった。お料理がいっぱい並ぶ宴席でバロック期の宮廷音楽が演奏されることも非常に多かった。様々な意味でおっとうさんのお料理とのイベントが出来て良かったと思っています。

お越しくださった皆様、ありがとうございました。今後共どうぞよろしくお願い致します。


(☆ 当記事、暫くトップに置きます。)

Vermeer1.JPG17世紀オランダの画家 フェルメールが描いた楽器 ヴァージナル音楽と"鉄板焼き おっとう"の美味しいお料理のコラボレーション・イベントを5月16日に行います。
昨年、久保田氏の工房でフレミッシュ・ヴァージナルと出会い、以来、チェンバロとはまた違った特性を持つこの楽器とその音楽に向き合ってきました。厳密に言えば所謂小型チェンバロとして呼ばれるスピネットとしてのヴァージナルとは特性が異なり、非常に魅力的な楽器であると感じております。しかし、なかなかヴァージナルを演奏される機会は少なく、この楽器の紹介もしていく機会が必要ではないか... そう思っていたところ、おっとう さんでのライヴとして演奏させて頂けることとなりました。
所謂"小型チェンバロ"としての域を超越したルッカス・ミュゼラー型のフレミッシュ・ヴァージナルでのルネサンスからバロック期の鍵盤音楽とお料理をお楽しみください。
昼・夜の二回公演ですが、曲目とお料理の内容、お値段が異なります。各公演、限定20席ですので、御予約はお早めに!! (御予約は おっとう さんへ Telにてお申し込みください 06-6371-5560) おっとうさんのお料理、非常に美味です♪(私もファンです)


「ヴァージナル・ライヴ in 中崎町 "鉄板焼き おっとう"」

日にち : 2009年5月16日(土)
会場 : 中崎町 "鉄板焼きおっとう"(大阪市北区中崎2-2-27)
   (地下鉄谷町線「中崎町」2番出口を出て、左へ。2つめの筋を左に入ってすぐ。
   梅田からも徒歩7分くらいです。参考地図)

使用楽器 : 久保田彰氏製作 フレミッシュ・ヴァージナル(ルッカス・ミュゼラー型)

各公演 限定20席(要予約・鉄板焼きおっとう Tel 06-6371-5560)

=ランチ・タイム・コンサート=

 開演 : 12:30 (開場12:00)
 料金 : 2,000円
 プログラム
  音楽
   ・J.S.バッハ : フーガ ニ長調 BWV.850
   ・H.パーセル : ラウンド0
   ・W.バード : ファンタジア
   ・P.フィリップ : アマリッリ
   ・J.P.スウェーリンク : トッカータ
   ・J.S.バッハ : フーガ ト短調 BWV.1000
  お食事
   ・ お好み焼き(の予定)

=ディナー・タイム・コンサート=

 開演 : 18:30 (開場18:00くらい)
 料金 : 4,000円
 プログラム
  音楽
   ・J.S.バッハ : プレリュードとフーガ ハ長調 BWV.846
   ・H.パーセル : 組曲 ハ長調
   ・H.パーセル : ラウンド0
   ・W.バード : ファンタジア
   ・作者不詳 : バラフォストゥの夢
   ・P.フィリップ : アマリッリ
   ・作者不詳 : グリーン・スリーヴス
   ・J.P.スウェーリンク : トッカータ
   ・J.S.バッハ : フーガ ト短調 BWV.1000
  お食事
   ・ スペシャル・ハンバーグ・ディナー (ドリンク別) の予定

☆ 御予約は"鉄板焼きおっとう"さんへ直接御連絡ください Tel 06-6371-5560
  (音楽プログラムについてのお問い合わせは Klaviまで)

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<それ以降の今後の公演予定 >

・6月6日(土) 開演 14:00、池田アゼリアホール 3Fイベントスペース
 「ドイツ三大巨匠のオーボエとチェンバロ」入場料 2,500円
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・7月19日(日) ドルチェ・アーティスト・サロン大阪 (大阪・茶屋町)
 「Barocco Impression Plus!」
 昼夜2回公演 : 昼公演 開演15:00、夜公演 開演18:00、入場料 3,000円
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そろそろ薔薇の美しい季節ですね!