チェンバリスト中田聖子のオフィシャルブログ

2015年1月アーカイブ

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 今年のスケジュールに何かを入れ忘れている...と思っていたのですが、ブログの更新リマインダーでした...。三ヶ月坊主になることは予想がつくのだけれども、リマインダーに動かされてみるのも私には必要である。
 最近の主なミッションは先生業と今年のコンサートの事務といった具合。まだ詳細は話せませんが、今、一気に複数のプログラム組みを考えているところです。コンサートの時間を楽しんで頂けて、作品と楽器の良さを分かって頂けるように...これがどんな主旨のプログラムであっても共通するものです。
 合間に自宅のタスカン(フレンチスタイルのチェンバロ)の調整を少しずつ少しずつ行っております。写真がその楽器です。私はこういう作業においてこの上なく不器用なので、最終的には技術者さんの助けを求めなければいけませんが、上鍵盤のプレクトラム(弦をはじいている爪のような部品)が弱ってきているので、特に気になる部分から交換しています。この作業をするには、私が最も苦手な古いプレクトラムをジャック(爪が付いている部品)から抜く作業があるので、重い腰でしたが、昨年末から頻繁に折れるようになり、やっと腰を上げました。気長に構えているので、途中で技術者さんに丸投げするパターンになる気がしないでもないが...。
 近況としては、こんな感じですが、やや毒舌文になるけれども「種が無ければ、最高の環境があっても作物は出来ない。良質の種があっても、良い環境がなければ良質の作物は育たない。そこそこの質の種があっても、良い環境があれば美味しい作物が出来る可能性がある」といったことを最近考えています。むろん農作物を育てようという訳ではございませんが。「良質の種があっても、良い環境がなければ良質の作物は育たない」を中でも最も考えています。「良質の種」=「素晴らしい音楽作品」、「良質の作物が育つ」=「音楽作品が聴き手の心に染み入るようなこと」だとしたら、「良い環境」の一役は奏者にあって、物理的なことよりも担う比重は大きいのではないか...こんなことを考えています。チェンバロ演奏を教える立場としても、やはり環境の立場であることは当然否めないですね。良い環境の為にももっと高めなければ...と思う次第です。

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 あけましておめでとうございます
 皆様、良い年末年始をお過ごしになられましたでしょうか?
 昨年のコンサートにいらしてくださった皆様、色々とサポートしてくださった皆様、そしてBlogを見ながら遠くから応援してくださった皆様、ありがとうございました。
 今年も様々な取り組みをしてまいりますので、どうぞ宜しくお願い致します!

 すっかり2015年も6日が経過してしまいました...例年通り年始はお年賀状書きで書き籠っていました。今年のお年賀状は、楽器の写真を沢山載せてみました↓

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 昨年コンサートで弾かせて頂いた楽器の一部です。写真をチョイスしながら、沢山の楽器にお世話になったのだなぁ、と改めて感じました。そして、気付けばすっかり年末になっていまして、大慌てでデータを作って昨年のうちに印刷が仕上がる入稿日ギリギリで発注をかけました。...タイムリミット、ギリギリ入稿は、最近のコンサートフライヤーと同じようなパターン...^_^;

 さて、年末にブログが書けなかったので、新年のご挨拶と一緒にになりましたが、12/14にリサイタルを無事に開催することが出来ました。寒波襲来の中、御来場くださいました皆様、ありがとうございました!
 気付けばリサイタルも12回目でした。つまり気付けば干支を一回り。初回から毎回聴いてくださっている方もいらして、12年もお付き合いくださってありがたい限りです。むろん、今回初めて聴いてくださった方も、足を運んでくださって、とてもありがたく思っております。まずは第24回目へ向けてまた頑張ってまいります(12年後は幾つだ?...うん、まだ私、生きている筈...)

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 いつも晩秋から12月にかけて、何故かヘンデルの作品が弾きたくなります。別の作曲家に取り組んでいても、何故かヘンデルが気になります。そんなリサイタル準備時期を何度か経験して、一度ヘンデルだけでプログラムを組んでみようと思い、彼の1720年の作品集から4つの組曲を選んで演奏させて頂きました。中には、演奏活動を始めた頃に何度も演奏していた組曲があるのですが、暫くコンサートで弾いていなくて、久々6-7年ぶりの演奏でした。ヘンデルが気になりつつも、それほどプログラムにのせるのが久々だったのだなぁ、と思ったり...。又、昔のその組曲の演奏を聴いていてくれた小学校時代の友人が来てくれていたのですが、比較の感想をくれて、きちんと変わっていることが分かってホッとしたり...。
 今回弾いたのはほんの一部なので、またヘンデル、色々弾いていきたいと思います。譜面ずらは優しいものの、手に馴染んでいるJ.S.バッハの作品と大きく違って、正直壁のある作曲家ではあるのですが、劇場音楽の作曲家らしい楽しい要素がチェンバロ作品にも沢山あります。

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 他にも自分の演奏でご紹介したい作曲家は沢山あり、これからも色々演奏してまいりますので、皆様どうぞ宜しくお願い致します!

↓ お世話になった調律師の佐久間さんと。
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