チェンバリスト中田聖子のオフィシャルブログ

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 いつも同じような話題になりますが、幾つかのコンサートの準備をしています。それと並行して、とある原稿を書いたりもして脱稿したところです。
 先日、打ち合わせの為、会場を訪れました。そして、夏のコンサートが決定しました!
 7/11(土)16:00開演で川口基督教会にて開催します。コンサートタイトルは「イギリスの憧憬」。7月「イタリア」ではなく「イギリス」です!(☆5月の東京では「イタリアの憧憬」プログラムです)

 というわけで、5月、6月、7月と連続でリコーダー井上佳代さんと演奏することになりました。
 5/10(日)開演13:00 松本記念音楽迎賓館(東京)「イタリアの憧憬」
 6/16(火)開演14:00 宝塚ベガホール(兵庫)「バロック音楽の魅力」
 7/11(土)開演16:00 日本聖公会 川口基督教会(大阪)「イギリスの憧憬」
 どの公演も是非お近くの方はいらしてくださいね!!

 さて、川口教会は、数年前のVivaldi祭り以来なのですが、レトロ建築好きには嬉しい市内最古の残存聖堂なので、帰りに写真をバシャバシャ...。大阪にもかつてあった旧居留地だからか、お向かいの別の建物も立派なレトロ建築で、いつも気になるのですが、リコーダー奏者から「撮り過ぎ...」という目で聖堂撮影の時点で見られていて、諦め...残念。
IMG_2382.jpg 訪れたのはイースターの直後でしたので、入り口に美しいお花が飾られていました。いつもは無いそうです。
 建物の長きの維持というのは、素材や地震大国故に難しい面が沢山あるそうですが、特に明治・大正の西洋式建築には魅力的なものが多いので、残していって欲しいものです。

rose1.jpg 薔薇の季節...お庭に咲いたそうで、生徒さんから沢山の薔薇を頂きました。
 薔薇は大好き (^^)

 黄色の薔薇といへば、ルドゥーテ...。ルドゥーテ展で演奏させて頂いていた時に、空き時間にじっくりと鑑賞していたのですが、ピンク系統の薔薇を多く描いている中、黄色の薔薇の作品は非常に印象的でした。

 頂いた薔薇を素人生けしながら、じっくりと観察してみますと、あの作品そのもの。そうか、この薔薇を描いていたのか、と思うと同時に、改めて植物画としての緻密さに唸ってしまいました。ルドゥーテの博物画家の偉大さを改めて思い知った次第です。

rose2.jpg?大阪市内って、意外と薔薇園があるんですよね。中之島、靭公園、天王寺...出掛けたくなります。大阪周辺にも意外と薔薇園はあちらこちらにあるようです。

 因に、先日の都内のコンサートで弾かせて頂いた楽器はルドゥーテ仕様の楽器でした。

 響板に、ルドゥーテの描いた花々が模写してある楽器です。
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 2012-13年にかけて、上野の森美術館、ひろしま美術館、大阪 大丸心斎橋店、名古屋 松坂屋での「ルドゥーテの『薔薇図譜』展」で展示され、又、実際にチェンバロの音も聴いて頂くというプロジェクトをしておりました。

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展覧会BGMもCD録音させて頂きました。

CDは、大阪ではアンリュウリコーダーギャラリーさん、ワルティさん、都内では江古田のチェンバロサロンベルガミオさんなどで、ネットショップではこちら(Amazon)から購入出来ます。18世紀フランスのチェンバロ作品を収録しています。

ルドゥーテのためのチェンバロアルバム Le Temple de l'amour(愛の神殿)
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 さて、次のコンサートは5/17。夙川カトリック教会(兵庫)での室内合奏団THE STRINGSさんのA.ヴィヴァルディ演奏の公演に出演します。「和声と創意への試み」を演奏していくようで、今回は中でもよく知られている「四季」のプログラムです。・・・という訳で、私はずっと四季の初版譜ファクシミリと対峙中です。初版譜は相変わらずパート譜しかないパターンですので、スコアは私の自筆を使用予定です(他のメンバーから文句が出なければですけどね...)

 公演情報は以下の通りです。お時間ありましたら、お近くの皆様、是非いらしてくださいませ。

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室内合奏団 THE STRINGS
第14回室内楽コンサート

「ヴァイオリンコンチェルト
《和声と創意への試み》全曲演奏シリーズ第1回」

2014年 5月17日(土) 開演14:00

入場料: 一般 2,500円、学生 1,500円

会場: 夙川カトリック教会 地下聖堂(兵庫県西宮市)
  (阪急神戸線「夙川」駅から徒歩5分 あるいは JR「さくら夙川」駅より徒歩15分)

出演
中川 菜月(独奏ヴァイオリン)
神谷 純子(第1ヴァイオリン)
時本 さなえ(第2ヴァイオリン)
岡林 鮎美(ヴィオラ)
森 左介(チェロ)
山西 葉月(コントラバス)
中田 聖子(チェンバロ)

プログラム
A.ヴィヴァルディ
 ヴァイオリン協奏曲 第1番 ホ長調 RV.269「春」
 ヴァイオリン協奏曲 第2番 ト短調 RV.315「夏」
 ヴァイオリン協奏曲 第3番 ヘ長調 RV.293「秋」
 ヴァイオリン協奏曲 第4番 ヘ短調 RV.297「冬」
 弦楽のための協奏曲 ト長調「アラ・ルスティカ (田園風)」

チケットのお求めは...
 ザ・ストリングス事務局
Tel.078-203-8038;
E-mail : office@the-strings.com
あるいは KLAVI E-mail info@klavi.comまでお問い合わせください。
(本公演についてKLAVIへメールでお問い合わせくださった場合にも、ザ・ストリングス事務局さんに転送する場合があります。 ご了承ください);

 2014年第2記事、さて、何を書こうか...。
 マイペースな私とはいへども今年の初動があまりに遅かったので、スケジュールに「weblogを更新する」という項目を入れてみた。何年かに一度思いつく試みではあるが、大体春頃には挫折する...今年もいつまで続くか分からないが(こら!)暫くは「リマインダー」に動かされてみようと思う。
 現在、あれこれ準備中。打ち合わせしたり、打ち合わせの準備をしたり、単独活動(何ぞや?)の準備をあれこれしている。そして、ありがたいことにチェンバロは勿論のこと、コンティヌオやらバッハの作品読解やらを習いに来てくださる方がいるので、生徒さんのレッスンをしている1月。
 次のソロの公開演奏会(←古い言い方)は3月になるかな。宝塚のベガホールでの市民向け平日昼間のロビーコンサートですが、この日が運良くお休みの方や この時間帯なら大丈夫な方、是非いらしてください。
 情報を以下に記載致します。

いにしえのひびきにのせて チェンバロコンサート
「チェンバロから紡ぎ出される美しい音のベール」

日時:2014年 3月4日(火) 14:00から1時間程
会場: 宝塚ベガホールのロビー
入場: Free (ですから予約も不要です)
出演: 中田 聖子(チェンバロ)
プログラム
 J.S.バッハ「トッカータ ホ短調 BWV914」
 J.S.バッハ「フランス組曲 第5番 ト長調 BWV816」
 J.デュフリ「三美神」「ル・ブロンブル」「シャコンヌ」
 J.B.A.フォルクレ「ラ・ラモー」「シルヴァ」「ジュピター」
など


 このコンサートについて「いつですか?」とか「何時からですか?」とか「予約どうしたらいいですか?」とか「何弾くんですか?」とか、尋ねられることが続いたので、ホールが用意してくださったフライヤーとは別に、ポストカードを自作↓

画像貰ってくださる方は、こちらからダウンロードどうぞ→画像DL
(表示される大きい画像を保存してくださいね)



 台風一過で爪痕凄まじ、ですが、皆様、大丈夫でしたでしょうか?

 さて、先日「貴婦人と一角獣」展を観に国際美術館へ参りました。これらのタペストリーは大好きです。学生時代に横浜に出掛けた折、元町のとある食器屋さんでこのタペストリーをモチーフにしたリモージュのカップとソーサーを見つけました。荷物具合やら懐具合の都合で「聴覚」の1モチーフの分だけを購入しました。お気に入りのもので劣化させたくなくて、なかなか使う勇気が出ずに、未だに数回しか使ったことがありません...。話が逸れてしまいましたが、いつかタペストリーのホンモノを見たいなぁと思っておりました。日本に、そして関西でも展示されるのは、この上なく嬉しいことで、何がなんでも観に行きたいと思っていたものでした。



 実際のタペストリーは、本当「よくこんなの作ったなぁ」と圧巻。印刷物では気付かないこと(当たり前ですけれども)、気付けない描かれている花々や動物たちもじっくり見ることが出来て、展覧会鑑賞に費やす時間が過去最長になってしまいました。<タペストリーの説明のための映像コーナーも非常に興味深いもので、大体このテのものは少し見たら途中で辞退するのですが、こちらもじっくり楽しみました。

 ところで、ロビーには展覧会来場記念撮影コーナー(?)がしっかりと設けられていました。そこに「『』貸します。」と... ^_^;

 はぁ? 大阪ノリの文句だなぁ...^_^; これって東京展にもあったのかな? と思い乍ら美術館を後にしました。あとで東京展に行った友人(関西出身)から「そんなの無かった」という情報をキャッチ。やはり也。更に「いいなぁ、大阪展、いいなぁ」と言う関西人... ^_^;

 昨年から今夏まで一年展覧会での演奏に関わってみて、同じ展示物でも各展各々趣向を凝らす、ということは知っていましたが、大阪ってこういう展覧会でも大阪色を拭えないのね ^_^; 私には、良いことなのか良くないのか、よく分からないですが...。


 さて、国際美術館のある界隈は大大阪建築の宝庫でもあります。大分老朽化や耐震上の問題で建替えられてしまいましたが、うまく近代建築部分を再現した建物もあります。有名どころのビル以外にも、大大阪建築はあちこちに残っています。カメラ必携のエリアです(が、iPhoneで撮影...^_^; )
 今回は道中にある船町ビルを撮影してみました(大阪市西区江戸堀)。1937年の建物です。
 こじんまりとしたビルほど、いつの間にか無くなってしまうので、見つけた際には写真におさめておこうと思っています。

 ところで、秋冬はソロのコンサートを続けて行うことになりました。
 11/23(土)「チェンバロの時間III」at B-tech Japan大阪スタジオ。プログラムはJ.S.バッハとG.フレスコバルディの二本立てです。
 12/21(土)中田聖子チェンバロリサイタル「J.S.バッハ『フランス組曲』全曲演奏会」 at アンリュウリコーダーギャラリー タケヤマホール。
 詳しくはこちらに掲載しております。
 お時間ございましたら、是非チェンバロの音色を聴きにいらしてください。皆様の御来場をお待ちしております。

 weblog久々の更新となってしまいました... ^_^; 先日、11/4にアンリュウリコーダーギャラリータケヤマホールで開催の小池耕平さんのリサイタル大阪公演のリハに行ってきました。
 折角なので日程を合わせて東京公演も聴いてきたのですが、品の良いヴェラチーニを聴くことが出来ました(小池さん御自身の意図に合っているかどうかは敢えて聞いていませんが・笑)。大阪公演でも、小池さんの品の良い演奏を生かせるようなコンティヌオを弾かせて頂きたいなぁと思っています。
 11/4の15:00開演。オール・ヴェラチーニ・プログラムです。皆様のお越しをお待ちしております。


 帰り際に、今話題の復活した(?)東京駅駅舎を見物してまいりました。レトロ建築ファンには、やはり無視出来ません。大阪人には馴染み深い「中之島中央公会堂」と設計者が同じ辰野金吾さんだった、とのことです(全国区ではむろん東京駅舎の方が有名ですが、Blogを御覧くださっている方には関西の方が多いと思いますので...)。
 駅舎の中でも話題は「丸の内口」ですね。いつも荷物が多く地下鉄からの乗り換えにエスカレータを上手く活用する為、丸の内口をよく利用します。「いつもの様子」を想像すると「写真を撮る」なんて思いっきり「おのぼりさん」(! 否、悪いことではないと思う)。今回は"おのぼりさん"実行に気合いを入れて丸の内へ...


駅舎正面の写真は至るところに転がっていると思いますので、"天の邪鬼"で私は横から撮影。
"おのぼりさん"に気合いを入れてみたのに、これを撮影する時、いつもはいないカメラを構えた人たちが駅舎向いにウヨウヨ。「やはり撮りにくる人いるのだね」と思い乍ら、駅舎の中へ入れば、ものの見事にカメラ (否、携帯をかざす人が最も多し。因に私もうっかりカメラを忘れたのでiPhoneでの撮影でしたが...)を腕高く構える人ばかり。全くいつもと様子とは異なっていました。
 建築鑑賞オタク(但し建築学知識は皆無)の感想としては、今迄見ていた駅舎の状態でも惹かれるものがあったのですが、3階部分や屋根が復元された状態を見てしまうと「バランスが良くなったなぁ」という印象を強く持ちました。これまで特には気にならなかったけれども、復元されると今迄のものが不完全であることが分かった、納得、という感想です。


話題の天井は...肉眼で見るとそうは思わなかったのですが、写真にしてみると、何だかケーキのように思えるのは、私だけ? (くいしんぼう?) 今まだ色鮮やかなので、少し時間が経つと、良い味になってくるのでしょうか...。


話題の方位干支のレリーフも美しいが、興味深いのはレリーフの下の兜。兜をアップにした写真も撮影してみたのですが、撮影が下手でボケてて使えませんでした ^_^; 迎賓館の室内装飾にも「積極的に」(という表現が正しいのかどうか分かりませんが)刀や兜のモティーフが用いられているようですが、意図してこういう部分を大切にしていた時期があったのかしら? という気が致します。西洋(風)建築は勿論EUに行って本家本元を鑑賞すれば良い訳ですが、日本の近代西洋建築の良さは、真似をしつつも「和」を大切にしているところにあると思います。こういった点は、何となく西洋古楽を演奏しようとする我々の姿勢にも共通項はあるように感じています。


さて、最後の写真は「建築の美しさ台無し」の構図なのかもしれませんが、下部の現在用途との共存も大切だと思う。私はあちこちは知らないけれども、数少ない利用したEUの駅にも古い駅舎を大切にしつつ、現在らしさが共存しているものが幾つかありました。
又、話題になっている復元部分の他に、柱やその結合部分なども建築鑑賞好きには興味深い要素です。

Blog記事のメイン話題が東京駅舎のようになってしまいましたが、11/4は小池耕平さんのリサイタル大阪公演に共演させて頂きますので、皆さん是非コンサートにいらしてくださいね♪

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