チェンバリスト中田聖子のオフィシャルブログ

6. Photo Galleryの最近の記事

 weblog久々の更新となってしまいました... ^_^; 先日、11/4にアンリュウリコーダーギャラリータケヤマホールで開催の小池耕平さんのリサイタル大阪公演のリハに行ってきました。
 折角なので日程を合わせて東京公演も聴いてきたのですが、品の良いヴェラチーニを聴くことが出来ました(小池さん御自身の意図に合っているかどうかは敢えて聞いていませんが・笑)。大阪公演でも、小池さんの品の良い演奏を生かせるようなコンティヌオを弾かせて頂きたいなぁと思っています。
 11/4の15:00開演。オール・ヴェラチーニ・プログラムです。皆様のお越しをお待ちしております。


 帰り際に、今話題の復活した(?)東京駅駅舎を見物してまいりました。レトロ建築ファンには、やはり無視出来ません。大阪人には馴染み深い「中之島中央公会堂」と設計者が同じ辰野金吾さんだった、とのことです(全国区ではむろん東京駅舎の方が有名ですが、Blogを御覧くださっている方には関西の方が多いと思いますので...)。
 駅舎の中でも話題は「丸の内口」ですね。いつも荷物が多く地下鉄からの乗り換えにエスカレータを上手く活用する為、丸の内口をよく利用します。「いつもの様子」を想像すると「写真を撮る」なんて思いっきり「おのぼりさん」(! 否、悪いことではないと思う)。今回は"おのぼりさん"実行に気合いを入れて丸の内へ...


駅舎正面の写真は至るところに転がっていると思いますので、"天の邪鬼"で私は横から撮影。
"おのぼりさん"に気合いを入れてみたのに、これを撮影する時、いつもはいないカメラを構えた人たちが駅舎向いにウヨウヨ。「やはり撮りにくる人いるのだね」と思い乍ら、駅舎の中へ入れば、ものの見事にカメラ (否、携帯をかざす人が最も多し。因に私もうっかりカメラを忘れたのでiPhoneでの撮影でしたが...)を腕高く構える人ばかり。全くいつもと様子とは異なっていました。
 建築鑑賞オタク(但し建築学知識は皆無)の感想としては、今迄見ていた駅舎の状態でも惹かれるものがあったのですが、3階部分や屋根が復元された状態を見てしまうと「バランスが良くなったなぁ」という印象を強く持ちました。これまで特には気にならなかったけれども、復元されると今迄のものが不完全であることが分かった、納得、という感想です。


話題の天井は...肉眼で見るとそうは思わなかったのですが、写真にしてみると、何だかケーキのように思えるのは、私だけ? (くいしんぼう?) 今まだ色鮮やかなので、少し時間が経つと、良い味になってくるのでしょうか...。


話題の方位干支のレリーフも美しいが、興味深いのはレリーフの下の兜。兜をアップにした写真も撮影してみたのですが、撮影が下手でボケてて使えませんでした ^_^; 迎賓館の室内装飾にも「積極的に」(という表現が正しいのかどうか分かりませんが)刀や兜のモティーフが用いられているようですが、意図してこういう部分を大切にしていた時期があったのかしら? という気が致します。西洋(風)建築は勿論EUに行って本家本元を鑑賞すれば良い訳ですが、日本の近代西洋建築の良さは、真似をしつつも「和」を大切にしているところにあると思います。こういった点は、何となく西洋古楽を演奏しようとする我々の姿勢にも共通項はあるように感じています。


さて、最後の写真は「建築の美しさ台無し」の構図なのかもしれませんが、下部の現在用途との共存も大切だと思う。私はあちこちは知らないけれども、数少ない利用したEUの駅にも古い駅舎を大切にしつつ、現在らしさが共存しているものが幾つかありました。
又、話題になっている復元部分の他に、柱やその結合部分なども建築鑑賞好きには興味深い要素です。

Blog記事のメイン話題が東京駅舎のようになってしまいましたが、11/4は小池耕平さんのリサイタル大阪公演に共演させて頂きますので、皆さん是非コンサートにいらしてくださいね♪

 2sept_concert_photo 先日9/2にバロック・ヴァイオリンの河内知子さんとのコンサート「記憶の彼方からの響き Vol.2 『ヴァリエィションの狂宴』」を無事に開催することが出来ました。9月と謂えども、まだまだ暑い大阪...暑い中をいらしてくださいました皆様、ありがとうございました。
 河内さんとの「記憶の彼方からの響き」のタイトルでのコンサートの第1回目は、大分前だったなぁ、と思い、websiteの過去のコンサートスケジュールを確認してみると、2008年のことでした。
(その時のblog記事はここここ)

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次回はそう遠くないうちに第3回を開催出来るようにしたいなぁと思っております。
 「一度ヴァリエーションをメインテーマとしたプログラムを組んでみたいですね」と5月のギャラリーコンサートのリハの際に河内さんとお話していたのですが、ヴァリエーションの形で書かれた作品というと、大抵小品ではなく、組曲の中の1曲であったとしても大曲と言われるものが多い。そんな曲ばかりを並べると、全てがメインディッシュで「お腹いっぱい」のプログラムばかりになる危険があります。しかし、2時間フルではない少し短めのプログラムサイズで行うスタジオコンサートであれば出来るのではないか?ということで今回こういったプログラムを組んで演奏させて頂きました。

2sept_concert_photo3 ←この写真はヴァイオリンのチューニング中です。皆様から「変わったチューニングの仕方をしていた」と言われたのですが(写真では分からないですが・笑)古楽器ではごくごく普通のチューニングのやり方です。これまでのバロック・ヴァイオリンとの共演時にも、同じやり方をしていたのですが...。スタジオコンサートでは間近でお聴き頂く距離なので(室内楽ホールだと、舞台の上で聴いて頂いているような距離ですね)、チューニングにももしや臨場感があったのでしょうか ???

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btech20120721-1.jpg 御礼記事を書くのが遅くなってしまいましたが、先週 7/21にビーテックジャパン大阪でのスタジオコンサート「チェンバロの時間 II ドイツのチェンバロヒストリー」無事に公演することが出来ました。お越しくださった皆様、ありがとうございました。
 この日の大阪の朝は快晴...だったのに、会場入りしようと最寄り駅に到着した頃から雨。開場する頃には止むかしら...と思ったのですが、強い雨となり、ソロコンサートでは史上初の雨天となってしまいました。道中、大雨の中を御来場下さった方は歩いてこられたと思います。ありがとうございました。

 J.S.バッハの作品がライフワークとなっているので、自分でも改めて気付けば意外に思ったのですが、ソロコンサートをドイツ作品で纏めるのは、6年ぶりくらいのことでした。演奏活動を始めた頃はドイツ作品ばかり弾いていたのですが...。また色々ドイツの作品も弾いていきますので(他の地域の作品と共にまんべんなく...と思っています)、今後共どうぞ宜しくお願い致します。

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 次の公演は、偶然にも同じ会場ビーテックジャパン大阪のスタジオで、9/2にバロック・ヴァイオリンの河内知子さんと演奏致します。テーマは「ヴァリエーション」です。デュオではシュメルツァーのヴァリエーション形式のソナタ、コレッリのフォリア、プレイフォードのヴァリエーション。河内さんのヴァイオリン・ソロ(独奏)でビーバー、私のチェンバロ・ソロでフレスコバルディの100のパルティータを予定しています。
 9月にも皆様とお会い出来ますと幸いです。

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 ここのところバタバタ告知ばかりで恐縮しているところですが、先日お知らせしました通り、6月9日と10日に上野の森美術館で演奏をしてきました。25日まで「ルドゥーテ『バラ図譜』展」が開催中で、響板にルドゥーテが描いた花々を模写したチェンバロ(久保田チェンバロ工房製作)が展示されています。その楽器を用いた記念コンサートがその二日間行われ、演奏させて頂きました。
 又、この楽器を用いて録音したCD収録曲より、J.デュフリの「三美神」「シャコンヌ」、F.クープランの「神秘のバリケード」、同収録曲よりソプラノの鷹山美緒さんと共に マリー・アントワネットが残した「そは我が恋人」、J.Ph.ラモーの「恋の鶯」、グノーの「アヴェ・マリア」を。


そして、収録曲ではありませんが、会場が美術館の展覧会場であり、本来の展覧会の鑑賞に来られているお客様の方が多い訳で、つまり、クラヴサン音楽(フランス・チェンバロ音楽)のファンの方ばかりがお聴きくださっている訳ではありませんので、名前を皆さん御存知の作曲家の曲があった方が...と思って、J.S.バッハの「ゴルトベルク変奏曲」から『アリア』を演奏しました。バロックの皆さん御存知の作曲家にはヘンデルさんやヴィヴァルディさんがおられますが (ヴィヴァルディさんはチェンバロのソロ曲は残していませんが)、J.S.バッハ先生の曲を弾いたのは彼の作品を弾くことが自分のライフワークだからです。

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 薔薇好きの私は、むろん、ルドゥーテのボタニカルアートも大好きです。不思議だなぁと思うのですが、かつて、今回共演(そしてこのプロジェクト・プロデュース)のソプラノ 鷹山美緒さんの初リサイタルのリハの後に、二人で渋谷でやっていた同「ルドゥーテ『バラ図譜』展」の最終日を鑑賞しに行っていたのでした。無音の中の美術鑑賞も良いのですが、何となく何かバロックの音楽がその空間に似合うような気がして、それを美緒さんと話した記憶があるのですが、まさか自分の演奏がBGMになろうとは・・・。人生不思議なものだなぁと思うと同時に、関係者の皆様に本当に感謝です。

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 皆さん御存知のようにトークは上手くないですが、美術館公演でもいつものごとく曲目紹介のMCをしながら演奏しました♪
 (注 : 笑いを求められるのは大阪特有の文化である・・・ゴニョゴニョ・・・
 ・・・お笑いはどうしても私には無理でございます・・・ゴニョゴニョ・・・)


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 記念撮影その2↓ (右から、ソプラノ鷹山美緒さん、楽器製作者 久保田彰さん、チェンバロ中田聖子)
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 動画もよろしければ御覧ください↓

 そして再び掲載ですが、このプロジェクトのCDのリーフレット↓

 春の話になるのですが、4月に録音をしてきました。録音を終えてすぐ、このblogに書きたかったのですが、5月のコンサートの告知と報告記事を書くのが精一杯でした。TwitterやSNSなどではリアルタイムでは呟いていたのですが、blogでお話するのがとても遅くなってしまいスミマセン...。

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 実は急遽決まった録音で (正しくは録音をする予定は決まっていましたが、急遽日程が早まったのでした)、関係者全員が可能な日は限られており、それ故に録音に使える場所も限定され、CD1枚分を録音するのは大抵3日間を費やすのですが、またまた1日での収録でした ^_^; (以前にも1日録りというのがありましたので、まぁ出来ると思っていたのですが・笑)
 写真は録音の時の様子です。

 このCDは「ルドゥーテのためのチェンバロアルバム第1弾」として録音したものなのですが、薔薇をはじめとした植物画を描いた画家ピエール=ジョゼフ・ルドゥーテの展覧会とのプロジェクトCDの1つです。久保田チェンバロ工房が、ルドゥーテが描いた花々を響板に模写した展覧会のためのチェンバロを製作(正確には、このためにルッカースモデルを改変)され、その楽器を使用して録音させて頂きました。関係者に「クラヴサン・ルドゥーテ♪」と呼ばれている楽器は、6/6より6/25まで上野の森美術館で開催の "ルドゥーテの『バラ図譜』展" にて展示されます。又、CDも展覧会のグッズの一つとして販売されますので、ルドゥーテ・ファンの皆様宜しくお願い致します。

 収録曲は展覧会BGMをイメージして選曲させて頂いています。
 J.デュフリ「三美神」「シャコンヌ」、F.クープラン「神秘のバリケード」、J.Ph.ラモー「ミューズたちの語らい」、J.B.A.フォルクレ「モランジあるいはプリゼー」といったチェンバロ曲の他、ソプラノの鷹山美緒さんとの演奏でラモーの「恋の鶯」やマリー・アントワネットが残した曲も収録しています。
 「ルドゥーテのためのチェンバロ・アルバム第1弾『愛の神殿』」というタイトルです。皆様どうぞ宜しくお願い致します!

 私 info@klavi.com までメール を頂けましたら、御予約も受付しております♪


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 又、Amazonでもお取り扱いが開始されています。


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 先月、某所を訪れた時のこと。ふとスピネット(小型チェンバロ)を見ると「ここが私の特等席よ!」とばかりに、ご主人の愛犬ちゃんが陣取っていました。思わずパシャリ。ここに陣取れるのは彼女だけ。ここで演奏を聴くことが出来るのは彼女しかいない (ここに彼女がいることは珍しいそうだけれども)
 この光景を見て、高校生の頃に通っていたピアノの先生のお宅にもワンちゃんがいて、ピアノの下に彼女達も潜っていたのを思い出しました。
 犬は人間よりも聴力が優れているというけれども、楽器の直下に居て、やかましくないのだろうか... というのが解けない謎です。

 先日このweblogで告知させて頂きましたが、FM OSAKAの「おしゃべり音楽マガジン くらこれ!」に1/22(の深夜の放送分)に出演させて頂きました。

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 以前に演奏だけ電波にのせて頂いたことはありますが、私自身がラジオに出演させて頂くのは初めて。「滑舌悪かったらどうしよう...」とか「普段の会話で、うっかり言い間違えて気付かないままに話を進めていることが時々あるけれども、公共電波でそんなことしたら駄目よね...」とか、数日前からあれこれ考えるとドキドキしておりました。
 スタジオに伺いましたら、パーソナリティーの吉川さんが打ち合わせの時からリラックス出来るように進めてくださいまして、自然体で臨むことが出来ました。チェンバロについてたっぷり話させて頂き、又、番組の中で流して頂いたいくつかの選曲も吉川さんと一緒に考えさせて頂きました。
 放送番組には台本があるのだ、と思っていたら、何とポイントの打ち合わせのみで台本がないことにも驚きました。演奏活動を始めた頃、MCの詳細な台本を作って話をしていた私ですから (最近はもう台本無しでMCをしていますが) ガチガチになってしまうだろうところ、流石プロ! 上手くトークを吉川さんが引き出してくださるんですね。聴いてくださった皆様がメールをくださり「自然なトークでびっくりしました」と多くの方が仰ってくださっているのですが、吉川さんの力なのです。
 プロの力って凄い! ... と思うと、私はチェンバロで例えばアマチュアの方を対象とした公開レッスンの伴奏などのお仕事をさせて頂く時に、そこまで達しているのだろうか? と考え込んでしまいます。
 本当に様々な意味で貴重な経験をさせて頂きました。

 聴いてくださった皆様、ありがとうございました。そして、放送を聴いて私のwebsite, このweblogにアクセスしてくださった皆様、ありがとうございます。ラジオで知ってくださった皆様、よろしければこれから宜しくお願いします。
 貴重な機会をくださったFM大阪の皆様 スタッフの皆様、よっさん こと 吉川智明さん、かねやんさん、機会をくださっただけでなく温かい雰囲気で臨ませてくださり、本当にありがとうございました!

 マネケンさんのワッフル食べながら、皆さん「くらこれ!」聴きましょうね !!

 

 新年おめでとうございます。
 今年もweb Klaviにお付き合い頂けますと嬉しいです。宜しくお願い致します。
 そしてお時間許す方は、よろしければ、是非中田聖子のコンサートにも足を運んで頂けますと幸いです。

 ...と2012年第1記事を厚かましいご挨拶で初めさせて頂きましたが...
 三が日はお年賀状書きに殆どの時間を費やしていました。意図してという訳でもなく、スケジュール上ここ数年そうなっているのですが「年賀状はお正月に書くものだ」を今年も実行していました (親族にはそれを通した人がいるそうです...)
 最近では素敵なデザインテンプレートが使えるソフトが沢山あると思いますが、アナログな私は1から未だに自作裏面。イラストレーターで微たる術を使ってレイアウトしていきます [微たる術: Ver.が低いためと、そもそもUserである私の技術がないため]。そして、完成ー! さぁ印刷! と思ったら、家族のPCで設定した共有プリンタを使用するため紙質を「インクジェットハガキ」に設定する術が無い... (☆プリンタドライバーを入れれば良いのだが、そうするとお仕事で使用するソフトが何かとぶつかって使用不可になることが分かっているので出来ない) そこで、データをPdf化してDropBoxに入れて、iPhoneにDropBoxからDLしてきてWifiで飛ばして印刷... という現代的なんだかアナログなんだかよく分からない方法で作成しました。
 
 
 因みに、こっそり干支にまつわる画像を挿入してあります。正確には「辰=タツノオトシゴ」とは言えませんが、フレミッシュ・チェンバロの鍵盤回りに飾られるフレミッシュペーパーには「sea horse」(=タツノオトシゴ)が描かれているものがあります(但し、イルカの説もあり)。昨年7月のスタジオコンサートで弾かせて頂いた楽器は、そのフレミッシュペーパーが使われていました。二段鍵盤だとタツノオトシゴの全姿が出ないのだそうですが、一段鍵盤だと全姿が出現します。リハ中に運良く(?)スタッフのS氏が鍵盤部分アップで写真を撮ってくれていたので、丁度良い! と挿入。
 皆さんもタツノオトシゴを画像から見つけてみてください♪

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 12/18に リサイタル 2011 (Vol.9) Art of J.S.Bach V「J.S.バッハのチェンバロ独奏協奏曲とゴルトベルク変奏曲」を無事公演することが出来ました。
 寒い中をいらしてくださった皆様、又、応援してくださっていた皆様、ありがとうございました。

 [上の写真はコンサートでの様子]

 リサイタルは第9回目でしたが、今年は初めて演奏会でチェンバロ奏者として演奏してから10年目の年でした。コンサートのMCでも、又、このweblogでも以前に触れさせて頂きましたが、「J.S.バッハを演奏したい」ということが、他の鍵盤楽器ではなく、チェンバロを自分の楽器として選ばせた大きな理由の一つでしたので、久々の「オール・J.S.バッハ・プログラム」を組んで臨みました。「J.S.バッハの独奏用協奏曲」と「ゴルトベルク変奏曲」の二本立てプログラムでしたが、選曲理由、その一つは、一段と二段の楽器の特性差(単なる段数の機能差という意味ではない特性差)をここ数年で特に意識するようになってきており、ここで再び敢えて二段フレミッシュの楽器特性に焦点を合わせて演奏したかったからでした。又、「J.S.バッハの独奏用協奏曲」は学生時代に原曲との見比べをずっとしていた想い出の作品群であったこと、そして、今回弾かせて頂いた楽器を今年の初めに試弾させて頂いた時に、楽器が「ゴルトベルク変奏曲」を求めているように感じたことと、節目の年にこの変奏曲を再び弾きたい、という想いを持っていたことと丁度合致したことなどがありました。

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[左はリハの時の様子]

 「ゴルトベルク変奏曲」は皆さん御存知の通り、50分以上に及ぶ大作。今回楽器の調子も良く、全曲弾き通しで演奏しましたが、本番迄思っていたことは聴き手が大変だろうなぁと思っていました ^_^; 冬場だけに風邪気味の方には辛いかもしれない、等、間で休憩をとるべきか随分長い間迷っていたのも事実でした。でも、皆さん聴き通してくださり、本当に感謝です。会場にいらした皆様、ありがとうございました。

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 リサイタルVol.10以降も続けてまいりますので、どうぞ皆さんこれからも宜しくお願い致します! 勿論、仲間の演奏家さんたちとのアンサンブルや様々なコンサートでも、音楽空間をお届けしたく思っています。

Special Thanks!
: Tomoko Sakuma, Tuner.
Akira Kubota, Harpsichord Builder.
Mr.Y.S. Ms.T.T. and Ms.Tomoko, Staff.
and all Listeners.

 「七月の記録」...むろん猛暑日の記録の話ではないです。演奏の絵記録(=写真)をupします。

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 まずは7/3のノワ・アコルデ音楽アートサロンの5周年記念コンサートに出演の時のもの。
 この日については、他の出演者の方々と交流することが出来て楽しかった、という感想をもっております。控室では、もしや出演者の人数の方が多かったりして...などと、皆さんと話していたのですが、客席はぎゅうぎゅう詰めの状況でした。非常に長いコンサートで、最後までお聴きくださったお客様の方が大変だったのではないだろうか? と思っております。いらしてくださった皆様ありがとうございました。


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 そして、7/17にはB-tech Japan大阪でのスタジオコンサート「チェンバロの時間I」を無事公演することが出来ました。大変暑い中をいらしてくださった皆様、ありがとうございました。
 "スタジオコンサート"という形では初めて演奏させて頂きました。普通のホールコンサートと何が違うのか? と言われると、実は、中味は何も変わりなく、小規模なコンサートだというだけです。単に小さな会場で、ホールコンサートよりも少し短いプログラムで、又、所謂サロンよりも更に近くでお聴き頂けるというだけのことですが、今回は「あっとほーむ」な雰囲気を出したいなぁと思って臨みました。ソロリサイタル形式の公演でドレスを着なかったのは初めてのような気がします(Liveを除く)。

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 もう1つ初だったことは、一段鍵盤のフレミッシュを使ったこと。いつも二段鍵盤のフレンチかフレミッシュを使わせて頂いていますが、今回は4オクターヴの一段鍵盤の楽器で演奏しました。自分では意外に思いましたが、初のチョイスでありました。

 3枚目は終演後にパシャリ。これからも色々な形のコンサートを行って行きたいなぁと思っております。よろしければ、皆様、いらしてくださいね♪

 来月は、8/26に只今一時帰国中のバロック・ヴァイオリンの田淵宏幸さんとイタリア作品を中心にしたプログラムで演奏します。開演19:00、会場は大阪南森町のギャラリー草片です。

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